鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<308>

隠退牧師の徒然記(2015年2月11日〜)<308>
2015年2月26日「リラックス、リラックス」


聖書の言葉
それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて船に乗せ、向う岸に行かせ、その間に群衆を解散させられた。群衆を解散させてから、祈るためにひとり山にお登りになった。夕方になっても、ただひとりそこにおられた。
(マタイによる福音書14章22-23節)


 たまにはお風呂に入り、ゆっくり食事をしたいね、と連れ合いのスミさんが言うので、それならあそこに行こうということになる。あそことはシーサイド・スパ八景島である。以前、ここにきてスミさんと食事をしたことがある。その時、どこかで食べることにして、いくつかの食べ物処に行くが、いずれも昼時で混雑している。それならあそこに行こうとシーサイド・スパ八景島のレストランに行ったのである。そこはお風呂に入った人が利用する程度で、あまりレストランとしては知られていないのである。お風呂に入らなくても食事だけでも利用できるのである。この穴場を知っているのは、もう随分と昔になるが、六浦に転居してから、それとなくサウナ風呂を捜していた。何かの広告でシーサイド・スパ八景島を知る。毎日、1万歩をめざしていたので、ここはひとつそこまで歩くことにしたのである。金沢八景駅からシーサイドラインの電車が通っているが、野島、八景島の駅を横目に歩きながら、さらに歩き続けてようやく到着の距離である。2011年の頃である。その時はサウナ風呂に入るだけで、食事はしなかったが、風呂上がりに冷たいものを飲むためレストランを利用している。このサウナには三回くらい通ったが、その後行くことはなかった。しかし、スミさんと食事をするとき、すぐにここを思い出したのであった。お風呂に入って、ゆっくり食事をするには、ここは恰好の場である。実際、この日も食事をしているのは数人であった。お風呂上がりにゆっくりと食事ができたのであった。
 お風呂もいろいろな種類がある。海水風呂、薬湯、ミルキーバス、薬湯の冷水等、一通り入ってみる。ジャクジーも強力ジャグ、座りジャグ等があり、結構身体をもみほぐしてくれる。たまにはこの様な場でリラックスしながら体を休めることは必要なことである。スペイン・バルセロナに滞在しているとき、羊子が時々ジムに連れて行ってくれた。メトロポリタンというスポーツジムである。お風呂の中にいろいろなジャグジーがあり、サウナに入ってはお風呂に入るので、体全体が楽になったものである。そこは水着を着て入るので男女一緒である。プールもあり、結構泳いでいる人がいる。その様なリラックスを思い出すが、スミさんにとって一番の思い出はマレーシア・クアラルンプール滞在の時である。クアラルンプール日本語キリスト者集会のボランティア牧師として2013年3月から三ヶ月間赴く。牧師館はコンドミニアムの中にあり、敷地内にはプールが設置されているのである。スミさんはそのプールに行っては運動をしてくる。泳ぐのではなく、浮き輪に入ってプールを行ったり来たりするのであるが、これが結構リラックスになっていた。もっとも集会が週に二三回はあるので、毎日ではないが、集会がなければプールに通っていたのである。思い出すだけでも懐かしい。スミさんとしてはその様な場があればよいと思っているが、少なくとも近辺にはない。
 シーサイドと言うだけはあって、海に面しており、前方には八景島シーパラダイスがある。楽しい構築物が見えるが、その前をシーサイドラインがあり、カラフルな電車が5分おきに通過していく。レストランのすぐ前はヨットハーバーであり、たくさんのヨットが繫留されている。なかなか楽しい景色でもある。その様な楽しい景色を見ながらの食事は、それこそリラックスが増すようだ。シーサイド・スパ八景島を出て、帰りの車の中で感想を聞く。お風呂は良いとしても床が滑りそうで怖かったというのである。歩行は杖を利用しているので、中の床は濡れていて、滑りそうなのである。だから二ヶ月くらいしたらまた来ても良いという。来週もまた来ようね、とは言わない。よほど歩くのが怖かったようである。バルセロナのメトロポリタンはサンダルを履いて入る。ゴムのサンダルなので滑らないのである。バルセロナ、クアラルンプールの体験をもう一度、と思っても、残念ながらその様な設備が近辺にはない。それにしても大塚平安教会在任中、近辺にはいろいろなお風呂屋さんがあり、時々思い出している。ここち湯、相模健康センター、愉快爽快銭湯があり時には利用していた。しかし、ここち湯にしても相模健康センターにしても結構知り合いと会う。お風呂に入っていると「エンチョウ、センセー」と園児に呼ばれて、気が引ける思いである。だから、なるべく遠いところを利用する。愉快爽快銭湯は結構離れているので利用することが多かった。一番リラックスしたのは相模原にあるJNファミリーである。八王子医療刑務所や神奈川医療少年院の職務が終わって、帰る途中にあるので、必ず寄ることになる。それぞれ月に一度の職務であり、だから月に二回は利用していたのであった。知り合いに会うこともなく、のびのびとリラックスしたものである。リラックスすることを考えているが、お風呂に入らなくても、隠退牧師の毎日の生活そのものがリラックスしているのである。神様に感謝しなければ…。



シーサイド・スパ八景島のたたずまい。



お風呂上がりに食事をする。
三食どんぶり(シラス、マグロ、シャケ)をいただく。



マレーシア・クアラルンプールに滞在中に
プールを楽しむスミさん。



バルセロナのスパ、メトロポリタン。
右に見えるのは羊子とスミさん。
入り口から入るところ。