鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<307>

隠退牧師の徒然記(2015年2月11日〜)<307>
2015年2月24日「改めて示されること」


聖書の言葉
シモン・ペトロが船に乗り込んで網を陸に引き上げると、153匹もの大きな魚でいっぱいであった。イエスは、「さあ、来て、朝の食事をしなさい」と言われた。弟子たちはだれも、「あなたはどなたですか」と問いただそうとはしなかった。主であることを知っていたからである。イエスは来て、パンを取って弟子たちに与えられた。魚も同じようにされた。
ヨハネによる福音書21章11-13節)


 2月22日の日曜日は三崎教会のお招きをいただき、礼拝の説教を務めさせていただく。三崎教会は時々お招きをいただいている。隔月の時もあるが、三ヶ月続けて毎月お招きいただくこともある。今年になって初めて伺うので、教会では「お久しぶりです。お帰りなさい」とご挨拶をいただいたのであった。前回は昨年の8月にお招きをいただき、10月から約三ヶ月間、スペイン・バルセロナに滞在することはお話ししてある。半年ぶりに皆さんとお会いしたのであった。礼拝は10時30分からであるが、我が家から三崎教会まで車で1時間はかかる。三崎は観光地なので車の渋滞を考慮しているので、いつもは8時30分頃には家を出るのである。観光シーズン、一年中がシーズンであるが、やはり春、夏、秋は込み合うのである。今はまだ冬のうちなので、さほどの混雑はなく、スムーズに車を進めることができたので、9時30分には着いてしまう。教会学校が開かれていたので、共に礼拝をささげたのである。ところで教会の玄関に入ると一人の婦人が礼拝前の準備をされていた。私を見て、久しぶりのご挨拶をいただいたのである。そして、今日のこの日を心待ちにしていましたと言われる。「先生のお説教は分かりやすく、心にしみています。本当にこの日を楽しみにしていました」と言われるのである。過分なお言葉に恐縮しながら、しかし、うれしく受け止めさせていただいた。
 三崎教会の一人のご婦人の言葉は、私自身も本当であると思っている。実は、最近の説教を作成するとき、同じような聖書個所の説教を昔にしたことがあり、その時の説教を読み返してみて、なんて難しい説教をしていたのであろう、と思うようになっているのである。今、同じ聖書日課の説教に向かうとき、もっと生活に密着した内容でなければならないと思うようになっている。説教中、聖書の背景等を細かく説明していたが、その様な説明は省略するようになったし、何よりも現実に示される御言葉として取り次ぐようになったのである。それでわかりやすくなったのかもしれない。過分なお言葉というより、実際、その通りの説教へと導かれていることを、自分ながら示されているのである。
 三崎教会の皆さんは私達のスペイン滞在を御存じなので、礼拝後は滞在写真お見せしたのであった。写真を見ていただく目的は山田満枝さんである。青山教会の教会員であるが、高齢となり三崎の高齢者ホームにお住まいなのである。三崎教会が比較的に近いので、ご出席になっている。そして、三崎教会の礼拝説教を担当するようになって、本当に久しぶりの再会となったのである。神学校を卒業して、最初の教会が青山教会であった。その頃、山田さんはもちろんお若く、教会の役員等もしていた。羊子が生まれ、いつも教会に連れて行っていたので、山田さんも幼児であった羊子を覚えていてくださっていた。2013年11月に羊子が一時帰国して各地でコンサートを開かせていただいたが、この三崎教会でも行われたのである。そこで久しぶりの再会となったのであった。その様な経緯があり、この度、羊子が結婚することになり、お祝いをいただく。そのためにも滞在写真を持参したのであった。礼拝後、いつもお寿司屋さんでいただくのであるが、今回もそのお寿司屋さんでご馳走になったのであった。ここでいただくジャンボチラシはとても美味しい。お刺身が豪快に乗せられており、お寿司を堪能する思いである。お魚がこんなにおいしいということを改めて示されるのである。食事後は近くのマホロバに行き、丁度イチゴフェアーの開催中であり、美味しいイチゴをいただきながら、写真を見ていただいたのである。
 皆さんは私達がスペイン滞在中は美味しいお肉をいっぱい食べましたか、と聞かれる。確かに分厚いステーキを食べたりしたが、魚料理も結構食べているのである。エビを良く食べたことについては滞在記のブログにも記しているが、アンコウという魚の料理したものや、魚の料理も結構いただいているのである。実際、魚屋さんがあり、半月刀と思われる包丁で見事に魚をさばいている。店先にはこちらを睨みつけているような魚が並べられているのである。生の魚、お刺身は余り食べられていないが、日本料理店には握り寿司やお刺身も出されるのである。シーフードパエリアには海産物がたくさん入っている。肉ばかりの食生活ではなく、魚介類も結構食べているバルセロナの人々である。しかし、やはり日本の魚は美味しい。久しぶりにお寿司屋さんでいただきながら、日本の魚の美味しさを改めて示されたのであった。そして、説教の取り組みも改めて示されていることを付け加えておく。



ジャンボチラシには大きなお刺身がたくさん乗せられている。
改めて魚の美味しさを示される。



マホロバの喫茶室で写真をお見せする。



バルセロナの魚屋さん。半月刀のような包丁で魚をさばく。



時々、羊子が魚料理を用意してくれる。