鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<234>

隠退牧師の徒然記(2013年7月20日〜)<234>
2014年2月25日「祈りなさいと示され」


聖書の言葉
あなたがたの中で苦しんでいる人は、祈りなさい。喜んでいる人は、賛美の歌をうたいなさい。あなたがたの中で病気の人は、教会の長老を招いて、主の名によってオリーブ油を塗り、祈ってもらいなさい。信仰に基づく祈りは、病人を救い、主がその人を起きあがらせてくださいます。
ヤコブの手紙5章13-15節)



 時々、知人からお電話をいただき、その中で「奥さんはお元気ですか」と聞かれる。「えー、まあ、元気です」と答えている。また、近所の人と道で出会い、「奥さん、見えないけど、元気ですか」と聞かれる。その時も「えー、まあ、元気です」と答えている。なんか嘘を言っているようで落ち着かない。本当は元気ではなかったのである。三週間ばかり入院していたからである。今回、ブログに記して公にするのは、やはり真実を報告しておきたいからである。
 1月24日の朝、連れ合いのスミさんが体の全体が苦しいと言っている。二、三日前から体調が悪いことを述べていた。掛かり付けの小澤医院に連れて行くように言うのである。起きあがるにも苦しそうで、救急車を呼ぼうかと言うが、大袈裟になって近所の人にも知られるので、それはやめたいと言う。それで私の車で小澤医院に連れて行く。小澤医院は循環器専門内科であり、今では掛かり付けのお医者さんになっている。緊急と言うことで、すぐさま諸検査をしてくれる。しかし、原因がわからないので、能見台にある県立循環器呼吸器センターを紹介してくれる。急を要すると言うことで救急車を手配してくれる。センターは、昔は結核療養所があったところである。今は京急能見台駅」と称しているが、昔は「谷津坂駅」と称していた。通学していた横浜中学が谷津坂にあり、結核療養所が近くにあることは存じていた。それが今では県立循環器呼吸器センターになっているのである。救急車に共に乗せられながら、昔を思い浮かべていたのである。
 そうこうしているうちにセンターにつき、再び諸検査が始まる。結局、循環器関係ではなく消化器系ではないかと言うことで、横浜南共済病院を紹介してくれる。翌日は土曜、日曜日であり、月曜日の1月27日に横浜南共済病院に行き診断を受ける。待つこと2時間30分である。それまでいくつかの検査を受ける。それらの検査結果が出た後に診察をしてもらう。検査の数値は極めて悪いものであった。しかも黄疸まで出ていると言われ、即入院となる。横浜南共済病院は650のベッドがあるが、いずれも入院患者に使われている。とりあえず救急病棟に入院することになった。お医者さんの説明によると、胆管炎と言うことであった、胆管に石が詰まっているということである。まず溜まっている膿を出し、それから手術ということで、手術が行われたのは2月6日であった。それまでは食事もできず、点滴の日々である。手術後は、しばらく重湯であったが、徐々に三分粥、全粥となって行く。手術は内視鏡で行われ、開腹と言うことではない。そしてその後の療養で2月17日に退院となったのである。しかし、退院は一時的であり、再び手術があることを告げられる。胆管に詰まった石は取り除いたが、胆のうにも石が詰まっているという。この場合は内視鏡では手術できず、開腹により胆のうを切除するのだと言う。今すぐできないのは、自宅で体力をつけることと言われる。それと共に胆のうの手術待ちの人が多いようで、一ヶ月先になると言うのである。
 胆のうを切除しても普通の生活ができると言う。知人等に聞くと、自分も胆のうを切除して生活していると言う。今はお元気に過ごされているのである。そんな訳で今は自宅で生活している。体力をつけなければならないので、時々、庭や駐車場の雪を取りのけたりしている。そんなことしなくても良いと言いたくなるが、体力をつけるために、適当に体を動かした方が良いので、黙って見ていることにしている。まだ手術が残っているので全快とは言えないが、原因も分かり、そのための療養をしているのである。いつまでも「えー、まあ、元気です」と言っている訳にはいかないので、2月23日の六浦谷間の集会週報にはスミさんの消息を書いておいた。そして、今回のブログにもスミさんの体調を報告しておいた。今は普通の生活をしているので、ご心配は無用であることを記しておく。
 加齢と共に身体の故障が出てくるのは当然であり、それらを受け止めつつ過ごすことになる。連れ合いのスミさんは子供達のお祈りをしっかりと受け止めていたようである。羊子が励ます意味で、子供達の昔の写真、今の家族写真等をA4にまとめてバルセロナから送ってくれた。スミさんはその写真を胸に入れながら療養生活をしていたのである。随分と励みとなり、力となっていたようである。たまたま2月23日の礼拝は、日本基督教団の聖書日課により示されたのであるが、「いやすキリスト」が主題であった。私達の経験を通して御言葉を示されたのであった。「わたしはあなたに言う。起きあがり、床をかついで家に帰りなさい」(マルコによる福音書2章11節)、「信仰に基づく祈りは、病人を救い、主がその人を起きあがらせてくださいます」(ヤコブの手紙5章15節)と聖書の示しをいただく。
 スミさんは体調管理の食事を自分でしているが、私には「好きな物、美味しいものを食べなさいよ」と言っている。なにしろ私が元気でないと、二人暮らしの生活なので支障が出る。お言葉に甘えて、ビフテキなんか食べるものだから、なんか太っちゃったみたいである。



羊子がサグラダ・ファミリア(聖家族贖罪教会)でミサの奏楽をするようになり、
写真を見るのが楽しみになっている。