鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記＜３７４＞

隠退牧師の徒然記（2015年2月11日〜）＜３７４＞
2015年9月11日「心を合わせ、主を賛美し」


聖書の言葉
互いに愛と善行に励むように心がけ、ある人たちの習慣に倣って集会を怠ったりせず、むしろ励まし合いましょう。かの日が近づいているのをあなたがたは知っているのですから、ますます励まし合おうではありませんか。
（ヘブライ人への手紙10章24-25節）


横須賀上町教会は、現在の建物が建てられてから85年を経ていること、今では珍しい建物なので国の有形文化財建物に指定されていること、そのために建物応援団が町の人達によって組織されていること、そんなことを前回のブログで記している。町の皆さんによって注目されているのであるが、それだけに礼拝を維持して続けていきたいのである。建物ばかり維持されて、礼拝出席者が減少してしまうのでは、それこそ建物も維持されなくなってしまう。現在の横須賀上町教会の礼拝出席数は15名くらいであり、少人数の時は10名くらいである。それでも毎週出席者が与えられているのであるから、感謝すべきことなのである。できれば常時20名くらいの出席者が与えられたいのである。
在任していた大塚平安教会は県道沿いに建てられており、道行く人が、思わず教会の玄関をまたいだというお話しを聞いている。大塚平安教会は道路より多少上にあり、いつもその道を歩いているのに、ここに教会があったとは、なんて言う人もおられた。案内の看板がいつも気になっていて、毎週変わる「聖書の言葉」、説教題を示しつつ礼拝案内をしているので、思い切って教会に入ってみた、という人もいる。また、日曜日に教会の道を歩くと、美しい歌が聞こえてきて、コンサートでもやっているのかな、そんな思いで覗いてみた、という人もおられる。以前は日曜日の午前10時頃になると教会からチャイムが鳴らされ、チャイムによる美しい曲を聞き入っていたという人もある。そのチャイムは騒音問題で取りやめたのである。あるいは「お祈りさせてください」と言いつつ教会に来られる人がおられた。金銭を求めてくる人もいたが…。とにかく大塚平安教会は県道沿いにあり、その存在だけで宣伝になっていたのである。
横須賀上町教会は自動車道から少し入り、今度は急な階段を上らなければならない。通りすがりに覗いてみるという状況にはならない。まして通常は幼稚園であり、礼拝堂も幼稚園として使用しているので、一般の人の普段の出入りはないのである。しかし、横須賀上町教会の建物が有形文化財になっていることは多くの人が知るところである。しかし、人々に知られているとしても、礼拝にお招きしたいのである。それは建物の存在ではなく、教会に集う皆さんの証しによるのである。一般的な言い方をすれば「口コミ」ということである。この事はどこの教会にも言えることであり、伝道は一人一人の証しに尽きるのである。それと共に現代はインターネットの時代であり、これらがかなり伝道になっているのである。
バルセロナには過去三回滞在している。行くたびにバルセロナ日本語で聖書を読む会の礼拝で説教をさせていただいている。行くたびにメンバーが代わっている。集会を担っている人は変わらないが、出席者が代わっているのである。一時的にバルセロナに来た人たちが、ネットや人づてに集会を知り、出席するのである。出席してもいずれは帰国するなり、他の国に行くことになるのである。マレーシア・クアラルンプール日本語キリスト者集会の牧師として三ヶ月赴いた。2013年3月からである。わずか三ヶ月であったが、日曜日にはネットで調べたと言いつつ礼拝に出席される人が結構おられたのである。日本人であるが、いろいろな国々に行く場合があるが、できれば日本語の礼拝に出席したいのである。バルセロナ日本語で聖書を読む会は月に一度の礼拝であるが、多い時は10名の皆さんが出席するが、5、6名の少人数の時もある。その様な状況で、もう25年も集会が導かれている。
六浦谷間の集会を夫婦二人で始めたが、かれこれ5年になろうとしている。原則として夫婦二人だけの礼拝であるが、時には我が家の子供たち、また知人が出席する。多い時は、例えばクリスマス礼拝であるが、10名を超えるのである。この六浦谷間の集会は大勢の人をお招きすることが目的でなく、本当に礼拝に出席したい人と共に礼拝をささげることなのである。
少人数でも、心を合わせ、主を礼拝する、横須賀上町教会の祝福の集いが導かれているのである。横須賀上町教会は建物ばかりではなく、その存在、群れそのものを覚えてお祈りしている人々が多い。そのお祈りが大きな祝福となるであろう。



横須賀上町教会の礼拝にて説教。
一時帰国中の羊子が礼拝の奏楽を担当。



2013年11月9日、横須賀上町教会にて羊子のピアノコンサートを開催。



マレーシア・クアラルンプール日本語キリスト者集会の礼拝にて説教。
2013年3月24日、棕櫚の主日礼拝。毎週25名くらいの出席。



マドリッド日本語で聖書を読む会の礼拝にて説教。
2015年1月4日に行う。月に一度の礼拝。毎回10名くらいの出席。