鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

卒業式( 模範になりなさいと )

 
 東北関東大震災について、示されることを記してきましたが、ひとまず置いて、別のことを記すことにしました。先日の16日は昨年9月まで園長を担った横浜本牧教会附属早苗幼稚園の卒園式でした。お招きをいただいていましたが失礼しました。昨年4月から9月までの6ヶ月でしたが、幼稚園のお友達と過ごしましたこと、うれしい思い出になっています。週に二回くらいしかできませんでしたが、登園してくる子ども達を迎え、朝の挨拶をすること、水曜日は合同礼拝があり、お話をすること、誕生会では祝福のお祈りをすること、そして年長組さんとはお泊り保育で過ごしたこと等が思い出されます。半年でしたので、触れ合いが深まらないまま終わってしまいました。今日の卒園式は10月から赴任している森田裕明園長により、祝福の内に巣立って行ったでありましょう。
 今日19日はドレーパー記念幼稚園の卒業式です。こちらもご案内をいただいておりますが失礼することにしました。早苗幼稚園もそうですが、もはや新しい園長が就任していますので、歴代の園長は必要ないのであります。卒業する子どもたちへは、家にいながら祝福のお祈りを致しました。ドレーパー記念幼稚園は30年間、園長として担いました。こちらでは卒園式としないで、卒業式と称していました。幼稚園を卒業するのではなく、幼稚園時代の業、歩みを卒業するのであり、幼稚園そのものは子ども達の土台になっているからです。そのため、幼稚園を卒業すると同窓会を三回も開いています。まず小学校1年生の同窓会です。毎年、7月の「海の日」に開催しています。小学校1年生になり、1学期が終わりますが、もうすっかり小学生です。幼稚園の机を前にして、椅子には久しぶりに座るのですが、いかにも小さいことを知るのです。ひときわ大きくなった子ども達を示されます。卒業した子ども達のほとんどが出席します。次に小学校6年生を卒業するときに開きます。だいたい卒業した子ども達の三分の二は出席します。まだ面影が残っていますので、誰であるか分かります。そして次は中学3年生を卒業するときに開いています。もはや大人になりかかっているので、分からなくなっている子供もいるのでした。三分の一くらいの出席になります。小学生中学生の同窓会は毎年「春分の日」に開かれています。
 同窓会では礼拝を持って始めます。再びイエス様のお心を示されるのでした。まさに幼稚園は子ども達の土台を据えているのです。土台が支えとなって力強く成長することをお祈りしています。幼稚園との関わりは同窓会ばかりではなく、後援会が発行する「ドレーパーだより」の機関誌により保たれています。毎年一度でありますが発行しています。こうしてドレーパー記念幼稚園を巣立って行きますが、卒園ではなく、いつまでも幼稚園が土台となるのです。
 ドレーパー記念幼稚園の卒業式は卒業証書を渡しながら、牧師・園長が一人一人に祝福のお祈りを致します。証書を手にした卒業生の頭に手を置き、「神さまを愛し、人々を愛する人になりますように」と祝福のお祈りをするのです。ドレーパー記念幼稚園の子ども達は祝福のお祈りを受けることをとても大事にしています。誕生会でも祝福のお祈りをいただきます。3歳児で入れば卒業までに3回の祝福のお祈りを受けるのです、11月には祝福礼拝を行います。この世の七五三の風習があるので、祝福礼拝を行っています。全園児に祝福のお祈りを致します。希望者には祝福式を開催し、祝福のお祈りをするのです、従って、在園中に何回も祝福のお祈りをいただきます。子供たちも祝福を受けるとき、手を胸にくみ、頭を垂れて祝福をいただくのです。卒業式の祝福は在園中の祝福の総決算と言えるのです。卒業する子ども達には教会から新約聖書を贈呈しますが、聖書の扉には園長が「地の塩、世の光となりますように」と筆字で書いています。子ども達はそのように成長していることを喜びつつ送り出すのでした。
<聖書の言葉>
あなたは、年が若いということで、だれからも軽んじられてはなりません。むしろ、言葉、行動、愛、信仰、純潔の点で、信じる人々の模範となりなさい。
(テモテへの手紙<一>4章12節)