鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

常夏の国にて<7>

マレーシア・クアラルンプール滞在記(2013年3月13日〜6月4日)<7>
2013年3月19日「最初の婦人会」



 婦人会は毎週火曜日に開かれている。その婦人会に初めて出席する。会場はラジ洋子さんのお宅である。池上美香さんが私達夫婦を送迎してくださる。車に乗ること15分くらいで閑静な住宅街の一角にある洋子さんの家に着く。こちらの方では一戸建ての家は余り無いようである。3、4軒がつながっているのである。壁を共用できるので安上がりなのであろう。そのような家と共に高層住宅が建ち並んでいる。庭を通って玄関を入ればすぐにリビングであり、靴を脱いで入る。多くの場合、東洋では家の中では靴を脱ぐ。韓国に行った時にも、ホテルの部屋に入り、床が石造りなので、靴のまま入って行ったら、知人から脱ぐように言われるのであった。クアラルンプールに来て牧師館に案内され、やはり床が石造りなので、そのまま中まで入ってしまったら、脱ぐように言われたのであった。スペイン・バルセロナで過ごした時、羊子はスリッパを用意してくれた。ヨーロッパは靴のまま家の中に入るが、一日中靴を履いていたら疲れるので、スリッパに履き替えるのである。だから今回マレーシアに来るにあたりスリッパを持参したのである。それは正しい判断であったが、もともと靴を脱いで家の中に入るのである。そのためにスリッパは備え付けが置かれていた。
 さて婦人会であるが、午前10時30分からの開会であり、9名の皆さんが出席していた。婦人会は毎週開かれているが、祈祷会、学習会、作業会等、毎週内容が異なる。牧師館で開くこともあるが、毎週会員宅を会場にしている。礼拝の場は日曜日だけ借りているのであり、週日までは借りていないのである。まず、賛美のひとときがあった。愛唱の讃美歌を皆さんで歌うのである。その後は学習会である。「聖書を読む会」というグループが「イエスに会った人たち」という小冊子を発行している。「聖書を読む会の手引き」であると言う。イエス様に最初に会ったシメオンとアンナについての聖書を読み、それに対する質問、考え方等を問う形で進めるのである。皆さんは積極的に意見を述べておられた。12時頃には集会を終え、食事となる。皆さんが一品持ち寄りで、テーブルの上に並べられる。それを自由に取り、いただくのである。日本の料理を、マレーシアに来てからまだ一週間であるが、懐かしい思いでいただいたのであった。皆さんの一品持ち寄りは、やはり日本のお料理である。こちらではマレー系の料理、中国系の料理、インド系の料理があるそうで、しかし中でも日本の料理を食べるのは日本人だからである。先日の役員会後には日本人会館で日本的な食事をいただいたのであった。



婦人会が開かれたラジ洋子さんのお宅。



婦人会で学びのひととき。



学びの後は一品持ち寄りのお食事をいただく。



 日曜日の礼拝以外の集会は火曜日の婦人会であるが、その他にバイブルカフェがある。月に二回、木曜日に開催されると思っていたが、しかし、バイブルカフェは毎週の開催であった。また聖書の会があり、これも隔週の開催であり、牧師館で開催されることになっている。いずれ、これらの集会については報告することになる。それにしても婦人会には、よくもそれだけの皆さんが出席されると思う。しかし、集会の悩みは、いつかは、誰かが帰国してしまうと言うことである。実際、今回出席されておられた一人の方は、近日帰国されるということであった。そしてマレーシアに戻ってくるのは6月頃であるとか。そうであると、この方とはまさに一期一会である。クアラルンプールに住むことを基としているが、日本に帰国したり、いろいろな国々に出かけて行くのだと言われる。その他の人はマレーシアの滞在ビザを得ているが、いずれは帰国する思いを持っているようである。
 KLJCFは4月14日に総会を開催するそうである。2012年度にご奉仕いただいた方のお名前が報告されていたが、2013年度の奉仕者予定にはお名前がない。間もなく帰国されるからである。私たちの歓迎会と共に送別会も開催されたが、その方々もいろいろな奉仕に携わっておられたのである。皆さんとのお交わりを喜びながらも、いずれはお別れする時がある、と心に示されているのである。そのような意味で一期一会の出会いを大切にしているのである。婦人会が毎週開かれているのは、お交わりを大切にしたいと言う願いなのである。