鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

創立記念日祝会(樂ちゃんの到来を待ちつつ)

8月13日は大塚平安教会の創立57周年礼拝です。特別な行事をはしませんが、いつものように記念礼拝として歴史を導く神様に感謝をささげ、新たなる歩みをお祈りするのでした。本日の礼拝説教は大船教会牧師の渡辺誉一先生です。創立記念礼拝のためにわざわざお呼びしたのではなく、鈴木伸治牧師の8月中はお休みということでお招きしたのでした。このブログで渡辺魁さん・富子さんについて記しましたが、ご子息でもあるのです。
午後からは祝会を開きました。幼稚園の庭、大きな欅の木の下でバーベキューをいただきつつお祝いしたのでした。バーベキューの鉄板は1m×1.5m.の大きさであり、二枚の鉄板で焼き物をするのですから豪快というほかはありません。どんどん焼けていくほどに、食べる人が今回は多くはなく、それでも30名はいましたが、追いつかないのです。結構真っ黒こげにしていました。欅の木が大きな日陰を作ってくれているので、ここはバーベキューに適しているところでありました。幼稚園の机や椅子は園児用に作られていますので、長く座っていると腰が痛くなるのですが、それでも鉄板に焼き物を取りに行ったりしていますので、そんなに痛くなりませんでした。本日の説教者、渡辺誉一・玲子夫妻と昔のことを語らいつつ過ごしたのでした。二人ともこの幼稚園の卒業生でもあるのです。歴史の重みをつくづくと感じました。
このバーベキューのとき、事故で入院中の佐竹樂太朗君が来るかもしれません、と週報に報告してありました。バーベキューをいただきながらも、皆さんは心待ちにしていたのです。皆さんは北里大学病院にお見舞いに行っても直接に会うことはできないのです。病室の外側からガラス越しに対面するのでした。その樂ちゃんは意識がどうなっているか分からないので、場合によっては無表情の樂ちゃんとガラス越しに面会するのでした。私がお見舞いしたときは、両親が面会室までわざわざつれてきてくれました。その樂ちゃんに小学校一年生の同窓会でお話したことを短くお話し、お祈りしたのです。そのことについては7月27日のブログに記しています。事故については7月5日のブログに記しています
「あと15分ほどで樂ちゃんが到着する」という知らせが入ってきました。皆さんは、いっそう食べるのに忙しくなりました。だって、樂ちゃんが来たら涙の対面になるだろうし、食べるどころではない、と思っている、ということは私の推量に過ぎません。あわてて食べ始めたのは私ばかりであったでしょう。やがて樂ちゃんのパパとママが車で樂太朗君を連れてきました。そして、すぐに園舎に運び、専用の椅子に座らせるのでした。皆さんは涙を見せまいと、笑顔で樂ちゃんに対面しました。今回は写真で見たような笑顔をみることはできませんでしたが、いろいろなアクションを実際に見たのです。一つは指相撲です。手を組んで親指どうしが相手を組み伏せることですが、樂ちゃんと手を組むとそれをするのです。私も挑戦してみました。とても強い親指の力でした。私のほうが負けてしまいました。それから「2+3=?」と聞くと五本の指を広げるのです。「1+1=?」といえば二本の指を立てていました。こうなると意識が回復していると思われるのです。ただ、表情や言葉の脳からの伝達に障害をきたしていて、本人はわかっていながら自分としては現すことができないのかな、と思えてならないのでした。約20分ほどで、車に乗って病院に向かいました。初めての外出です。病院での治療としては終わりに近づいているということなのです。後はリハビリによって回復することであるということでした。今は七沢のリハビリセンターに行くための訓練、両親も含めて取り組んでいます。車を見送りながら、皆さんは樂太朗君の回復を心からお祈りしたのでした。
創立記念日は歴史を導く神様に感謝をささげるときです。そして今後の教会の歩みが力強い歩みとなるようお祈りするのです。今日から始まる教会の新しい歩みの中には佐竹樂太朗君の存在が厳然とあるといいうことです。
聖書の言葉
「主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同にあるように。」
(コリントの信徒への手紙<二>13章13節)