鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<278>

隠退牧師の徒然記(2013年7月20日〜)<278>
2014年8月16日「生き様を証としつつ」


聖書の言葉
あなたがたは羊のようにさまよっていましたが、今は魂の大牧者であり、監督者である方のところへ戻ってきたのです。
(ペトロの手紙<一>2章25節)



 2014年8月15日付でブログとして記したものを冊子とし、「無任所牧師の所見」と題して発行した。今は隠退教師であるが、現役を退任して、しばらくは無任所教師となったが、無任所教師になってから毎日書き続けたのである。2010年3月で30年6ヶ月間務めた大塚平安教会を退任する。かねてより70歳になったら退任することとし、その前年に教会に申し出る。誕生日は5月であるので、退任した3月はまだ70歳であった。退任するものの、その4月から横浜本牧教会の代務者としての務めがあった。同教会も3月で今までの牧師が退任され、10月にならないと新しい牧師が就任しない。それまでの6ヶ月間、繋ぎの牧師として務めたのである。そして、代務者としての務めが9月で終わるので、9月25日から「ブログの再開」として書き始めたのである。最初のブログを書いたのは2006年6月からである。当時、幼稚園で事務仕事をしてくれていた佐竹和平さん(現園長)が勧めてくれたのである。もう設定してあるので、原稿さえ書けばブログが公開できると勧めてくれたのは4月頃であった。しかし、3月、4月は教会としても幼稚園としても忙しい日々である。ようやく忙しさから解放される頃、ふと勧められていたブログに思いを馳せるようになる。書いてみようか、そんな思いで書き始めたのであった。最初はなれないので、たどたどしいものであったが、書き進めるうちにもはまりだし、毎日のように書くようになる。そして翌年の2007年3月まで、一日として休むことなく書き続けたのである。もはやこれまでと、書くことをやめたとき、随分とほっとしたことは確かである。それからはブログを書くことを忘れたかのように、職務に明け暮れる。教会の牧師、幼稚園の園長、法人の理事長、施設の嘱託牧師。刑務所や少年院の職務、日本基督教団の職務等、多忙の日々でありながら、よくも毎日書き続けたかと思う。
 2010年10月から無任所教師になるにあたり、ふとブログのことを思う。もはや、すべての職務から解放されたので、時間のゆとりもあることであるが、大切なことを書き残しているのではないかと思ったのである。大切な、様々なことに関わってきたのであり、それらのことを書き残すことが、私の生き様としての証しであろうと思うようになる。そして2010年9月25日から「ブログの再開」として書き始めたのであった。いまでこそ、ブログはとびとびにしか書いていないが、ブログを再開するや、毎日のように書き続ける。2011年4月4日からスペイン・バルセロナに渡るので、4月1日にようやくブログをとめたのである。半年間、書き続けたが、大切なことを書き留めており、これは冊子にして残しておきたいと思うようになったのである。冊子にすると言っても、自作であり、限定10冊にとどめている。ごく限られた方にしか贈呈できないことは残念である。自作であり、186頁もの分厚いものになっているので、それ以上の製作は負担がかかるからである。
 牧師は現役として教会の職務を担うので「牧師」と称している。どこの教会にも所属しないのであれば「牧師」とは称しない。しかし、この度の冊子の題を「無任所牧師の所見」としており、自ら「牧師」と称しているのである。もはや隠退しているが、そのブログも「隠退牧師の徒然記」として公開している。本来は無任所教師、隠退教師と称するのであるが、まだ牧師としての使命を担っていると思っているからである。何よりも六浦谷間の集会として礼拝をささげている。そこでの説教、お招きをいただいての横須賀上町教会や三崎教会の説教は説教ブログとして公開している。そして、いまは毎日ではないが「隠退牧師の徒然記」を公開しており、これらは現役としての働きと同じであると思っているのである。現役と同じ思いで今を生きているので、あえて「牧師」と称しているのである。「教師」とは日本基督教団の職務上のことであり、一般には、一度牧師であったものは生涯、牧師としてのお交わりなのである。 
 2006年から書いた最初のブログは「鈴木伸治福音日記」として冊子にしてあり、当然、今回の「無任所牧師の所見」はその次に発行すべきであった。しかし、「スペイン滞在記」、「受難の門を見つめつつ」、「常夏の国にて」、「隠退牧師の徒然記」1巻、2巻、3巻を先に出している。遅ればせながら、「無任所牧師の所見」はぜひ冊子にしたかったのである。何よりも「生き様が証し」となっているからである。



発行したブログ冊子「無任所牧師の所見」。



今まで発行したブログの冊子。