鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

新年の挨拶( 平安を祈りつつ )

 
 せっかくのお正月休みなので、出かけることにしました。どこへ出かけても混雑しているので、人々があまり出かけない場所ということで動物園に行くことにしたのでした。昨日、六浦谷間の集会を午前に行い、午後からのことです。この辺は海を考えれば八景島シーパラダイスがあります。車で10分もあれば行かれます。山を考えれば金沢自然公園、金沢動物園があります。ここも車で10分位です。少し足を伸ばせば三浦半島の名所があり、横浜の名所があります。しかし、そんなに足を伸ばさなくても、海や山の楽しさが近くにあるのです。混雑のない所として金沢動物園にしましたが、そのように思いつつ訪れる人も結構いるようでした。小さい子ども連れの親子が動物達との触れ合いを楽しんでいました。
 金沢動物園には過去において何回か訪れています。いつもは下の駐車場に車を止め、コアラバスで動物園まで行くのですが、今回は横横道路から入ることにしました。ここから入ると、駐車場からすぐに入口があるのです。コアラバスに乗る必要もなく、便利と思いました。金沢動物園には特別な動物はいませんし、ズーラシアのようにたくさんの動物はいませんが、楽しく動物と触れ合うことができます。動物は33種類ということでした。この動物園はコアラがいることで知られています。以前、見学したときはたくさんいたように思いますが、3、4匹しか確認できませんでした。それぞれが一本の木におり、黙々と好物のユーカリを食べているのでした。孤独が好きな動物なんだなあと思いました。他の動物は大体が数匹一緒にいるのです。他にも孤独な動物がいて、ひっそりと寝そべっていました。ここにも象さんがいて、インド象ですが、オスはボンと言い、メスはヨーコとの名前でした。ヨーコだというので、我が家の子供たちが盛んにカメラを向けるのですが、お尻ばかり向けて、なかなか顔を向けてくれませんでした。それでも横顔をむけてくれたのでシャッターチャンスがあったようです。ヒツジやヤギの広場に行くと、ヤギに紙を与えないでくださいと注意書きがありました。ヤギは紙を食べるという間違った思いをもっている人が多いようです。「シロヤギさん、クロヤギさん」の歌が頭にあるからです。そう言えば、年賀状を書かなければならないと思うのでした。
 今回、訪れましたが、気候は冬でもありますが、日差しが暖かく、のんびりと日向ぼっこしている動物が多くいました。以前に訪れた時は真夏であり、暑さのため、動物達は岩陰に隠れ、お尻だけしか見られない動物が多かったのです。動物達との良い触れ合いでした。
 ヤギさんを見学するうちにも年賀状を催促されているようで、気持ちは早く帰ることでした。1日、2日にいただいた年賀状に対して、こちらからもご挨拶を送らなければなりません。つい今までの習慣が身について、お正月にならないと年賀状を書く時間が取れませんでした。従って、お正月といえば年賀状書きでありました。今回は時間もあり、事前に書いて出す時間があったのに、やはりお正月の仕事になりました。改めて皆さんからいただいた年賀状を読み、お一人お一人の姿を思い浮かべるのでした。その中で、12月23日に召天された小林利夫先生の賀状もありました。召天される前にお書きになって出されていたのでしょう。79歳であり、1月4日には80歳の傘寿を迎えられるのでした。天国からの年賀状の思いで読ませていただきました。先生は神学校の先輩であり、老人施設建設の準備を共に担ってくださいました。横須賀上町教会の協力牧師として関わってくださっていたのです。教団、教区のいろいろな役を担ってこられました。神学校の校長先生も歴任しておられます。
 一年に一度の挨拶になりますが、年賀状はその後の消息を知ることができ、楽しみのお便りでもあります。ネットや携帯で年賀の挨拶をすることもよろしいのですが、やはり賀状は後世に残ります。我が家でも段ボールにいっぱい入っている過去の賀状は宝物になっています。今年も平安を祈りつつ賀状を送りますが、また平安を多くの方に祈られていることを知るのです。
<聖書の言葉>
イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同と共にあるように。
(コリントの信徒への手紙<二>13章13節)