鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<375>

隠退牧師の徒然記(2015年2月11日〜)<375>
2015年9月16日「汐の匂いを喜びつつ」


聖書の言葉
エスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、二人の兄弟、ペトロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレが、湖で網を打っているのをご覧になった。彼らは漁師だった。イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。
(マタイによる福音書4章18-19節)


三崎教会の礼拝で説教をさせていただくこと、3年になっている。説教をさせていただくと言っても、隔月くらいの割合である。3ヶ月続けて担当させていただいたこともあるが、平均すれば隔月くらいということになる。三浦半島の先端、三崎にある教会で、失礼ながらこんなところにも教会があるという感想である。三崎教会は三崎城址に建てられている三浦市役所のすぐ近くに存在している。三崎港はすぐ近くであり、教会の帰りに三崎港の市場で買い物をすることもあるので楽しみにしている。
三崎教会で最初に礼拝説教をさせていただいたのは、2012年7月29日からである。思いもよらない関わりになる。2010年3月に30年間務めた大塚平安教会を退任する。しかし、その4月から9月は横浜本牧教会の代務者になったので、6月に開催された神奈川教区の総会には横浜本牧教会の牧師として出席することになる。そして、2010年10月からはどこの教会にも所属しない無任所教師となり、2011年6月に隠退教師になったのである。隠退教師になっても教区総会では准議員として登録されている。従って、隠退後は教区総会に出席したり、しなかったりしていた。かつては教区議長として総会を担っていたので、その名残もある。そんな思いで2012年の6月総会に出席していたのである。この総会では秋に開催される教団総会議員の選挙が行われる。もはや選挙には関わりがないので、その時間は総会会場、清水ヶ丘教会であるが、受付付近でいろいろな掲示物を見ていたのである。そこへ三崎教会の生野隆彦牧師が入って来られたのである。生野先生は、実は三崎教会の牧師ではなく、同教会の代務者になっていたのである。代務者は選挙権はあっても被選挙権はない。いくつかの用事があって遅れて出席したのである。実は生野隆彦先生は2年前迄は三崎教会の牧師であった。しかし、保育園の責任もあり、牧師を退任し、三崎教会は若い牧師を招聘したのであった。ところが、その牧師は2年で退任してしまう。それが2012年3月であった。それで、生野先生が代務者となって歩みだしたのである。そのため、いろいろな牧師を招いて礼拝をささげるようになっていると言われる。
総会の受付で生野隆彦先生と話しをしているうちに、私が隠退しており、第二日曜日は横須賀上町教会の礼拝を手伝っていること、その他の日曜日は夫婦で六浦谷間の集会として礼拝をささげていること等をお話しするのである。すると生野先生は、三崎教会にもぜひお出でいただきたいと言われ、早速、7月29日の礼拝から講壇に立たせていただいたのである。原則として隔月であるが、三ヶ月連続してお招きいただくこともある。生野先生からお招きをいただいたとき、大変うれしい思いがあった。神学校を卒業して最初の教会が東京の青山教会であった。その教会でお交わりをいただいた方が、三崎教会に出席されていることを知らされていたのである。お会いすることはなかったが、その後は年賀状の交換で消息を示されていたのである。そして、7月29日の礼拝で説教の御用をさせていただき、礼拝後は青山教会時代の方、山田満枝さんと親しくお会いすることになったのである。それから、その日まで知らなかったことであるが、清水ヶ丘教会員であった方、秋山さんと言われるが、この方とも久しぶりにお会いしたのであった。神学校に入る前迄、清水ヶ丘教会に出席しており、秋山さんともお交わりがあった。私の姉たちが親しくお交わりを持っていたのである。
隔月くらいに三崎教会の講壇に立たせていただき、礼拝後は三崎港に行き、魚介類を買い求めて帰ること、また三崎教会までの沿道で、農家の皆さんが野菜を売っているので、車を停めては野菜を買うのも、特に連れ合いのスミさんの楽しみになっている。以前にも記しているが、礼拝が終わると、山田満枝さんが美味しいお寿司屋さんにご案内くださる。いつもジャンボチラシをいただくのであるが、豪快なチラシをいただき、お魚がこんなにおいしいことを示されるのであった。山田さんは高齢者のホームに入居されているが、一人ではお寿司を食べる機会もなく、寧ろ私達夫婦と共にいただくことを楽しみにされているのである。
最近では8月30日に三崎教会の講壇に立たせていただき、9月は無く、10月25日の講壇に立たせていただくことになっている。そして、11月22日は伝道礼拝として講壇に立たせていただき、礼拝に引き続いて、一時帰国する娘の羊子のコンサートが開かれることになっている。羊子は2013年11月10日に三崎教会でコンサートを開かせていただいている。今回は伝道礼拝との関わりで演奏するのである。その様なこともあるので、三崎教会との関わりを幾つか記しておくことにしよう。




三崎教会の佇まい。



三崎教会礼拝堂内部。



礼拝後は三崎港へ。
市場で魚介類の楽しい買い物。



三崎教会への沿道で農家の皆さんが野菜を売っている。
ここに立ち寄るのを連れ合いのスミさんは楽しみにしている。