鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

バルセロナ滞在記「聖誕の門を仰ぎ見つつ」<53>

バルセロナ滞在記(2014年10月21日〜)<53>
2014年12月29日「感謝の礼拝をささげ」



 今日は月曜日であるが、六浦谷間の集会バルセロナ礼拝をささげる。昨日の日曜日、28日は一日中、いろいろなことがあり礼拝ができなかったのである。バルセロナ日本語で聖書を読む会の中心になっておられる下山由紀子さんが出席されているプロテスタント教会の礼拝に出席する。その礼拝で日本人の皆さんが聖歌を歌うことになっており、聖書の会のメンバー6人で讃美歌21・258番「小鳥も飛び去る冬のさなか」を賛美したのであった。続いてサンタコロマに行き、カルミナさんのお宅で昼食をいただいたり、夜は「詩を読む会」に出席したり、目まぐるしく動いた日でもある。その間にお隣のロリーさんの怪我に立ち会ったり、公園で行われていたサルダーナの踊りを見学したりしている。
 それで礼拝は29日の月曜日にしたのであるが、この日曜日は日本的に言えば「歳晩礼拝」である。一年のお恵みと歩みを感謝しつつ礼拝をささげることになっている。聖書は日本基督教団の聖書日課による。イザヤ書61章1-11節、マタイによる福音書2章1-12節の聖書から、「基となるお恵み」と題して御言葉を取り次ぐ。この一年間、振り返れば豊かなお恵みと導きであったことを示しされるのである。説教の導入部分を再び記しておこう。
 もはや隠退しているので、教会の職務はないが、神様はこの様な私達にも導きを与え、お恵みをくださっているのである。1月24日、連れ合いのスミさんが胸の痛みを訴えたので、救急車を呼ぶことも考えたが、そうすると大げさになるからと、私の車で小澤医院に行ったのである。いろいろと検査してくれたが、原因がわからず、能見台にある県立循環器呼吸病センターを紹介してくれて、救急車で運ばれたのである。そこでもいろいろと検査をした結果、肝臓関係の数値が悪いと指摘された。そこは循環器なので、消化器科関係の病院、すなわち横浜南共済病院を紹介してくれた。その日は金曜日であり、横浜南共済病院は土曜日、日曜日はお休みなので、27日の月曜日に診察を受けに行った。9時に行き、診察を待つ間にも、採血、検尿等をしていたが、診察になるのは11時を過ぎていた。そして肝臓関係の数値が悪いことをここでも指摘され、黄疸まで出ているので即入院となったのである。結局、堪能の管に石が詰まっているということで、まず悪い膿みを取り出す治療が行われ、胆嚢に至る管の石を取る手術が2月6日に行われた。その後、一時退院したが、最終的には胆嚢に石が詰まっているので、胆嚢を切除する手術が3月6日に行われた。そして3月17日に退院して、自宅静養をするうちにも普通の生活へと戻ることになったのである。そのような手術をしているので、今年の10月21日以来、スペイン・バルセロナに滞在し、生活が祝福のうちに導かれていることを思うと、本当に神様の大きなお恵みであると示されている。
 礼拝は六浦谷間の集会として導かれていること感謝している、連れ合いのスミさんが入院していた2月2日には、星子、優、弥生さんが礼拝に出席する。2月9日は横須賀上町教会であり、16日は三崎教会の礼拝を担当したので、六浦谷間の集会は行われなかった。毎月第二日曜日は横須賀上町教会の礼拝、聖餐式を担当させていただいており、これも大きなお恵みである。三崎教会は定期的ではないが、2月、3月、4月とお招きをいただく。さらに6月、7月、8月と三ヶ月続けてお招きをいただいたのである。娘の羊子がスペイン・バルセロナでピアノの演奏活動をしているが、4月18日に一時帰国した。そして4月26日に東京芝にあるパークホテルでディナーコンサートのピアノ演奏をする。横浜本牧教会の藤沢尚子さんが企画してくださったのである。70名の皆さんが出席してくださった。羊子が帰国しているので、間もなく解体となる大塚平安教会に行き、まだ残されている屋根裏部屋のものを拾い出したり、庭に埋葬してあった犬のチェリーの遺骨を掘り出し持って来たりしました。羊子は5月1日にバルセロナに戻っていったのである。
 叔母の竹内ミシロさんが8月に95歳で亡くなる。バルセロナ滞在中であるが角田敏太郎さんと真澄さんの娘さん、東啓子さんが12月6日に召天された。2009年6月に倒れられ、今日まで意識不明のまま療養されていた。54歳であった。さらにバルセロナ滞在中であるが、星子と共に暮らしています宮田さんのお父さんが12月20日に、お母さんが12月23日に逝去された。相次いでのご両親を亡くされた宮田さんには心から哀悼の意を送ったのである。それと共に星子もいろいろと大変であったろうと思っている。今はバルセロナにいて何もできないのであるが、帰りましたら対応させていただくことにしている。
 この様な悲しみがあったが、大きな喜びがある。娘の羊子がスペイン人のイグナシさんと結婚することになった。10月25日にサグラダ・ファミリアで結婚式を行ったが、私もまた神父さんと共に司式を司らせていただく。10月21日に連れ合いのスミさんと娘の星子の三人でバルセロナにきたが、星子は10月29日に帰国する。私達夫婦はこちらのクリスマスを体験するために、次年の1月7日まで滞在することにしたのである。今までも羊子のピアノ・リサイタルやいろいろなクリスマスを体験している。そしてフィレンツェへの旅も大変お恵みの多いときであった。これらのお恵みを基にして新しい年を歩みたいと示されている。今までの歩みを振り返ったが、主イエス・キリストとの出会いは新しい示しを与えられるのである。救い主をいただき、喜ぶということは、新しい一歩であると聖書は示しているのである。
 以上は2014年12月28日の礼拝説教の導入の部分である。明日は結びの部分を引用することにしたい。



六浦の自宅。源平桃の花が咲く。
枝を掃ったので、今年はあまり花を見ることができない。2014年4月20日



大塚平安教会が解体される前に、家族でお別れに訪れる。2014年4月25日。



六浦では毎日呑気に過ごしている。木の枝を片付けている。2014年5月14日。



スミさんの誕生日祝いカード。元気な生活が導かれている。2014年9月19日。