鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

「受難の門を見つめつつ」・バルセロナ滞在記<39>

「受難の門を見つめつつ」・バルセロナ滞在記(2012年9月10日〜11月6日) <39>
2012年10月20日「リゾートホテルで」



 今日はバルセロナから1時間ほど北の方角にあるサンタ・スサンナの町に行く。サンタコロマの教会の皆さんの研修会がそこで開催されているのである。ホセ・ルイス神父さんが私たちを招待してくださったのである。食事と泊まりであるが、羊子は食事後に演奏をすることになっている。神父さんは研修の合間にお楽しみの時間を入れるために羊子に依頼し、羊子の演奏と共に私たちを招待してくれたのである。だから私たちは研修会に出席するのではなく、食事とお楽しみ会に出るだけでよいのである。
 出かける前に、羊子が住んでいるマンションの一階に住むカルメンさんが、息子さんと犬のガラと他の二頭を連れてお訪ねくださった。ガラはミニピンシャーでかわいい犬であるが落ち着きがない。ほかの犬たちはおとなしくしていた。カルメンさんとは昨年も紹介されて、ロリーさんのお宅で一緒にお茶をいただきながらお交わりをしている。羊子はカルメンさんのご家族と親しくお付き合いをしているのである。手芸が好きなスミさんに野菜を題材とした手芸品の材料をくださった。息子さんは足の怪我をしており、松葉杖を使っていた。私たちは持ってきた「けん玉」をお土産として差し上げる。一時間ほどして帰られた。



お訪ねくださったカルメンさんと息子さん、そして犬達。



 その後、2時頃、少し早い昼食をとり、3時頃にサンタ・スサンナに向かう。午後4時30分頃にはホテル「モンテマール・マリティム」に着いた。リゾートホテルであり大勢の人が宿泊しているようである。四つ星ホテルなので高級であり、設備もすべて整っている。食事は夜8時からと言うので、それまで時間があることであり、温水プールとサウナに入ることにした。利用するには別料金なので、一人5ユーロを支払う。羊子の近くにあるジムのサウナに二度ほど入っているが、今回もサウナに入ることができた。こちらは水風呂もないし、暑いお湯の浴槽もない。サウナを出たらシャワーで汗を流し、それから温水プールで泳いだり、ジェット噴流を体に当てたりする。体が軽くなったようである。



サンタ・スサンナのリゾートホテル。



 夕食は8時からであり、既に大勢の人が食事をしている。入り口にホセ・ルイス神父さんと顔見知りの人たちがおられた。私たちをテーブルに案内してくれた。食事はバイキング方式である。いろいろと並べられているお料理から好みの料理をお皿に取るのである。その場で焼いてくれる子牛のステーキ、その他、美味しそうなお料理をお皿にいっぱいのせる。バイキングであると、ついたくさんとってしまう。こちらの食べ方は、まず前菜を食べ、次に本料理を食べるのであるが、前菜から本料理みたいな食べ方をする。ワインもテーブルに置かれており、おかわりしながらも控えておいた。食事後に「お楽しみ会」があり、羊子が演奏することになっているが、羊子は私にハーモニカをスミさんには独唱をさせるつもりなのである。酔いが回るほど飲むことを控えたのである。羊子は食事をせず、演奏が終わってから食べることにしており、料理は部屋に運んでもらうことにしている。




キーボードのピアノタッチで名曲を演奏する羊子。
後ろでは神父さん自らカヴァ(シャンパン)をグラスについでお茶の用意をしている。



余興として私のハーモニカ演奏、スミさんの独唱。
皆さんは喜んでくださった。



終わってから花束が。


 「お楽しみ会」は9時30分から始まる。残念ながら、このホテルにはピアノがないので、キーボードを用意する。カシオの大きなものである。それでもピアノ演奏を行い、皆さんから喜ばれたのであった。何曲か名曲を弾いた後に、我々を引き出す。日本の童謡「ふるさと」、54年版讃美歌158番「あめには御使い」(第九)を羊子のピアノ伴奏で、まず私がハーモニカで、次にスミさんが独唱、そしてピアノ、ハーモニカ、独唱と演奏したのであった。聴衆の皆さんはこの余興を楽しんでくださった。その後、カヴァ(シャンパン)をいただきながら歓談、そしてまた羊子の演奏である。今度は皆さんが歌えるスペイン民謡や歌謡曲を弾き、皆さんも喜んで歌っていた。終わってからも羊子の周りに集まってくる。そこで羊子はキーボードをピアノタッチからオルガンに変えて演奏する。これも皆さんは大喜びであった。その他にもリクエストに応えて演奏していた。
 ホセ・ルイス神父さんの企画は大成功と言うわけである。