鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

常夏の国にて<9>

マレーシア・クアラルンプール滞在記(2013年3月13日〜6月4日)<9>
2013年3月21日「日々、雷様の活躍を示されながら」



 早いもので、ここクアラルンプールに来て一週間になる。先週の木曜日の朝に空港に着き、お迎えをいただいて牧師館に到着。ある程度オリエンテーションをいただき、後は私達夫婦の生活が始まったのである。お昼時に、何もわからないままに食事に出かけ、買い物をする。それらは前任者たちのリポートやメモが残されていたから、参考にしながら生活が始まったのである。昨日は外に出かけなかったので、今日は買い出しに出かけることにした。しかし、日中は暑いので夕刻に出掛けることにしていたのである。ところが夕刻は雷様の活躍になる。だいたい午後から雲が出て来て、夕刻になると雷が騒ぎ出すのである。だから雷が活躍すればスコールにもなるので、買い出しは行かないことにする。雷が活躍してもスコールにはならないこともある。実際、雷が活躍しているので買い出しは控えたが、どうもその後のスコールはないようである。しかし、いつまでも雷は活躍し続けていた。これもこちらの一つの姿なのである。



只今、スコール中。



 ところで買い物であるが、スペイン・バルセロナ生活をしているので、お金の使い方は心得ている。こちらの通貨単位はマレーシア・リンギットでRMである。RMは紙幣で100、50、10、5、1RM である。硬貨はRM以下の額でセンである。RM1は100センである。50、20、10、5、1センがある。買い物をしたらレジの数字を見る。店の人も言葉で言っても分からないと思い、レジの数字を示す場合が多い。これはバルセロナでも同じようであった。それなりのRMで支払うのであるが、多めに出してお釣りをもらうことが多い。だから小銭のセンがたまってしまうのである。バルセロナでもユーロ紙幣を出してはお釣りをもらっていたので、小銭は羊子に渡していた。こちらではそういうわけにはいかないので、なるべく小銭を使うようにしているのであるが。また、買い物であるが、日本にいるときは車で買い出しをしていた。バルセロナでは羊子が持っていたキャリーバッグをガラガラと引いて行きながら買い出しに行ったものである。買い出しばかりではなく、散歩に出るときもキャリーバッグを引いて歩く。土地の人と思えば、悪者が近づいてこないからである。その点、クアラルンプールは治安が良いのでキャリーバッグを引いて歩く必要はないのであるが、やはり買い物には必要である。しかし、牧師館にはそういうものがない。そこで思いついたのは旅行用のキャリーバッグである。これを引いて買い物に行くのであるが、買ったものをバッグに入れる時には、いちいち横に倒して入れるので、かなり面倒でもある。しかし、重いもの、特に水の大きなボトルを運ぶには重宝するわけである。



マレーシアのお金、リンギット紙幣。



 雷の活躍を耳にしながらパソコンを開くと大塚平安教会の小室きよみさんからメールが送られていた。そして、「シルバさん家族支援報告」(第9号)が添付されていた。スリランカ人のシルバさん家族が日本に滞在することを願い、その支援をしていることについては、今までのブログに記している。直近では2013年2月22日のブログに記している。だから詳しいことは割愛するが、難民申請が却下され、それに対する異議申し立ても棄却されてしまった今、残されている道は、入管の助言になるが裁判なのである。入管としては裁判の決定を優先したいのであろう。なかなか困難な道でもある。2月23日には大塚平安教会で今後の取組みのために委員会を開いたのであった。私としてもマレーシア行きが迫っており、とにかく皆さんとの意思を共有しておかなければならないのである。その為、「シルバさん家族支援報告」(第9号)を発行することであった。その発行については小室きよみさんと古屋紘子さんに委ね、日本を後にしたので、なんとなく申し訳ないとの思いが残っていた。今日はその支援報告が送られてきて、そのご苦労を心から感謝する。発行に際しては菊池牧師夫妻や佐竹和平園長もお手伝いくださったということで、心から御礼を申し上げる。
 先ほどまで活躍していた雷様もお休みになったようである。午後8時、こちらではこの時間に暗くなるのである。日本のことを語らいながら夕食をいただく。