鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

祝電・卒業式( 岩を土台として )

 
 昨日はドレーパー記念幼稚園の同窓会が開催されました。午前は小学校6年生を卒業する皆さん、午後は中学を卒業する皆さんです。小学校卒業生には、卒業式に向けてそれぞれの学校に祝電を送っています。転居しないかぎり、入学した小学校を卒業することが前提です。従って、祝電を送るものの、当園卒業生は転居しているので居ない場合もありますが、それでも送っています。当園の卒業生が居なくても、卒業する皆さんに向けて送るということです。保護者の皆さんからは、幼稚園を卒業して6年も経ているのに祝電を送ってくださったと言われ、御礼を述べられるのでした。しかし、中学卒業生には祝電を送ることができません。小学校を卒業して、どこの中学に入学したのか、把握できないからです。
 今まで送った祝電の内容を紹介しておきましょう。

ふくらませた大きな胸は、あのこと、このこと、どんなこと。いろいろ詰めて中学校。
希望に燃える皆さんに、祝福あれと祈ります。ご卒業おめでとう。
1998年3月   学校法人大塚平安学園・ドレーパー記念幼稚園、園長・鈴木伸治

早くも六年経ちました。心の中は中学校。学んで、遊んで思いっきり、中学生になりましょう。希望に燃える皆さんに祝福あれと祈ります。ご卒業おめでとう。
2003年3月 学校法人大塚平安学園・ドレーパー記念幼稚園  園長・鈴木伸治

六年間の思い出を、心の中にぎっしりと、詰めて羽ばたく皆さんは、中学校に進みます。
希望に燃える皆さんに、祝福あれと祈ります。小学校のご卒業、心の底からおめでとう。
2001年3月 学校法人大塚平安学園・ドレーパー記念幼稚園   園長・鈴木伸治

六年間の思い出は、とても大きな宝物。希望に燃える皆さんの、土台と力になるでしょう。
祝福あれと祈ります。ご卒業おめでとう。
2003年3月 学校法人大塚平安学園・ドレーパー記念幼稚園  園長・鈴木伸治。

 卒業生が中学に進み、高校、大学で学び、社会人になっていくとき、支えとなっているのは神様のお心であります。もはや幼稚園のことは忘れたと思っている人が多いでしょう。しかし、幼きにして据えられた土台は、今も据えられているのです。自分では気がつかないままに他者の存在を受け止めつつ、大切にしつつ歩むことは土台があるからです。社会にあって、いよいよ力強く歩んでいただきたいのであります。
 ドレーパー記念幼稚園を卒業した子供たちが、今度は当幼稚園の教師になる人が、今までもいました。現在も数人が卒業生です。何よりも現在の園長がドレーパー記念幼稚園の卒業生なのです。神様の御心幼稚園として、希望の幼稚園として今後も存立するでありましょう。
当園卒業生が、幼稚園を思う時、それは過ごした園舎であり、園庭の大きな欅の木であります。数年前、園舎建て替えについて「ドレーパーだより」に報告したところ、一人の卒業生が名古屋からやってきました。懐かしい園舎を再び見ておきたいということでした。また、昨日の同窓会でも園舎建て替えについて報告しましたので、卒業生たちは、かつて過ごした園舎を懐かしむように見て回りました。建物は変化して行きますが、卒業生の心の中には、主イエス様のお心が支えとなっているのです。主にある成長をいつまでも祈っているのです。
<聖書の言葉>
わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。雨が降り、風が吹いてその家を襲っても、倒れなかった。岩を土台としていたからである。
(マタイによる福音書7章24節、25節)