鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

常夏の国にて<8>

マレーシア・クアラルンプール滞在記(2013年3月13日〜6月4日)<8>
2013年3月20日「遥かなる幼稚園同窓会」



 昨日は婦人会が開かれ、婦人会の皆さんと初めてお交わりが導かれた。婦人会に出席しても、今回は特に牧師としての務めはない。皆さんの学習を見守っていただけである。それでも最後に感想を求められたので、全体的なまとめをしたのであった。毎週火曜日に婦人会が開かれると言う。今週はこの他に集会はなく、牧師館で過ごすだけである。午後になって、連れ合いのスミさんが炭酸の入っている飲み物を所望したので、一階に小さな店があり、そこで水のボトル二本とスプライトのペットボトル二本を求めた。後はパソコンに向かっているか、本を読んでいる。それも疲れるのでベッドに横になる。そんな生活である。
 今日は早くも3月20日である。百合子からのメールによると、日本では27度も気温が上がり、初夏の気候であるとか。異常気象に日本の国民は困惑しているようだ。それに対して、こちらのマレーシアは常時33度、34度の気温である。陽射しに出れば暑い。しかし、家の中にいれば、そんなに暑さは感じない。天井扇を回すこともあるが、使用しない方である。エアコンは三つの寝室とリビングに設置されているが、ほとんど付けないで済んでいる。圧巻はスコールである。午前中は陽射しが強いが、午後になると雲が多くなる。そのうち激しい雷が鳴り響く。ごろごろドカンと言う日もある。そして間もなくどしゃ降りの雨となるのである。その時は、窓を開けていたら吹き込んでくるので、急いで締めなければならない。しかし、スコールはいつまでも続くのではなく、一時のことである。このスコールのお陰で涼しくなるし、道路にしても車にしてもきれいに洗われるのだと言う
 今日は3月20日、日本では春分の日である。毎年、春分の日のお休みにはドレーパー記念幼稚園卒業生の同窓会が開かれている。2010年3月に退任したので、2011年からの同窓会は、招かれる立場になる。2013年の今回は42回生の中学卒業生と45回生の小学校卒業生である。ところが今回はマレーシアにいるので出席できない。その旨を佐竹和平園長に伝えている。しかし、3月13日に日本を出発したのであるが、朝起きるときに同窓会のことが気になっていた。同窓会に出席する皆さんに何かメッセージを送る必要があるのではないかと思ったのである。出発は羽田を13日23時55分の夜中であり、夕刻に空港に向かうことにしている。だからそれまでは時間があるので、以下のようなメッセージを送ったのである。



ドレーパー記念幼稚園のたたずまい。



「第42回卒業生の皆さんへ。中学校のご卒業、おめでとうございます。これからの新しい世界が、喜びと希望となりますようお祈りしています。幼稚園を卒業するとき、『勉強で重くなった頭を右にも、左にも傾くことなく支えるのは、皆さんの心です』と園長がお話しました。『重い頭』を支えている心はイエス様によって養われているのです。『すべての人を愛する』というイエス様の教えが、新しい世界の喜びとなるでしょう。」
「第45回卒業生の皆さんへ。小学校6年生のご卒業、そして中学校のご入学、おめでとうございます。幼稚園を卒業するとき、大塚平安教会から聖書が贈られましたが、その聖書の扉に『地の塩、世の光になりましょう』と書きました。それは、皆さんが人々に喜ばれるという意味なのです。何かをしたから喜ばれるというのではなく、ただ皆さんがいるだけで人々の喜びとなるのです。どうか、これからも『地の塩、世の光』として人々と共に歩んでください。」
以上のメッセージに対して、同窓会に出席できない理由を記したのである。
「皆さんとお会いできることを楽しみにしていたのですが、今はマレーシアという国のクアラルンプールという街に居ます。3月13日から三ヶ月間、教会の牧師として務めています。この街でイエス様の教えを喜んでいる皆さんと過ごしています。昨年は9月から二ヶ月間スペイン・バルセロナで過ごしましたが、そこでもイエス様の教えを喜ぶ人々と共に過ごしました。イエス様の『自分を愛するように、人々を愛する』教えは世界中の人々が喜んでいるのです。
皆さんとご家族様の上に、神様の豊かな祝福がありますようお祈りしています。2013年3月20日、鈴木伸治・スミ」。