鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

バルセロナ滞在記「聖誕の門を仰ぎ見つつ」<23>

バルセロナ滞在記(2014年10月21日〜)<23>
2014年11月16日「夫婦二人だけの生活を思いだし」



 昨日は、日本では「午前様」と言われているが、14日にサンタコロマで開催された羊子のピアノリサイタルが終わっても、その後食事などしているうちにその日のうちに帰れなく、もはや日にちが変わっている15日午前2時頃に帰り、就寝したのは3時に近い時刻であった。そのためか一同が起きるのは遅かったと思う。そして、その日の15日の夜は羊子とイグナシさんは、友人であるヴァイオリン奏者のサーシャさんの誕生日ということで夕食に呼ばれている。彼らは午後9時頃に出かけて行ったので、我々は10時頃には夫婦二人で食事をすることになった。久しぶりに夫婦二人になる。バルセロナに来るまでは、もちろんこの生活であった。しかし、10月21日からは二人だけの生活ではなく、羊子や星子も共にいる。そして10月29日に星子は帰国するので、その後は羊子夫婦と我々夫婦の四人の生活となる。食事と言えばいつも四人なのである。彼、イグナシさんはカメラマンなので、仕事に出かけても、食事時の2時か3時には帰るので、昼食もいつも一緒である。その様に四人の生活に慣れ、日本にいるときの夫婦二人だけの生活を忘れた思いであったが、15日の夕食は久しぶりに我々夫婦だけの食事となった。と言っても三匹の犬達、二匹の猫達とは一緒である。この日の夕刻、羊子とイグナシさんと犬の散歩に出かけ、帰りにスーパーのカプラボにより必要な食材を買い求めたが、その時、烏賊を買い求めた。この夕食は羊子たちがいないので、久しぶりに日本的な茹でた烏賊を食べることにしたのである。羊子は圧力鍋で煮込みを作ってくれたので、茹でた烏賊と共に夕食をいただく。夫婦二人で食事をするのは当たり前になっているが、最近は四人で食事をしているので、なんとなく気が抜けたような食事であった。なんか日本にいるような思いであった。羊子夫婦は12時頃には帰宅したようであるが、我々は先に就寝していた。
 さて今日16日は日曜日である。朝9時からサグラダ・ファミリアのミサがあり、羊子はミサの奏楽があるので出かけて行く。スミさんも一緒に行くが、私は行かない。その代り犬達の散歩に出かける。イグナシさんは仕事で9時前には出かけて行った。彼の仕事はカメラマンなので、日曜日は結婚式があり、それらを写すのである。一般の人は日曜日なのでお休みであるが、彼の場合は休みも何も関係しない。それで、何時もは朝起きて食事の前に犬の散歩をするのであるが、彼はいないし羊子もミサに出かける。それで私が三匹の犬達を連れて散歩に出かける。ドックランがすぐそばにあり、そこに行けば糞尿をするので、その処理をすればよい。このドックランは、時間帯によるがたいそう込み合っているときがある。だいたい夜の8時頃が込み合う。どこの家も9時10時に夕食であり、その前に犬の散歩をするからである。しかし、今日は朝の9時頃に出かけたのであるが、一匹の犬が連れてこられている以外は他にはいない。前にも記したが、こちらは大型犬を飼う人が多く、込み合う時間帯のドックランは恐ろしいほど大型犬が駆けずり回り、じゃれあっているのである。
 散歩から帰り、一人で朝食を取り、その後パソコンに向かっているうちにも羊子とスミさんが帰ってきた。サグラダ・ファミリアのミサは45分くらいで終わる。どこのカトリック教会も同じようである。二人が帰ってきたので、11時くらいから六浦谷間の集会バルセロナ礼拝をささげる。今回で三回目の礼拝となる。聖書は出エジプト記3章7-15節、ルカによる福音書20章27-40節であり、「生きている者の神様」と題して奨励を行う。出エジプト記モーセの召命のくだりであり、神様が「アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神」であり、生きている者の神様として導いてくださることを示している。さらに新約聖書ルカによる福音書も復活の対話から、イエス様も「アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神」を示し、神様が生きているものの神様であり、いつも現実を導いてくださっていることを示しているのである。こうして礼拝が終わったが、羊子はまたミサに出かける。14年前にパロキアの教会に出席し、ミサの奏楽をしているが、12時からのミサに出かけて行ったのである。スミさんはいつも羊子と共にミサに出かけるが、今回は車がないので行かれない。車はイグナシさんが使っており、羊子はバイクで出掛けたからである。その羊子も午後2時頃には帰宅する。
 イグナシさんは、今日は昼食に帰って来ないので、羊子が日本そばを作って食べたのであった。久しぶりに日本そばをいただく。その後、犬達と共にサグラダ・ファミリアの外周を散歩する。東側の公園では老人たちがペタンカやボッチェスという競技で楽しみ、またいろいろなカード遊びをして楽しんでいた。こちらの高齢者たちは遊び方上手と言えるだろう。



サグラダ・ファミリアの東側、「聖誕の門」側にある池。
観光客がここからサグラダ・ファミリアを写すのである。



老人たちがいろいろな競技をして遊んでいる。



いろいろなカード遊びも。



散歩から帰ると、彼イグナシさんがカフェテリアで新聞を読んでいた。