鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

お風呂やさん ( 身を洗いなさいと )

 
 今年4月に転居して、一番困っているのは、誇張ですが、サウナ風呂が近くにないことです。ないことはないのですが、電車に乗って伊勢佐木町にある「ニュージャパン」です。このサウナには綾瀬市に住んでいるときも、会議で横浜に出てきたついでに入っていました。八景島付近にあるらしいことは聞いていますが行っていません。朝比奈峠を越えていくと、横浜市営の森の里施設内にありますが、ここは水着を付けて入るようです。ちょっと行ってくるというわけにはいきません。それにしても綾瀬市に住んでいたときは、サウナ風呂に恵まれていました。「相模健康センター」があり、「ここち湯」があり、これらは歩いても10分で行かれる距離です。しかし、近くて良いのですが、近すぎることで敬遠していました。ある時、相模健康センターに入っているとき、突然「エンチョウ センセー」と大きな声で呼ばれました。園児がお父さんと入っていたのです。知り合いと出会っても良いのですが、なんとなく落ち着きません。車で10分の場所に「愉快爽快スーパーセントー」がありました。ここなら少し遠いので安心して入っていましたは。ある時、お風呂の中で、ぱったり教会員の人に会いました。家のお風呂を改修しているので入りに来たと言っていました。こちらも少しでも遠い方が良いと思われたのでしょう。別にお会いしてもよろしいのですが、やはりなんとなく落ち着かないのです。お風呂に入るときは、のんびりと、誰の気がねもなく入りたいと思うからです。これが連れ合いのスミさんとなると、お風呂でどなたに会ったと言い、あの事このこと等を聞き、いろいろとお話しができたので楽しかったと言います。スミさんは持って生まれた人好きが、黙っていられないというわけです。素晴らしい人だと思っていますが。
 その昔、わたしがこの家に住んでいたころ、青年の頃までですが、家にもお風呂がありましたが、歩いて5分のところにお風呂屋さんがあったのです。時々、そのお風呂屋さんに行っていました。お風呂の中で、いつも行っている床屋さんに髭を剃ってもらったことを、以前書いたように思います。しかし、その後閉店しまい、残念なことです。毎日、散歩しているうちに「亀遊館」というお風呂屋さんを見つけました。家から歩いて15分くらいです。しばしたたずんで、看板を読んでいると、サウナもあるということです。これは、機会があったら入ってみようと思っていました。スミさんの庭仕事をした後に、おもむろにそのお風呂屋さんについてお話しましたら、「行ってみたら」と勧めてくれるのです。うれしくなって、意気揚々と出かけて行きました。普通の銭湯ですが、サウナを設けています。綾瀬にいるときも銭湯に入り、そこもサウナを設置していましたが、お風呂に入る人は誰もが入れました。子供まで面白がって入ってきますので、落ち着かないサウナでした。ところが、こちらのサウナは料金を払わないと入れない仕組みになっています。つまり、銭湯代450円を払い、サウナに入る人は300円を払うのです。お金を払ってでもサウナに入る人はあまりいないようです。実際、私が入っている間中、誰も入ってきませんでした。ようやく安住の場を見つけた思いです。
 思えば、サウナに入り疲労回復を教えてくれたのは、宮城県の教会で牧師の時、そこの教会の役員さんでした。古川市から仙台まで車で1時間ですが、わざわざ連れていってくださり、サウナの入り方を教えてくれたのでした。「先生はご苦労が多いので、時にはサウナに入って体を休めたら良いですよ」と勧めてくれました。その後はおいしいお料理をご馳走してくれたのでした。仙台にキリスト教書店がありましたので、時たま出かけ、ついでにサウナに入って来るようになりました。
 さて、今日もスミさんの園芸、手伝おうかな。少しだけ手伝い、「いやあ、疲れちゃった」と言えば、「お勧め」があることを計算に入れながら。
<聖書の言葉>
ヨルダン川に行って七度身を洗いなさい。そうすれば、あなたの体は元に戻り、清くなります。
(列王記下5章10節)