鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<335>

隠退牧師の徒然記(2015年2月11日〜)<335>
2015年5月21日「何をしようかと…」


聖書の言葉
あなたはゴフェルの木の箱舟を造りなさい。箱舟には小部屋を幾つも造り、内側にも外側にもタールを塗りなさい。次のようにしてそれを造りなさい。箱舟の長さを300アンマ、幅を50アンマ、高さを30アンマにし、箱舟に明り取りを造り、上から1アンマにして、それを仕上げなさい。箱舟の側面には戸口を造りなさい。また、一階と二階と三階を造りなさい。
(創世記6章14-16節) 注: 1アンマは手の肘から中指の先までの長さ、約45cm。


隠退牧師でも、やはり一週間の予定が決まっている。現役時代は、教会や幼稚園の集会、あるいは事務仕事が決まっており、朝はまず手帳を見ながら一日の日程を確認するのである。しかし、今は毎朝のように手帳を見る訳ではない。一週間は、大きくは月曜日から水曜日は自由であり、この三日間で自分の好みの仕事に向かう。そして木曜日から土曜日までは日曜日の準備となる。説教の準備、週報の準備ということである。三日もかけて日曜日の準備をすること、誠に恵まれた境遇にある。現役時代は、説教準備は土曜日であり、しかしそれも、あまり時間をとれないこともある。いろいろな事情が土曜日にやって来るのである。それなら土曜日以外の週日に準備すればよいのであるが、週日は教会や幼稚園の職務に追われているので、説教の準備は出来ないのである。その様な現役時代を思いだしながら、木曜日からゆっくりと説教準備に入ること、誠に恵まれていると思う。しかし、この三日間、説教や週報にばかり関わっている訳ではない。手紙を書いたり、ブログを作ったり、結構いろいろなことをしながら日曜日の準備をしているのである。そこで、月曜日から水曜日の三日間をどのように用いるか、いつも課題にしている。定まらないままに文章書きや読書で過ごしている。
そこで何か作業をしようかと思っている。かねがねペーパークラフトが心に示されている。インターネットで「キャノン」を検索するとペーパークラフトの項目が出る。それをクリックするといろいろなペーパークラフトが示されるのである。動物、玩具、乗物、建物、イベント等がある。建物に進めば、姫路城、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂日光東照宮の陽明門、サグラダ・ファミリア等のペーパークラフトのカタログを出すことができる。少し硬い紙にプリントアウトして製作する喜びがある。実はこれを知ったのは、連れ合いのスミさんがかかり付けの医院に行ったとき、待合室に製作されたリスのペーパークラフトが飾られている。それについて尋ねると、インターネットからダウンロードすることを教えられたのである。スミさんに求められて、リスとかウサギのクラフトをプリントアウトする。スミさんも夢中になって製作していた。そこで、それでは私もサグラダ・ファミアの建物を製作しようと思っていた。ダウンロードしようとするとマットフォトペーパーが必要であり、それも28枚もプリントアウトすることになる。こうなるとかなりの作業である。だから、すぐに製作に取り掛かからないで様子を見ていたのである。
ところがその製作を断念させるようなことが起きてくる。ある日、出入りのキリスト教書店の営業の人が、見ていただきたいものがありますと言いつつ持ってこられたのが、紙で作られたサグラダ・ファミリアであった。ペーパークラフトよりかなり強い紙を使用しているようで、その様な製作キッドが売られているのである。書店の知り合いが作られたとのことで、誰かもらってくれる人はいないかと言われ、書店の人はすぐに私が思い浮かぶ。私が何回もスペイン・バルセロナに行っていることを知っているからである。みごとに作られている。しばらく鑑賞しているうちにも、改めて私自身がペーパークラフトで製作する意欲が薄れてしまったことを知るのであった。それならヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂を作ろうかとも思っているのであるが…。
大工仕事もしなければならない。それは綾瀬に住んでいた頃に作った犬小屋の修理である。もはや犬はいないし、飼うつもりはない。しかし、庭の一角に犬小屋が置かれている風景は絵になると思っている。小屋の建物は良いのであるが、屋根が傷んでいるのである。それで、先日ホームセンターに行ったとき波板を求めておいたのである。そろそろ腰をあげて修理しようかと思っているのである。現役の頃は、忙しいと言いながらも犬小屋を作ったり、家の修理をしたりしていた。修理というのは、ネズミの出没対策である。牧師館の古さもあり、至るところからネズミがお目見えする。それで彼らの通路をふさがなければならない。教会や幼稚園の職務はこの際置いておき、大工仕事に喜んで専念したのであった。今の家で、蜘蛛がいるからと、大工仕事の出番がない。



サグラダ・ファミリア受難の門側。



受難の彫像。



紙で製作されたサグラダ・ファミリア、受難の門側。



紙で製作されているが、こんなに細かい部分まで。