鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<243>

隠退牧師の徒然記(2013年7月20日〜)<243>
2014年4月25日「再現することども」



聖書の言葉
あなたがたは、キリストがわたしたちを用いてお書きになった手紙として公にされています。墨ではなく生ける神の霊によって、石の板ではなく人の心の板に、書きつけられた手紙です
(コリントの信徒への手紙<二>3章3節)




絵画を鑑賞すること、最近はわざわざ美術館や画廊等には出かけない。箱根を観光した際、たとえばポーラ美術館とか成川美術館等に立ち寄り観賞している。しかし、最近は箱根観光の機会もない。一度、上野の森に行ってゆっくり鑑賞したいと思っている。知人の個展が去る4月19日に開催され、銀座の京橋に出かける。知人とは大原立司さんという画家で、スペイン・バルセロナで創作活動をされている。娘の羊子がこのバルセロナでピアノの演奏活動をしており、大原画伯とは親しくお交わりをしているのである。2012年9月から二か月間、私たち夫婦が娘のもとに行ったとき、大原さん家族からのご招待をいただき、羊子と連れ合いのスミさんとで伺ったのであった。大原さんのお連れ合いはスペイン人であり、おいしいパエリアを作っておもてなしくださった。男のお子さん、女のお子さんがおられ、裕子さんというお嬢さんともお交わりいただいたのである。息子さんは海外で活躍されておられる。ワインを勧められるままにいただいてしまったので、食後はソファーに座り眠り込んでしまう。大原さんのご家族と連れ合いのスミさんが、羊子のピアノ伴奏に合わせて歌っているのを、夢心地になって聞いている。楽しいひと時であった。
その後、間もなく私たちが帰国する日が近づいた時、大原さんご夫妻とお嬢さんの裕子さんを羊子の家にお招きする。大原さんのお連れ合いは妹さんも連れてこられる。羊子は他にも知人をお招きし、いわば私たちのバルセロナの思い出の晩餐としたのである。その様なお交わりがあるので、大原立司画伯が東京の京橋で個展を開催することになったので、これはぜひ伺わなければならないと思っていた。娘の羊子も知人の企画で4月26日にディナーコンサートで演奏するのであるが、大原さんの個展オープニングが19日に開催されるので、それに間に合うように18日に帰国したのであった。従って、前回のブログにも記したが、19日は私の姉の一周年記念会が開かれたのであるが、午後4時30分オープニングに羊子と共に出かけたのであった。連れ合いのスミさんはこれ以上出歩くと体に差しさわりがあるので失礼する。
京橋の金井画廊には午後4時には着く。今は京急線と京成線が相互乗り入れしているので、銀座に出かけるのも便利である。今は東京のあちらこちらに行っていないので、電車で東京のどこかに行くのにいつも緊張しなければならないのであった。オープニングより早く着いたので、大原立司画伯の絵画をゆっくり鑑賞することができた。実際、大原画伯の家にお招きいただい時にも、作品を鑑賞させていただいているが、改めて展示作品を順次鑑賞することで、大原画伯の作風をしみじみと示されるのであった。今年3月に羊子が日本の曲目を演奏してCDをリリースしたが、そのジャケットは大原立司画伯の絵画を挿絵とさせていただいている。羊子のCDを手に取っていただくことで大原画伯の作品を見ることができるということである。その挿絵の原作も展示されていた。
午後4時30分、個展のオープニングである。その頃にはそんなに広くない画廊に30人くらいの皆さんが集っていた。金井画廊の金井さんのご挨拶があり、知人の祝辞があり、スペインのワインで乾杯をしたのであった。作品は安くても7、8万、大きいものであると4、50万円はする。お祝いの意味でも求めたかったが、我が家には展示する壁がない。もはや思い出の絵画、写真、手芸品等が飾られており、これ以上の展示品は割り込めないことになっている。大原さんの絵を紹介した冊子をいただいているので、時には開いて鑑賞することにしたい。大原さんは絵画と共に、ワインやオリーブオイルのボトルラベルも作られており、ボトルを観賞するのも楽しみになっている。オープニングの後は、皆さんでお祝いの晩餐に出かけたが、私はその時点で帰宅したのであった。久しぶりで大原さん家族にお会いし、楽しいひと時を持つことができたことを喜んでいる。



大原さんご家族と共に記念撮影。



大原立司画伯と共に。