鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

痛風( 希望に満ちあふれ )

 
 一週間前に右足の親指の付け根の痛みを覚えました。すぐに痛風であることが分かりました。今はアルコールはそんなに飲んでいないし、どうしてなのかと思いました。どうやら食生活が偏っていたようです。早速、整形病院に行き血液検査をしてもらいました。その結果が今日であり、午前中に病院に行ってきました。もはや痛みも治まっているので、後は薬で治療することでした。今回は軽いので、薬も一日一回で良いということでした。もう20年も昔になりますが、痛風が出て難儀しました。風が吹いても痛いと言われるほどで、一週間くらい苦しんだことがありました。その頃は若気の至りということでしょうか。
 病院で待っている間、文藝春秋3月号を読んでいました。日野原重明さんと白澤卓二さんが対談しているものを興味深く読みました。日野原重明さんは聖路加国際病院理事長であり、多くの著作や講演で知られています。白澤卓二さんは順天堂大学の教授です。日本抗加齢医学会の理事として活躍されています。日野原重明さんは今年の10月で満百歳になるということです。99歳になっても、力強く活躍していることには驚くばかりです。3年先まで書き込めるスケジュール帳を持ち歩いておられ、病院には10年先までの予定が書けるものを置いてあるとか。日野原さんがこんなにもお元気なのは、やはり食生活の管理、運動をしての体の管理、そして「生きがい」というものをしっかりと持っているからでしょう、と対談者の白澤卓二さんが指摘しています。日野原さんは、目覚めると同時に今日の予定を思いうかべるということでした。そして一つひとつの予定に喜びを持つということでした。朝起きて、何の目的もないような始まりはよろしくないのです。音楽にも興味を示されており、そのために行動することが「生きがい」であると述べています。長生きするためには「おしゃれ」も必要なことであると言われます。自分が人に見られている、あるいは見られるために「おしゃれ」をすることは大切なことであるというのです。「おしゃれ」はまさに脳に刺激を与えるのです。また、運動が大切なことは言うまでもありません。99歳になっても、エスカレーターには乗らないで階段を歩き、空港では「動く歩道」には乗らず、その横を歩き続けると言われます。一番興味があったのは、やはり食生活でした。朝は100パーセント天然果汁のジュースにオリーブオイルをテーブルスプーン一杯加えてぐっと飲んでいるとか。それから牛乳、さらに脳の働きを良くする脂質であるレシチンを加えたミルクコーヒーを飲み、余裕があればバナナを半分食べるということでした。昼は牛乳とクッキーを2、3枚程度だそうです。夜は例えば、かに玉、生鮭の南蛮漬け、冷ややっこを半分、グリーンサラダ、アサリの澄まし汁、漬け物、ご飯を半膳といったところだそうです。ゆっくり食べること、よく噛むことは大事なこととしています。魚は毎日食べておられる由。サラダは毎晩のように山盛りで食べているということです。
 昨年の3月に国家晩餐祈祷会に招待され、連れ合いのスミさんと共に出席しました。新宿の京王プラザホテルが会場であり、500名くらい出席していました。いくつかの党派の政治家や著名人が出席し挨拶されていました。その最初の人が日野原重明さんでした。一番高齢なのでトップバッターなのでしょうとユーモアを交えてお話されていました、その時は98歳ですから、元気だなあとつくづく思わされました。今回、文藝春秋の対談を読んで、その元気の根源を示された思いでいます。
 食生活の管理、体の管理、「生きがい」の管理、改めて自らの生活を顧みさせられたのでありました。「生きがい」については、今は無任所であり、教会の講壇に立たなくなったとしても、御言葉に向かうこと、説教に取り組むことが、私の生きがいになっています。音楽、絵画、書道、詩作、文章、おしゃれ、サウナ等、心を弾ませて取り組むことにしましょう。
<聖書の言葉>
希望の源である神が、信仰によって得られるあらゆる喜びと平和とであなたがたを満たし、聖霊の力によって希望に満ちあふれさせてくださるように。
(ローマの信徒への手紙15章13節)