鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記 <60>

 

隠退牧師の徒然記(2011年6月1日〜)<60>
2012年2月17日 「良しとされた動物たち」
 

聖書の言葉
神は言われた。「地は、それぞれ生き物を生み出せ。家畜、這うもの、地の獣をそれぞれに生み出せ。」そのようになった。神はそれぞれの地の獣、それぞれの家畜、それぞれの土を這うものを造られた。神はこれを見て、良しとされた。神は言われた。「われわれにかたどり、われわれに似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。」
(創世記1章24-26節)



 2月14日、朝は9時頃にはパソコンの前に座り、文章の整理を始めていた。玄関のピンポンがなり、応対すると宅急便の届け物であった。何だろうと開けてみる。チョコレートのお菓子であった。前任の大塚平安教会、ドレーパー記念幼稚園時代に関わった方が送ってくださったのである。そう、この日はバレンタインデーであった。贈り物は私だけではなく、連れ合いのスミさんとの連名で送られている。だから独り占めにすることは出来ない。しかも、容れ物は「うさぎ」の絵が描かれ、うさぎのチョコレートが入っていたのである。私達夫婦がうさぎ年であり、とりわけ連れ合いのスミさんは、何かとうさぎのグッツを集めていることを御存知であるからだ。そうなるとこの贈り物はスミさん宛になるのだが、あまり深く考えないで、二人への贈り物として、ありがたく頂いたのであった。



送っていただいた楽しいうさぎのチョコレート。


 早速、食べてしまうのはもったいないと思いながら、うさぎのチョコレートを口に入れ、コーヒーをいただいたのであった。チョコレートがお腹に達する頃、「しまった」と思う。うさぎのチョコレートを並べて写真に収めるべきであった。急いでスミさんのもとに行き、まだ食べてないのを確認してホッとする。そして贈っていただいた物を並べて写真に収めておいたのである。もはやチョコレートの贈り物は、諦めている状況であるので、これは貴重な贈り物なのである。それと共に在任時代を懐かしく思うのであった。チョコレートの故に。当時、この日にいただくチョコレートは10件を超えていた。皆さんは公然と渡すのは気が引けるので、密かにお渡しくださる。牧師の書斎で執務していると、皆さんには内諸ですと言いながら包みを置いていってくださる。夜になって届けてくださる方もある。幼稚園の園児までが、一粒のチョコレートを大事そうに持ってきてくれることもある。また教会の婦人会の、中でもご高齢の方がバレンタインデーの前の日曜日に、「少し早いですけど」と言いつつくださるのである。さて、それからが大変である。積みあがったチョコレートを食べなければならない。そんなに一度には食べられないのだ。しかし、心配には及ばない。教会の集会にも提供し、皆さんに食べていただいたからである。
 うさぎのチョコレートをいただいのであるが、連れ合いのスミさんは、うさぎ年ということもあり、うさぎのグッツを好んでいる。富士山周遊の旅で、西湖の土産物屋さんではうさぎの大風呂敷を求め、茶ダンスに掛けている。うさぎの人形もいくつか置いている。リスを飼っていたのでリスの写真、グッツ等もあちらこちらに掲げられているというわけ。犬達、猫達、リス達、いろいろな動物と共に過ごしてきたが、動物達は人間の希望にもなり、慰めにもなるのである。リスのシュータが死んでからは、もはや生き物を飼わなくなっているが、動物達との触れ合いを心から望んでいる。近所の犬との触れ合いも喜びとしている。三番目の子供・百合子が寒川にあるセンターに出かけ、動物の世話をしているという。大震災で飼い主を失った動物達の世話をしているセンターが寒川にあるそうだ。ボランティアが散歩をしたり、小屋の掃除をしたりしているという。連れ合いのスミさんは、つくづくうらやましがる。そういう場が近くにあれば、ぜひ世話をしたいと望んでいるのである。動物は自然の生き物であるが、人間が世話をしてあげなければならない動物もいるのである。神様がそのように造られているからである。人間の希望として、慰めとして。



富士山西湖の土産物屋で購入したうさぎの大風呂敷。
茶箪笥に掛けている。



小さいうさぎは金沢動物園見学のお土産。
大きいうさぎは江の島見物のお土産。
どちらもスミさんは腰の具合で行かなかったので。



ピアノの上にもうさぎ達。夫婦の退任記念写真の周りに。



 チョコレートから動物のことどもに主題が移ってしまったが、動物は真に人間を慰め、喜びを与えてくれる存在である。テレビでは動物に関する番組があり、楽しく見ることがある。しかし、NHKの「ダーウィンが来た」という番組は、楽しく見ていると、生まれたばかりの赤ちゃんを他の動物が食べてしまうシーンや、動物が他の動物を餌にするシーンは見たくない。だからこの番組はあまり見ないのである。犬や猫に関する番組は本当に楽しく見ている。それにしてもペットを飼う人が多く、散歩していると、いろいろな犬達との出会いがある。自転車に乗せている人を見かけるが、犬は歩くことが喜びなのにと思う。でも、その犬は歩けない事情があるのだろう。実際、我が家で飼っていた犬のノアは、年を取って歩けなくなったので、抱いてはいつもの場所に連れて行ったりした。そんなことから老健施設ならぬ老犬施設を造りたい、なんて思ったものである。動物は神様が良しとされてお造りになっているのである。動物たちと共にこの地球上で生きていくことなのだ。
 ところで、散歩をしていると動物病院の案内看板があり、電話番号が書いてあった。その電話番号の読み方が面白い。例えば番号が「9671」は「クローガナイ」と読む。動物病院の番号は「1525」であった。連れ合いのスミさんにこの番号を示したら、ちゃんと読むことができた。さて、あなたは。