鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<432>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日〜)<432>
2017年2月25日「おさなごと共に」



聖書の言葉
ヨシヤは8歳で王となり、31年間エルサレムで王位であった。その母の名をエディダといい、ボッカト出身のアダヤの娘であった。彼は主の目にかなう正しいことを行い、父祖ダビデの道をそのまま歩み、右にも左にもそれなかった。
(列王記下22章1-2節)



昨年の10月より、横浜本牧教会の付属幼稚園、早苗幼稚園の園長として歩むようになり、おさなごと共に歩む喜びを与えられている。幼稚園にいる日は、なるべく子ども達と接するようにしている。私の姿を見ては、「エンチョー、センセー」と声をかけてくれる。今は水曜日に子どもたちを迎えるため、幼稚園の入口に立っている。登園してくる子供たちに「おはようございます」と挨拶しているのである。園長がいつも「おはようございます」と挨拶しているので、お昼の時間でも、園長の姿を見れば、「おはようございます」と言いつつ寄ってくるのである。嬉しい挨拶でもある。午後になっても「おはようございます」であるのだが。今日は自分にとって大好きなスカートをはいているので、園長の姿を見るなり、駆け寄って来る。スカートの自分を見てほしいのである。「可愛いスカートだね」と喜んであげるのであった。
我が家の子供達が成人となり、もはや「おさなご」ではないので、我が家では「おさなご」の存在が皆無となったと思っていた。ところが、再び我が家にも「おさなご」が存在するようになったのである。スペイン・バルセロナに在住の娘の羊子は、2014年にスペイン人と結婚している。彼女はスペイン音楽を学び、巨匠のアリシア・デ・ラローチャ先生に師事され、今ではピアニストとして広く演奏活動をしている。いくつかの国でもコンサートを開いているが、日本の各地でもリサイタルを開いているのである。だから彼女の演奏活動を喜んでいたのであるが、彼女が去る2月12日に男の子を出産したのである。これには何とも言えない喜びであった。今は便利な世の中であり、早速、生まれた赤ちゃんの写真をメールで送ってくれたし、さらに、FaceTimeなるインターネットにより動画で対面することができている。早速、出生届を提出したのであるが、「鈴木サンチェス義也」の名前で登録したという。「サンチェス」は彼の苗字であるが、彼は「鈴木」を第一苗字にしてくれたという。日本領事館を通して日本にも登録するので、両方の国籍を持つことになる。
 「ヨシヤ、義也」との名前は、スペインにおいても日本においても違和感がない。「ヨシヤ」は旧約聖書列王記下22章1-2節に示される。立派な王様で、神様の前で正しく歩んだ人である。日本語でも「義也」となれば、「義」の字は、美しい意を示す「羊」、「我」を合わせることで「美しい舞の姿」になり、そのことから「正しい歩み」を示すといわれる。母親の「羊子」と「義也」とが密接に結びつくことになるのである。そういう意味で、良い名前が与えられたと思っている。
 早速、皆さんからお祝いのメッセージをいただいている。それと共に、「いつ、スペインに行かれるのか」と問われている。「おさなご」が与えられ、しかし、だからと言って、すぐには行かれない状況でもある。今は、幼稚園の園長という現役の身であり、しかし、この務めは暫定的でもあるので、いずれ、退任するであろう。そのときまで、楽しみにしておこう。前記したように、FaceTime により動画で対面しているので、そんなに急ぐこともないと思っているのだが。




誰に似ているかと、みんな名乗り出て。