鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

スペイン滞在記 <6>

スペイン滞在記(2011年4月4日〜5月18日) <6>
2011年4月7 日「パリを訪ねる」
 今日から三日間、パリを訪ねることになった。パリの三大美術館をぜひ見せたいと羊子が企画してくれていたのである。スミさんは過去二回の訪問で経験しているのであるが、星子や私のために連れて行ってくれることになった。まだバルセロナに来たばかりで、時差ボケがあるものの、今でないと羊子のスケジュールが難しいのである。午前4時に起きた。昨日はそのつもりで12時前には就寝している。5時にタクシーが迎えに来てくれたので飛行場に向かう。空港にあるマクドナルドでコーヒー等飲み物を注文し、作ってきたサンドウィッチを食べる。午前7時15分のフライトである。スミさんが車椅子なので、飛行場の担当官が特別車で飛行機まで運んでくれた。専用の特別車で、車椅子に乗ったまま難なく飛行機まで運んでくれたのである。機内では車椅子は使えないので、そこからは杖を使いながら座席まで行く。飛行機が飛び立つ頃に辺りが明るくなってきた。7時前まではまだ暗いのである。夜は午後9時過ぎ頃まで明るい。この感覚もようやく慣れてきた。
 約1時間30分くらいでパリに着いた。空港まで電車が乗り入れしているので、電車で市街地のホテルに行く予定であった。しかし、車椅子でもありタクシーで行くことにした。そんなに苦労なく行かれると思ったのである。ところが空港を出ると道路は大渋滞であった。どこの国も渋滞があるが、パリの渋滞もたいしたものである。運転手は女性であるので、少し安心していたが、結構乱暴運転なのである。渋滞なので、少しでも空いているところに割り込んでいく。結局、約1時間を要した。11時頃にホテルに着く。ホテルの前は細い道で、車が一台しか通れない。ホテルの前で止まり、荷物を降ろしたり、支払いをしていると後ろに車がつかえてしまった。後ろで警笛を鳴らしている。運転手は平気で支払いの伝票を切っていた。バイクが通り過ぎながら警告の言葉を言っているようであったが、それに対しても言い返していた。


オペラ座


凱旋門


エッフェル塔



 ホテルはLONDRES SAINT HONOREであり、二つ星であるが悪くはない。荷物を部屋に置いて、まずルーブル美術館に行く。ホテルから歩いて10分もかからない。しかし、もはや昼を過ぎているので、今日は見学しないことにした。それでホテルの近くのレストランで昼食を食べた。こちらのレストランは店内でも食べるが、店の外にテーブルが並べられ、外で食べる風景が目立つ。外は空いていなかったので店内で食べることにした。私はビフテキと野菜サラダ、羊子は肉料理とヌードル、星子はチキン料理、スミさんはオムレツである。まあまあの味かなと思う。パリには日本人が多く住み、また観光客も多いので、店員は日本語で「ドウゾメシアガッテクダサイ」と言うのであった。
 



ノートルダム寺院

今日は朝が早く、ここまで来た疲れもあり、食事後はホテルに帰って休むことにした。1時間ほど休み、パリの名所を訪ねることにした。スミさんは数年前に来て名所めぐりをしているので、ホテルで休んでいることになった。まず歩いて「オペラ座」に行った。昔、劇団四季が「オペラ座の怪人」を演じていたので見ている。その時を思い出しながらオペラ座の外観を見たのである。中には入らなかった。前の広場でなにやら楽器の演奏が行われていたが、遠くで見た程度である。その後は「凱旋門」に行く。これも周りから見る程度で中には入らなかった。いろいろな彫刻があり、歴史を物語っているようである。次に訪ねたのは「エッフェル塔」である。真下まで行き、上を仰いだが、とにかく高い。東京タワーがこれを真似たとも言われる。そして、その後は「ノートルダム寺院」である。ここは無料で中に入れることになっている。ちょうどミサが始まるところであった。女性が聖歌を歌う。信者の皆さんも起立して歌っているようであるが聞こえない。マイクの聖歌がひときわ大きく聞こえるからである。カトリック教会はステンドグラスがいたるところに張り詰められており、聖書物語を示している。教会を出てラテン街や古い教会等に入って見た。歴史を重ねた古い教会のようである。これらの名所は電車、バス、地下鉄等を利用しながら回ったので、交通事情も知ることができた。地下鉄で私を見た人が席を譲ってくれたことも記しておこう。年寄りに見えたのかも。


寺院の礼拝堂