鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

教会の役員会( 適格者と認められて )

 
 今日は日曜日、神様を礼拝する日です。六浦谷間の集会は今日の礼拝で第11回目になります。今日はお二人の方が加わり、4名で礼拝をささげました。お二人は私たち夫婦より一回り上で84歳になられます。礼拝では大きな声で讃美歌を歌われ、聖書は輪読しましたので、それぞれはっきりと読まれるのでした。礼拝が終わると、食事をいただきながら、いろいろなことをお話されていました。教会でお会いしていたころは挨拶程度のお話しかできませんでしたが、良いお交わりが導かれていると思います。
 早いもので、昨年3月に大塚平安教会を退任してから、間もなく1年になります。改めて当時のことを思い起こしています。今日は第三日曜日ですから、礼拝後は役員会が開催されていると思います。在任していたころの役員会は、なるべく長くならないように心がけていました。始まる前に10名の役員さんに、都合を聞いていました。ある方は、今日は午後3時には失礼したいと言われるので、それまでには大事な議案を審議していたのです。午後4時には終わることを目標としていました。教会によっては夜の7時頃まで審議しているということですが、何でそんなに話し合わなければならないのだろうと思っていました。確かに、教会の歩みは大切なことばかりです。しかし、これは牧師の問題なのですが、朝から教会学校主日礼拝を行い、礼拝が終わるとホッとしているのですが、それから役員会を開催するのは身体的にも大変なのでした。若いころはそのようには思わなかったのでしょうが、ここ数年は特に思うようになったというわけです。役員会をできるだけ短くするのは、単に牧師の問題ばかりではありません。役員さんの健康の問題もあるからです。もう随分と昔になりますが、教会員のお父さんが他の教会員であり、役員を担っていました。その教会で礼拝堂のベンチを新調するということで、大塚平安教会のベンチを見学に来られたことがありました。そんなことで存じあげるようになったのです。ところが、その方が天に召されたのです。遅くまで役員会を開いていた時であると伺っています。それ以来、役員さんの健康のためにも、役員会は短くすることを心がけていました。そのためには役員会で議する資料を整え、すぐに対応できるようにしたのです。例えば、クリスマス祝会の司会を誰にするか、その協議のために、今までを振り返りながら、去年は○○さん、一昨年は△△さんと思い出しながら、そうではなく□□さんであったと訂正したり、司会者を決めるだけでも30分も要していました。そこで、今までの担当者を表にしました、クリスマス、イースターペンテコステの祝会司会者、創立記念日祝会司会者、信徒伝道日立証者、全体懇談会司会者を20年前からの一覧表を作成し、表を見ればすぐに決まるというものでした。また、新年礼拝の後に新年祈祷会を開いていました。「世界の平和のために」、「日本の社会のために」、「大塚平安教会の歩みと教会員を覚えて」との祈題で三人の人が代表して祈ります。この祈祷者を決めるのにも時間を要しました。既に祈祷をささげているという訳で、なかなか決まりませんでした。これも表を作ることによって、すぐに決まるというわけです。何を協議するにしても資料を整えることによって、無駄な話が無くなるのです。そのため役員会資料は分厚くなることが多いのでした。
 だからと言って、牧師が一人で資料を作っているのではありません。それぞれの役員さんが担当の資料を作成してくれます。前回役員会報告、教勢報告、会計報告、教会学校報告、各部会報告、委員会報告等を参照しながら審議するのでした。牧師は牧会報告、牧師の予定表、次月の予定表を作る程度でした。大塚平安教会の役員の皆さんは牧師と共に牧会を担い、教会の歩みを祈りつつ担ってくださっていると思います。
 大塚平安教会ばかりでなく、役員を担っている各教会の皆さんに主の祝福がありますよう。
<聖書の言葉>
あなたは、適格者と認められて神の前に立つ者、恥じるところのない働き手、真理の言葉を正しく伝える者となるように努めなさい。
(テモテへの手紙<二>2章15節)