鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

常夏の国にて<70>

マレーシア・クアラルンプール滞在記(2013年3月13日〜6月4日)<70>
2013年5月25日「再び国民の休日



 このブログは5月22日に「修了式に臨む」と題して記して以来、23日はバイブルカフェ、24日は聖書の会が開かれたのに記していない。これらの集いに関しては、度々記しているからである。バイブルカフェについては、いつも終わると皆さんで昼食を共にいただくのであるが、今回は韓国レストランに行き、本場のビビンバや石焼ビビンバを食べたのであった。久しぶりでキムチもいただく。昨日の「聖書の会」は、いつも出席されている坪井教由さん、明子さんご夫妻はアメリカ、日本へ出かけておられてお休みである。また日置操さん、初代さんご夫妻は引越しをされておられ、お忙しいのでお休みである。しかし、4月26日に日本に一時帰国されていた岩田俊昭さん、律子さんご夫妻が5月18日に戻られ、さっそく「聖書の会」にご出席くださったので、池上美香さん、増田憲治さん、連れ合いのスミさんとで6名の出席であった。今まで「主の祈りー今を生きるあなたに」(W.H.ウィリモン、S.ハワーワス共著、平野克己訳。教団出版局発行)を読み進めていたが、今回は第10章「アーメン」を読み、読み終えたのであった。



5月23日に開かれたバイブルカフェ。



バイブルカフェの帰りに劉善枝さんのお宅に寄らせていただき、
庭を鑑賞するスミさん。



最後の「聖書の会」が牧師館で開かれる。



昨日は5月24日である。この日が国民の休日であることは、池上美香さんから言われなければわからないことであった。聖書の会の会場である牧師館に車で向かうものの、いつもより車の量が少ないと言われ、それは、今日はお休みであるからだと言われたのである。5月24日は「ウェサックデー」(釈迦聖誕祭)であると言われる。国民の休日については、このブログの5月1日付で「国民の休日」<50>で記している。5月1日はメーデーであり、日本では休日ではないが、こちらでは国民の休日になっている。そのことに触れながら、他の休日についても記している。その辺りをそのまま引用しておく。
「ここでマレーシアの祝祭日を見ておく。1月1日は新年、1月24日はムハンマド聖誕祭、2月10-11日は中国歴新年、5月1日はメーデー、5月24日はウェサックデー(釈迦聖誕祭)、6月1日は国王誕生日、8月8-9日はハリラヤ・プアラ(断食明け大祭)、8月31日は国家記念日、9月16日はマレーシア・デイ、10月15-16日はハリラヤ・ハジ(犠牲祭)、11月2日はディーババリ(ヒンドゥー灯明祭)、11月5日はイスラム暦新年、12月25日はクリスマス。
 いかにも多民族国家の祝祭日である。マレーシア国家として国の宗教はイスラム教である。だからイスラム教に関する祝祭日は理解できるが、釈迦聖誕祭、ヒンドゥー灯明祭、イエス・キリスト聖誕祭までも国民の祝日であるのだから、寛容も甚だしいというわけである。メーデーにしても日本でも自由な選択であるが、こちらでは社会主義を尊重しているようである。何にしても国家の姿勢であるから、有難くメーデーのお休みを享受している国民の皆さんであると思う」と記している。
 お釈迦さんのお生れになったと言われる日は、日本では4月8日であり、「花祭り」と称している。古来から仏教が盛んな日本であるが、あまり「花祭り」が一般化しないのは、「甘茶」でお祝いする程度であるからだろう。それに対してクリスマスが盛んなのは、プレゼント、ケーキ、ツリー、パーティー等、楽しいことがたくさんあるからである。このマレーシアの国では釈迦聖誕祭は国民の休日になっているのだから、国の姿勢として尊重したい。仏教系のお店はお休みになるそうだ。その24日の夕刻、買い物に出たが、数件の店が閉まっていたが、他の店は開店している状況であった。様々な宗教があり、国の宗教はイスラム教であるにしても、それぞれの宗教が大切にされているのである。店は休むと言われても、一部の店である。それに対して、スペイン・バルセロナに滞在した時、日曜日は土産物屋やバー・レストラン以外は、どの店もお休みである。キリスト教カトリックの国であり、宗教的に徹底しているようである。マレーシアの場合は多民族国家であり、宗教も複数であるので、それぞれを尊重している。
 昨日の「聖書の会」で、もはや牧師館が会場となる集会は、私達の任期中にはない。婦人会も休会中であり、後は来週木曜日のバイブルカフェと残す二回の聖日礼拝だけである。