鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

バルセロナ滞在記「聖誕の門を仰ぎ見つつ」<4>

バルセロナ滞在記(2014年10月21日〜)<4>
2014年10月23日「感動の一日を振り返る」



 今日はサグラダ・ファミリアの内部見学ができたこと、羊子の結婚式に出席するため、日本から来た皆さんと共に晩餐会をしたこと、感動の一日であったと思う。
 サグラダ・ファミリアの建築に携わっている外尾悦郎さんとは、羊子は以前より親しくさせていただいている。羊子は今までもカトリック教会のミサの奏楽をしているが、今年になってサグラダ・ファミリアの奏楽を担当するようになる。そのミサに外尾悦郎さんも出席されているのである。その為、お会いすることが多くなっている。そんなことがあるので、ガウディを紹介する小冊子にサインをしてくださり、我々夫婦に贈呈してくださったことは、以前のブログ「隠退牧師の徒然記」に記している。結婚式のために両親と妹が来ていることを外尾さんにお話しすると、お会いくださると言われる。それで今日の夕刻5時頃にサグラダ・ファミリアに出かけたのである。出入り口で挨拶をするだけと思っていたが、外尾さんが中に入るように勧めてくださる。折角来られたので見学をおすすめ下さったのである。この時間でも、入場を待つ人の列が長く続いている中で、私達はすぐに入ることができたのである。入場料は15ユーロするのに、無料で入ることができたということである。感謝・感激である
 実は過去二回、バルセロナに来ているが内部見学をしたことはない。まったくないというのではなく、一度だけミサのために入ったことがある。ミサがあるというので入り口から入ったが、ミサだけに開放されているので、ミサの礼拝堂だけで、他は見ることはできなかった。ミサに出席するのではなく、ミサ見学をしただけである。それだけのことなので、内部見学は初めてなのである。外尾さんはご自分が制作担当をされたものなどを説明してくださる。しかし、外尾さんは会議があると言われて、我々と別れる。ゆっくり見学してくださいということであった。サグラダ・ファミリアの礼拝堂は驚く他はない。さまざまな斬新なデザイン、また彫刻等、その配置等、ただ感動し、驚くのであった。主の祈りが世界各国の言葉で書かれていることにも感動する。地下には小礼拝堂がある。通常はここでミサが行われており、一階の大礼拝堂は特別なことだけに使われるのである。印象ではこの大礼拝堂はヴァチカンのペトロの教会の広さと同じように思えるのであるが。地下は小礼拝堂であり、建築の作業場でもある。建築過程の様子などが展示されている。日本の神社仏閣の造りも驚くほどであるが、カトリック教会の造りはただ驚嘆する他はない。以前、外尾悦郎さんの著書「サグラダ・ファミリア」の分厚い本を購入し持っているが、帰国したら見学したことを思いだしながら、その本を紐解くことにする。ところで、見学中にサグラダ・ファミリアの主任神父のルイス・ボネ神父さんに会い、紹介される。羊子の結婚式の司式をしてくださる方である。神父さんは知人にサグラダ・ファミリアの説明をしているところであった。
 見学は6時30分頃に終えて出てくる。見学の終了時間にもよる。今日は日本から羊子の結婚式出席するために来られた皆さんをお招きして夕食を共にする。羊子の小学生時代からの友達であり、当初は友達同士二人で来られる予定であった。ところがお二人のお連れ合いも共に来られることになったのである。今日、着いたばかりであるが、すでにピカソ美術館を見学されてこられたのである。8時30分頃来られるというので、星子と二人でサグラダ・ファミリアの入り口付近に迎えに行く。なかなか出会わなかったが、45分頃になって出会ったのである。羊子の親しい友達なので私達夫婦も知っているし、星子も中学時代の先輩として知っている皆さんなのである。それからもう一組の方々がおられる。横浜本牧教会の教会員であるが、以前親子三代でバルセロナに来られた時、羊子の家にもお訪ねくださっている。私が横浜本牧教会の代務者をしているとき、羊子のチャペルコンサートを開催してくれたので、教会の皆さんは羊子とも親しくしてくださっているのである。今回、お母さんと娘さんが結婚式のためにおいでくださったのである。フランスのカンヌにも所要があるというので、バルセロナからレンタカーで行き帰りしたと言われるから、そのバイタリティーには驚く。娘さんは音楽関係のお仕事をされており、4月に羊子のディナーコンサートを開いてくださったのである。
 今回来られた夫婦の一組は、羊子の友人ということもあり、青学会館で行われた結婚式の司式を私がしている。従って、羊子の友達と言うより、その夫婦を存じているということである。羊子が夕食の支度を行う。ゆでた海老、イカの煮物、豚肉の野菜ペースト和え等、その他チーズや生野菜が出される。ワインで乾杯し、楽しい晩餐会であった。それにしても、皆さんは羊子の結婚式のためにわざわざ日本からきてくださったのである。誠に感謝である。



サグラダ・ファミリアの建築に携わっている外尾悦郎さんにご案内いただく。



教会の内部。大勢の人々が見学している。



世界の文字で記された「主の祈り」。日本語でも書かれている。



日本から羊子の結婚をお祝いに来てくださった皆さんとの晩餐会。