鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<433>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日〜)<433>
2017年4月1日「再び新しい歩みを示されて」



聖書の言葉
わたしはシャロンのばら、野のゆり。
(雅歌2章1節)
花を咲かせ、大いに喜んで、声を上げよ。砂漠はレバノンの栄光を与えられ、カルメルとシャロンの輝きに飾られる。人々は主の栄光と我らの神の輝きを見る。
イザヤ書35章2節)
幼子はたくましく育ち、知恵に満ち、神の恵みに包まれていた。
ルカによる福音書2章40節)



4月1日を迎え、今年はなんとなく気持ちが違うようだ。隠退牧師になり、3月も終わり、4月になったんだなあ、そんな思いで過ごしていたのであるが、今年の4月1日はいつもと違うのである。言うまでもなく、昨年10月からは横浜本牧教会付属の早苗幼稚園の園長を担うようになっているからである。3月は卒園生を送り出す準備をしたし、卒園式には、卒園生の頭に手を置き、祝福のお祈りをしながら卒園証書を渡したのであった。そのことは7年前迄、ドレーパー記念幼稚園で30年間行ってきた。再び祝福の祈りをしつつ送り出すこと、現役にいる思いが深められたということである。その後は、春休みになったとしても、次年度の準備をしなければならない。教職員体制で頭を巡らす。欠員がなかなか決まらないので、心配していたのであるが、3月の末になって務めてくださる先生が決まり、ほっとしたのであった。そして、次年度の歩みを決めることや、礼拝予定表を作ることなど、新年度に向けての準備に向けて過ごすうちにも、4月1日になってしまった。4月3日からは教職員全員が出勤し、早苗幼稚園の方針、目的等をお話しすることになっている。そして、入園式の準備等をしながら新年度を始めていくのである。本当に久しぶりに現役の職務を行うようになっている。
そのような意味で、今年の4月1日は、今までとは異なる思いで迎えている。日々、いろいろな思いを割り振りしながら歩むということである。そんな思いでいるとき、昨日の3月の31日の夜、8時頃にバルセロナ在住の羊子から電話があり、早速FaceTimeを立ち上げて、テレビ電話をしたのであった。スペインは今までは8時間遅れの時差があったが、前週の日曜日よりサマータイムとなり、日本に対して7時間遅れとなる。従って、昨日電話してきたのが午後8時頃であれば、スペインは午後1時頃なのである。これから昼食をとるのだという。羊子とイグナシオさんは2014年10月25日にサグラダ・ファミリア教会で結婚式を挙げたが、今年の2月12日に男の子が与えられた。「義也、ヨシヤ」君と命名したことについては、既にブログで報告している。いつもインターネットのFaceTimeで、動画で対面している。もうかれこれ二ヶ月になるので、随分と大きく成長している。もうすでに義也君のスペインのパスポートを取得したという。日本のパスポートも取りたいので、金沢区役所の羊子の戸籍に入り次第取得するのだという。できれば夏には帰国して、義也君のお披露目をしたいともいう。それについては、本来私達夫婦がバルセロナに駆け付けるのであるが、現役に戻り園長を担っているので、なかなか実現できないのである。幼稚園の夏休みに行くことも考えられる。しかし、そうであっても、一ヶ月くらいしか滞在できないのである。行くなら二ヶ月、三ヶ月の滞在を考えているので、そうであれば、来年の7月頃になってしまうのである。こちらで判断を遅らせているので、羊子の方で帰国するというのである。いろいろと迷っていることも、現役ならではのことである。
そんな4月1日を迎えているのであるが、我が家の庭には源平桃の木が植えられており、毎年3月末から開花が始まり、4月の初めは源平桃の花が喜びを与えてくれる。この源平桃の木は、父が丹精して育てたものであるが、今頃はいつも源平桃の花を喜んでいるのである。バルセロナ在住の羊子が、「源平桃」と題して作曲し、CDに収めている。源平と言えば、昔の戦いを示されるが、羊子は戦いを示されながら、一つの木で二つの色の花が咲く「源平桃」を示され、「平和」を願いつつ作曲したのであった。いつもCDを聞きながら、父を示され、羊子の演奏を示されるのであった。
源平桃の開花時期には、これまでも知人が訪れているが、今年は4月16日がイースター礼拝であり、知人がお出でくださることになっている。それまで咲いてほしいと願っているのであるが。4月を迎え、もうひと踏ん張りするか、そんな歩みだしをしている。



サグラダ・ファミリア教会にて、ミサに出席。



散歩するも、家族の犬たちと共に。家には猫もいるのだが。



源平桃の花が膨らみ始める。3月30日。



そろそろ開花が始まる。4月1日。