鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

常夏の国にて<25>

マレーシア・クアラルンプール滞在記(2013年3月13日〜6月4日)<25>
2013年4月6日「食文化事情」



 今日は牧会者会議が開かれた。「牧会者の集い」と言うべきか、「牧師連絡会」と言うべきか、良く分からない。しかし、「牧会者の集い」がふさわしいのではないかと思う。昨日はKLJCFの略史を紐解いているが、その中でフィリップ・コー牧師夫妻の存在が当初からある。今は顧問として関わっておられる。月に一度、説教を担当されており、何かとKLJCFは相談しているのであろう。「牧会者の集い」は牧師館で開催された。当初は午前11時45分からであったが、連絡があり、午後12時15分からとなる。お昼の時間なので、まず食事をしながら、お互いの紹介をする。食事が終わってから、教会員の消息を示される。そして、その後に祈りの課題をピックアップして、四人がそれぞれお祈りしたのであった。午後2時30分頃に終了している。
 コー先生はどこかの学校の教師をされているようであるが、7月で契約が切れることになっており、しかし、その後の契約はしない事になっているという。祈祷会ではそのことに触れてもお祈りしている。まだ61歳であると言われる。年齢をお聞きして、随分とお若いので、思わず「ヤンガーマン」と言ってしまった。一同大笑いしたのであった。男のお子さんが二人おられ、32歳と26歳であると言われる。夫人のはんな先生はカウンセラーの勉強をされておられる。また、はんな先生は教会の集会にはどの集会にも出席されているようである。ご夫妻は私たちの現役時代の歩みをお聞きになり、深く受け止めてくださっていた。
 お昼の食事として先生ご夫妻は焼きそばのような食事をご持参くださる。太めのめんを炒めたような食べ物であり、煮詰めたひき肉をまぶして食べる。そして、豚の焼き肉である。どこかで買い求めてきたのであろう。日本では「ほか弁」と言ってお弁当屋さんがあり、いろいろなおかずを入れて売られている。こちらでもお弁当屋さんが結構あるようだ。日本のようにご飯を盛り、そこに肉料理等を乗せる。一度だけ注文したことがある。味はともかく、珍しさで買ったのである。贅沢を言うわけではないが、やはり口に合わないと言う印象であった。実は昨日の夕刻、青空屋台店を覗いて歩いている。毎週、金曜日に開催されているのである。前週は羊子もいたので、羊子と私が日置さんご夫妻の車に乗せられて行ったのである。ところが、昨日の夕刻、日置さんから電話があり、今日も行きましょうと言われる。スミさんも行くと言うので一緒に車に乗せていただく。車に乗せられても、すぐ近くで行われているのである。



毎週金曜日に開かれる青空市場、ナイトマーケット。



いろいろな店が並び、スミさんも楽しそうである。



 昨日は午後6時を過ぎていたので、ほとんどの店が開店していた。野菜、果物屋さんが多い。スミさんも随分と買い求めていた。食文化と言うものは、どこの国もそれほど大きな違いはない。キュウリ、トマト、ナス、キャベツ、イモ類等、大きさは異なるが、日本と同じように並べられている。このことはスペイン・バルセロナでも、フランス・パリでも、またイタリア・ローマでも同じである。どこの国も特別な物を食べているのではない。卵も売られている。卵は見本に上の殻を割っている。中身の黄身を見せるためである。赤みがかったもの、黄色みがかっているもの、中が分かると言うわけ。果物だってバナナ、リンゴ等はどこの国でもある。ドリアンと言う果物は、人によっては匂いに耐えられない。日置さんはこのドリアンが大好きで、ビールのつまみとして食べるとか。池上さんに連れられて羊子と共にミッドバレーに行き、そこで少しばかり買い求めて冷蔵庫に入れておいた。匂いがあるので食べる気にもならず、結局食べないので捨ててしまったのである。日置さんは帰国するまでにドリアンを好きになってほしいと言われる。この屋台でおでんのようなものを買い求める。いくつかを注文すると、みんなハサミで切るのである。そしてタレと共につつんでくれる。
 ところで、今日の昼食にスミさんは卵料理を作る。オムレツのようにしてホウレンソウ等も入れて焼き上げる。コー先生ご夫妻は、日本的な食べ物を喜んで食べてくださった。マレーシアの料理と言うものに、私達も慣れてきたと思う。その意味でも屋台村に行かなければ…。