鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<297>

隠退牧師の徒然記(2013年7月20日〜)<297>
2014年10月17日「何を食べようかと」


聖書の言葉
自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物より大切であり、体は衣服よりも大切ではないか。空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも価値あるものではないか。
(マタイによる福音書6章24-26節)



 世界には食べることに窮する人々がいるのに、毎日三度の食事をいただくことができ、申し訳ないと思いつつ感謝している。食べ物は年齢と共に変わって来るようであるが、私の場合、そんなには変わらないようである。毎日の食生活を感謝しているが、近く食生活を変えなければならないのである。10月21日に出発し、約二ヶ月半、スペイン・バルセロナに滞在する。娘の羊子がいるからである。スペインでの生活なので、やはり食生活が変わることになる。そのため、このところ連れ合いのスミさんは魚類の料理を作る。スペインでも魚は売っているが、現地では食べたいとも思わないのである。2012年にも二ヶ月間バルセロナで過ごした。スーパーでお米を売っているので、いつもご飯を食べていた。味噌汁も作って食べるのであるが、やはり少しずつ味が異なる。味噌、醤油等が中国スーパーで売られているが、日本の味とは異なる。ラーメンや焼きそば等も売られており、それらを作るのであるが、日本の味とは異なるのである。スペインにいるのであるから、なるべくスペイン食になじまなければならないのである。家で食べる限り、日本的な味になるので食べやすい。しかし、本場のスペイン食は、どうも味が濃いのである。知人のお招きをいただき、パエリアをいただくが、結構濃密な味でもある。レストランでは肉類を食べるが、これらも趣向を凝らした味であるが、やはり濃い味になっている。しかし、おいしいことは確かである。必ず野菜サラダが出されるので、いろいろな種類の野菜を楽しみながら食べるのである。
 マレーシア・クアラルンプールにも三ヶ月間滞在した。マレーシアは肉類は売られているが、人々の消費は少ないらしい。マレー人は豚肉を食べないのである。だから日本のお菓子に「ポッキー」というものがあるが、それが「ロッキー」との名前で売られている。ポッキーはポークに似ているからである。クアラルンプールの牧師館で過ごしたが、自ずと日本的な食事を作って食べていた。時々、イカを買っては食べていた。魚は何であるかわからないので、余り求めなかったと思う。教会の皆さんと、礼拝とお茶の会が終わるのは午後6時頃であり、その後は有志で食事をするのが常であった。日本食店に行ったことがあるが、ほとんどが中国系の店である。マレーシアの料理もあるが、中華的な食べ物が多い。生野菜は店にはおいてないようでもある。マレーシアは多民族国家であり、インド系、中国系の人々、そして日本人もかなりいるのである。だから、食事にしてもインドカレー、ハンバーク、お寿司等、それぞれの国のおいしい食べ物がある。ケンタッキーフライドチキンの店もあり、時々食べていた。中華の店に入ったが、メニューを見ても何だかわからない。適当に注文すると、太麺のつゆそばが出される。だから夫婦だけではこういう店には行かないことにした。羊子がクアラルンプールに来ているとき、教会の人に教えられて屋台村に何回か行く。さまざまな店があり、珍しいものを食べていた。とにかく安い。おいしい食べ物があったので、羊子が私の携帯電話のカメラで写しておく。後日、我々夫婦が二人で屋台村に食べに来た時、担当者にその写真を見せなさいと言うわけである。羊子とは屋台村に数回出かけたが、我々二人になってからは、結局、帰るまで屋台村には出かけなかった。
 スペインはバルセロナマドリッド、ブルゴス、アンプリアス、フィラゲス、リポイ、ベルガ等、フランスはパリ、イタリアはローマ、マレーシアはクアラルンプール、エジプトはカイロ、シナイ半島イスラエルエルサレムガリラヤ、韓国はソウル等の町の食事処を体験する。世界のおいしい食事をいただくことができて、心から感謝している。再び二ヶ月半の外国生活になるが、日本食ばかり求めないで、現地の食べ物を満喫することしよう。



2012年。ローマを訪ねたときの食事。
慣れない外での食事。



バルセロナの高級レストラン「カラコレス」(かたつむり)に招待される。



2013年。マレーシア・クアラルンプールで教会の皆さんとの食事。



教会のオープン・チャーチで楽しい食事。