鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

常夏の国にて<69>

マレーシア・クアラルンプール滞在記(2013年3月13日〜6月4日)<69>
2013年5月22日「修了式に臨む」



 国際理工情報デザイン専門学校の修了式が昨日の夕刻に開かれた。商店街の外れにあるレストランが会場であった。この学校の皆さんが、去る5月12日のKLJCFオープン・チャーチに出席されたことについては、既にブログで報告している。学生さん達31名、教師の皆さん4名が礼拝に出席された。第二部として学生の皆さんが合唱し、そして第三部として愛餐会を行ったのである。学生の皆さんは牧師館があるコンドミニアムの中に宿舎があるので、そこで二週間過ごしていたのである。学校がコンドミニアムの中に数室の部屋を確保しているのである。学生さん達は二週間ずつ順次留学に来るようである。
 同じコンドミニアムであるが、日中は勉強しているので、ほとんど会わない。夕方やお休みの日などは会うこともある。連れ合いのスミさんがプールに入っている時、数人の学生の皆さんが泳ぎに来たという。学生の皆さんだから冒険心もあり、結構遠征しているようである。時々、前の通りで、数台のタクシーに分乗しているのを見かける。KL市内やミッドバレー・メガモールあたりに出掛けて行くのかもしれない。スミさんが学生の皆さんに、お話にいらっしゃいと声をかけておいた。「気が向いたら行く」とのことであったとか。誰も気が向くことなく、来なかったというわけである。
 ところで、21日はウォルターブッシュ幸子さんにブキッ・ビンタンの工芸品館にお連れいただいたのであるが、帰宅したのは午後3時頃である。この日は火曜日である。この日の夜に学生の皆さんが帰国することは伺っていた。午後6時頃になって、近藤さんに、今の状況を電話でお尋ねする。すると、今、修了式を商店街のレストランを借りて行っているところであると言われる。お出でいただきたいということであった。学生の皆さんとの別れの挨拶のためにも伺うことにした。スミさんとレストランについたとき、諸江修校長先生が学生の皆さんに修了証を渡しているところであった。それらを写真に収めようとしたら、カメラには「カードが入っていません」との警告が出る。今まで写真の整理をしており、カメラのカードをカードリーダーに入れたまま、カメラだけで出かけてきてしまったのである。記念すべき修了式なので牧師館に引き返し、カードを取りに戻ったのであった。再び戻った時、学生の皆さんが一人一人感想を述べているところであった。修了証を渡し終えた時、牧師に祝辞を求めたのであるが、いないので学生の皆さんの感想になる。だから私が戻ると、すぐに祝辞を述べさせられた。二週間、ここで学んだことは力となり、大きな経験になっているので、この経験を基として社会で働いてもらいたい、というようなことを述べた。私は勘違いしていたようである。学生の皆さんは来年には就職すると思っていたのであるが、この4月に入学したばかりであると言われる。



修了式で祝辞を述べる。



学生の皆さんに渡された修了証。



 とにかく二週間の留学で新しい経験をしたのであるから、力となるだろう。この二週間で何を学んだのか、そのメニューを見せてもらう。「集中英会話コース」、「情報系英語コース」、「イラストマップ・コンテスト」、「就職講座」、「マレーシア・フォトムービー・コンテスト」、「マレー語入門講座」、「カンポン・ホームステイ(ペラ州マジュ・マニ村、2013年5月17日〜19日)」、「IBT(Institut Bahasa Teikyo )との学生交流プログラム」、これらが留学中の学びであったと言われる。
 午後7時30分にはバスで飛行場に向かう。学生の皆さんは、荷物は宿舎においてあるのでコンドミニアムに戻り、そして迎えに来ているバスに乗り込んだのであった。私と連れ合いのスミさんが手を振りながら学生の皆さんを見送ったのである。今回、初めてお会いすることになり、しかし、お別れしてもはやお会いすることもないのかもしれない。しかし、神様のお導きははかり知ることができない。一期一会ではないということである。初めてキリスト教の礼拝に出席した経験は、今後の人生で大きなお導きになるだろう。皆さんをお送りしながら、神様の祝福が皆さんにあるようにお祈りする。