鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<195>

隠退牧師の徒然記(2013年7月20日〜)<195>
2013年10月9日「駐車場あれこれ」


聖書の言葉
イスラエルは、ヨセフが年寄り子であったので、どの息子よりもかわいがり、彼にはすその長い晴れ着を作ってやった。兄たちは、父がどの兄弟よりもヨセフをかわいがるのを見て、ヨセフを憎み、穏やかに話すこともできなかった。
(創世記37章3-4節)



地震に強い水道管にするため、近所の工事が始まる。自宅付近は行き止まりで、工事中は車を使うことができなくなる。そこで工事会社は他の駐車場を斡旋してくれた。自宅から2、3分のところである。工事は午前9時から午後6時までなので、車を使うときには9時前に仮駐車場に移動しておき、工事が終わってから自宅の駐車場に戻すのである。なるべく車を使わないようにしたいのであるが、連れ合いのスミさんが出かけるときには送り迎えをしなければならない。また、買い物があるときには、やはり9時前には仮駐車場に移動しておかなければならない。いちいち移動しなくても、仮駐車場においておけばよいのであるが、昔のことを思うと、やはり目のとどくところに置いておくことが習慣になっているのである。
大塚平安教会時代、教会と幼稚園は道路を隔てた所にかなり広い駐車場を借りていた。広いと言っても10台も駐車すれば満車になるのだが。その駐車場の1台分は「鈴木」の名で地主さんから借りていたのである。以前から使っていた車が古くなり、今まで新車に乗ったたことがないので、新車に近い車を購入することができた。新車に近いのであるが中古車屋さんで購入することになる。新車を売る店で、見本として展示していた車であると言い、試乗で少しは走行しているが、展示の期間が終わり中古車となったようである。私にとっては新車と思える車であるので、初めて新車に乗る喜びを得たのである。
ある日の朝、さがみ野ホームの礼拝に行くため、車を使用するので駐車場に行く。ところが車がないのである。「やられた」と思う。盗まれたのである。すぐに警察を呼んで、盗難を説明する。さがみ野ホームには少し遅れることを連絡し、幼稚園の職員が既に出勤しているので、職員の車を借りてホームに行ったのであった。三日後に警察から連絡があり、盗難された車が見つかったという。綾瀬の城山公園に乗り捨てられていたのである。現場に行くと、車の内部は消火器で噴射されており真っ白になっていた。キー部分が破損している他は壊されていない。保険を掛けていたので、別の車にすることもできる。ところが車の修理屋さんが車内を元通りにしたので、後はキー部分を修理すれば大丈夫だと言う。車屋さんにとってはその方が良い訳である。結局、そのようにして車が戻ってきたのである。それから数ヶ月後、再び車上荒らしをいただく。フロントバンパとナンバーが盗まれてしまったのである。これも修理して、そしてその駐車場に車を置いておいたのである。数ヶ月にまた盗まれる。今度は数日では見つからなかった。もしかしたら外国に売り飛ばされているかもしれないと思うようになる。もう一ヶ月以上経つ頃、車が見つかったと連絡を受ける。相模原方面の公園であった。やはり消火器が使われており、無残な状態であった。それで、その車は諦め、3、4年経ている中古車にしたのである。保険ですべてが賄うことができた。
それからである。夜になると車を幼稚園の庭に移動しておくことにした。毎日、夜になると車を移動するのは面倒であるが、三度も車上荒らしに遭い、こりごりしているのである。問題は泊まりの会議である。毎年、5月は日本基督教団の各教区は総会を開催する。総会には教団の三役が分担して訪問し、総会議長の挨拶文を朗読して、懇談するのである。北海道教区や九州教区を訪問する時には二泊または三泊する。その場合、車をどうするか。当初は幼稚園職員に車の移動をお願いしたりした。しかし、出かける機会が多いとお願いしにくくなる。そこで、さがみ野駅付近の貸駐車場に預けることにしたのである。そこは立体駐車場であり、しかも経営者の家は駐車場に隣接しているので管理が行き届いている。結局、大塚平安教会を退任するまで、宿泊での会議の時にはその駐車場にお世話になったのである。お馴染になり、「行ってらっしゃい」、「おかえりなさい」との婦人の声が今でも耳に残っている。
仮駐車場に車を出し入れしながら、昔の習慣が今でも残っていることに苦笑する。そこに置いておけば出し入れの苦労はいらない。それでも夜は家の駐車場に入れるのは、苦い思い出が染みついているのであろう。まあ、運動であると思えば良い。



駐車場は二台入れられるが、軽自動車であれば
もう一台止めることができる。



こちらにも駐車場を造っておいた。
千客万来で四台は駐車できるのであるが…。
この駐車場は、ほとんど使っていない。