鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

悪魔に対する…(テレフォンメッセージ 7 )

テレフォンメッセージより。
 
「悪魔の働きを滅ぼす」
ある日、イエス様のもとに大勢の人が、悪いことをしたと言う人を連れてきました。ユダヤ教の戒律によると、その様な悪いことをした人は「石で打ち殺せ」と教えられています。だから、悪いことをした人を連れてきた人たちは、今にも石で打ち殺そうとしているのです。そして、イエス様ならどうするか、と問い詰めるのです。その時、イエス様は人々の声を聞きつつ、そこにしゃがみこみ、地面に指で何か書いていました。人々はどうする、どうすると詰め寄っております。やがてイエス様は身を起こし、立ち上がって言うのです。「あなた方の中で罪を犯したことの無い者が、まず、この人に石を投げなさい」と言い、再び地面に指で何かを書くのでした。これを聞いた人たちは、年長者から始まって、一人また一人と立ち去っていきました。そして、そこには罪を犯した人とイエス様しかいなくなりました。「罪を犯したことの無い者」といわれた時、今にも石を投げようとしていた人たちは、ハッと思ったのです。自分は罪がないと言えるか。よくよく自分を考えた時、人とのかかわりの中で、自分の有利を考えて、他者を裏切ったことがあるのです。今にも投げようと振りかざしていた手は、だんだんと下がり、ついに石を離しました。そして、そこを立ち去っていったのです。イエス様は言います、「私もあなたを罪に定めない。行きなさい。これからはもう罪を犯さないように」。
私達はどうしても自己を優先し他者を排除してしまうのです。そういう私達を救うためにイエス様は十字架にお架かりになったのです。イエス様は私の中にある様々な悪を滅ぼされます。「私もあなたを罪に定めない」と言うイエス様が、私の罪が赦されるためるに十字架にお架かりになったのです。それでも私達は罪が無いと言い、悪いことをしたことは無いと言えるでしょうか。

聖書の言葉
「悪魔の働きを滅ぼすためにこそ、神の子が現れたのです。」(第一ヨハネの手紙3章8節)