鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<279>

隠退牧師の徒然記(2013年7月20日〜)<279>
2014年8月18日「夏になると思いだし」


聖書の言葉
あなたの神、主が先祖アブラハム、イサク、ヤコブに対して、あなたに与えると誓われた土地にあなたを導き入れ、あなたが自ら建てたのではない、大きな美しい町々、自ら満たしたのではない、あらゆる財産で満ちた家、自ら掘ったのではない貯水池、自ら植えたのではないぶどう畑とオリーブ畑を得、食べて満足するとき、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出された主を決して忘れないように注意しなさい。
申命記6章10-12節)



 8月16日と言えば、お盆休みで故郷に帰省した人たちがUターンしているところである。Uターンラッシュであり、どこの高速道路も渋滞○○キロと報道されている。日本には民族の大移動が年二回ある。お正月休みと夏のお盆休みである。遠くに離れて生活しているので、休みを利用して、実家に帰り、おじいちゃんやおばあちゃんに子ども達を会わせたいとの切なる親の願いなのである。車も電車も混雑を承知して出かけるのであるから、覚悟はできているのであるが、大変なことであろう。我が家もそのようなことがあったので、懐かしい思い出でもある。宮城県の陸前古川教会に赴任している頃は、子ども達は三人になっていた。羊子と星子は青山教会時代に生まれ、住まいも芝白金や六郷土手であった。だから六浦の実家に帰るにも、電車にしても車にしても楽であった。三番目の子供、百合子が生まれるのは陸前古川教会時代である。年に二回は宮城から神奈川の実家に帰省したものである。その場合、いわゆるお盆休みに帰省したのではないので、混雑は免れていた。しかし、例えば連れ合いのスミさんが一人で、まだ小さい三人の子ども達を連れて帰省するのは大変なことであった。今のように新幹線もなく、東北線の特急列車を小牛田駅で乗り換え、陸羽東線の古川に帰って来るのである。もっとも小牛田駅まで車で送り迎えをしている。小牛田駅から上野駅まで4時間はかかる。それから上野、東京、品川、横浜等を乗り継ぎ、横浜市金沢区の六浦に来るのであるから、7、8時間を要したわけである。
 私が都合の良い時には車で帰省したものである。車もセドリックのバンを利用していたことがあり、後ろの荷台に子ども達を寝かせ、夜のうちに東北道を走行して、朝には六浦に到着するのである。ある場合には幼稚園のマイクロバスで往復したこともある。石巻山城町教会の家族も横浜出身であり、一緒に帰省しましょうと幼稚園の送迎車であるマイクロバスを私が運転して帰省したのであった。若い頃の懐かしい思い出である。毎年、お正月やお盆の民族大移動を示されながら、何時も思わされることであった。
 その民族の大移動を示されながら、8月16日には墓参に出かける。鈴木家の墓地が安針塚の吉倉にあるので、お盆ということでもあり、子どもたちと共に出かけたのである。今年は今回で二回目の墓参ということになる。今年の4月19日に姉の一周忌記念会が開かれた。姉夫婦は鈴木家の寺とも関わりを持っており、姉が昨年の5月29日に逝去したとき、姉の連れ合いはこちらの和尚さんに葬儀を依頼したのである。そして一周年記念会がこちらの寺で行われることになったのである。この寺には鈴木家の墓地があり、丁度、羊子がバルセロナから帰国している時であり、羊子も共に墓参を行い、そして記念会に出席したのである。4月19日の姉の記念会については4月23日付のブログ第242でも記している。
 ところで、鈴木家が墓参を行う場合、セットで昼食を行うことについては、何かと記している。墓地に比較的近いところに釜飯の食事処がある。墓参をしてはおいしい釜飯をいただくことが楽しみになっている。昨年、いつであったのかは定かではないが、おいしい釜飯を食べに行ったら工事中であった。やむなくトンカツ屋さんで我慢したのであったが、今回は開店しており、久しぶりにおいしい釜飯をいただいたのであった。工事をしていたのはリニューアルで、建て替えたのではない。全体の赴き、たたずまいは変わらないが、内部を改装したようである。こちらのおいしい釜飯が広く人気になっており、何時も昼時は混雑している。そういう意味でも、お客さんが多く入れるようにした様である。16日に行ったときにも、昼時であり、大勢の人が待っていた。待つこと40分である。楽しみにしていたのであり、待つことを厭わず、暑いさなかであるが、おいしい釜飯を示されながら待ち続けた甲斐がある。釜飯はおいしかったが、リニューアルと共にメニューも変わっていた。以前、注文したメニューはないのである。なるべく早くできる釜飯の具材ように思えた。
 民族大移動、墓参、セットの釜飯、夏の風物詩でもあるので記しておいた。



鈴木家の墓地



お楽しみの釜飯屋さん