鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

常夏の国にて<10>

マレーシア・クアラルンプール滞在記(2013年3月13日〜6月4日)<10>
2013年3月22日「スペインから到着」



 今日はスペイン・バルセロナから娘の羊子がこのマレーシアにやってくる。私達が日本基督教団の推薦をいただき、ボランティア牧師として赴くことを決めた時から、羊子も赴くことを決めていた。KLJCFの諸江さんといろいろと打合せをするうちにも、チャペルコンサートとして羊子のピアノ演奏会となったのである。空港には諸江修さんと私が迎えに行くことになった。国際理工専門学校を卒業した二人の青年が遊びに来ていたが、この日に帰国することになり、まず彼らを格安航空会社専用ターミナル(LCC-T)へと送る。実は我々もこの空港に着いたのである。エアアジアの空港でもある。この空港には格安と言うこともあり、大勢の人で賑わっていた。格安飛行機で多くの人が利用するようになり、家族が珍しさもあり見送りに来ているからであると言われる。二人の青年のチェックインをしてから、昼食をとることにするが、どこも満員であった。諸江さんは旅慣れているので、比較的すいている食事処に連れて行ってくれた。そこはインド系の食事処で野菜専門であり、肉類はない。青年達はカレーを食べていたが、肉は入っていない。私はインド式のサンドウィッチをいただく。その後、青年達を搭乗口に送り、我々は羊子が到着する空港へ向かう。すなわちクアラルンプール国際空港(KLIA)である。空港は他にスバン空港(スルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港)がある。この空港は市内にあり、離島への運航である。



官公庁街にあるモスク。


 国際空港に向かう途中、レイク・ガーデン付近に行く。この辺は官公庁街とも言われ、政府庁舎、国立博物館、国立モスク等がある。我々が通った時間は午後1時30分頃であったが、丁度お祈りの時間で、車が道路にあふれていた。そして、国際空港に向かう。2時頃には空港に着いた。マレーシアの玄関口であるが、斬新なデザインは黒川紀章氏のデザインであると言われる。まだ時間があるので、お茶をいだいているうちにも羊子の飛行機が到着する時間14時55分になる。飛行機は少し遅れて到着したようだ。乗客が次々に降りてくるが、なかなか羊子が現れない。もはや1時間も経つ頃、ようやく羊子が出てきたのである。ドバイ経由だと言う。そして羊子を乗せて牧師館へと向かう。諸江さんの車であるが、専任の運転手なので、それぞれの空港に着いたときにも、駐車場を心配することなく見送り、また出迎えたのである。こうして午後5時頃には牧師館があるコンドミニアムに到着した。
 空港から牧師館まで約70キロであるが、その途中に雨が降る時があった。しかし、午後7時頃には止んでいた。それで、羊子も荷物の整理もできたので、周辺を見学がてら買い物に出る。羊子も23階建のコンドミニアムには驚いていたし、また牧師館にも感嘆していた。こんな立派な牧師館があるからだ。商店街を歩きながらも、やはりセブンイレブンや100円ショップの店を覗く。そして目的地はスリ・コタのスーパーである。スリ・コタの隣には酒類専門店があり、ワイン等を見て回る。ワインの国スペインに対して、やはり高いようだ。あまり種類はないが、スリ・コタで売っている酒類の方が安いようである。例によって旅行用のキャリーバッグに詰め込んで帰宅したのであった。もう何回か歩いている散歩と買物コースは食事処が多いが、いろいろな店がある。化粧品、薬局、美容院、金物屋、眼鏡店、パン屋等、何でもある。クリニックもありマッサージを行っているところもある。スリ・コタと言うスーパーがあるが、ほとんど個人商店である。散歩に出るたびにセブンイレブンや100円ショップに寄るので、店の人も我々を覚えてしまっている。



羊子が到着し、さっそく商店街を見学。
100円ショップの前でスミさんと羊子。



 さて、久しぶりに羊子と三人で食事となる。羊子の旅の無事の感謝、我々のクアラルンプール生活一週間のお導きに対する感謝をお祈りささげ、日本酒で乾杯する。日本酒は「多聞」という銘柄で、スリ・コタの隣の酒屋さんで仕入れる。今日はお祝いの意味もあるので、買い求めたのであった。スミさんがカツオのタタキを冷凍して持参している。納豆、からし明太子等、日本的な食事で羊子は何よりの喜びであった。