鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<222>

隠退牧師の徒然記(2013年7月20日〜)<222>
2013年12月31日「一年を振り返って」


聖書の言葉
信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです。昔の人たちは、この信仰のゆえに神に認められました。信仰によって、わたしたちは、この世界が神の言葉によって創造され、従って見えるものは、目に見えているものからできたのではないことが分かるのです。
ヘブライ人への手紙11章1-3節)



今年はお恵みの多い年であったと思う。過ぎ去ってみれば早いものだと思うが、しかしこの一年の歩みを振り返るとき、お恵みの多い歩みであったと思う。六浦谷間の集会として夫婦二人で礼拝をささげているが、この礼拝も11月をもって三周年となる。日本基督教団の隠退教師となっているが、隠退してもなお用いられていること、神様のお導きであると思っている。この2013年の六浦谷間の集会における礼拝は24回である、一年は52回の主日礼拝があるので、六浦谷間の集会ではその半分も礼拝をささげてはいない。それは隠退しても用いられているからである。24回の他の28回の礼拝は諸教会の講壇に招かれている。毎月第二日曜日は横須賀上町教会の礼拝、聖餐式を司らせていただいている。二ヶ月に一度くらいの割合で三崎教会の講壇に立たせていただいている。今年は8月18日に、2010年3月まで30年間牧会した大塚平安教会に招かれ、11月3日には私の最初の教会である青山教会に招かれている。さらに11月24日には2010年4月から半年間、代務者を務めた横浜本牧教会に招かれた。何よりも今年の3月13日から6月4日までの三ヶ月間、マレーシア・クアラルンプール日本語キリスト者集会のボランティア牧師として赴く。現地の教会の皆さんと共に礼拝をささげ、諸集会を担当しながら過ごしたのである。そのような訳で六浦谷間の集会における礼拝は24回にとどまったが、その他はいろいろな教会の講壇に立たせていただいたということである。神様のお導きであり、お恵みであると示されている。その他、神の庭・サンフォーレの礼拝、サンフォーレ戸塚クリスマス礼拝も担当している。
 今年のお恵みを振り返っているのであるが、11月にはスペイン・バルセロナでピアノの演奏活動をしている娘の羊子が一時帰国する。青山教会、ドレーパー記念幼稚園、横須賀上町教会、三崎教会、ベストライフ相模原等でピアノのコンサートを開かせていただいている。多くの皆さんとの出会いが与えられたことは感謝にたえない。私共がマレーシアで牧会しているときにも羊子のピアノコンサートを開かせていただいている。またそのコンサートにおいても牧師としてメッセージを取り次がせていただいている。一つ一つが神様のお導きであり、お恵みの時であったと示されている。
 それから10月13日から14日にかけて清水ヶ丘教会壮年会の修養会の講師に招かれ、お話させていただいている。信仰者としてどのように歩むかという主題であり、イスラム教や仏教の信仰を垣間見ながら、キリスト教の信仰に生きる姿勢を示されたのであった。その意味で私自身、イスラムを学び、仏教の高僧と言われる人々の信仰の姿をいろいろな書物を読み示されたのである。
 それから私達とお交わりをしている西尾弥生さんが、11月10日に横須賀上町教会で私から洗礼を受けられたことも大きな恵みである。西尾さんは月に一度は六浦谷間の集会の礼拝か、または横須賀上町教会の礼拝にも出席している。洗礼を受ける決心を導いて下さった神様に感謝したのである。それと共に隠退教師になっても洗礼式執行ができたことは私自身の喜びである。牧師は御言葉を宣べ伝えているが、洗礼者が与えられることが目的でもある。現役在任中、求道者の皆さんを常に覚え、洗礼の決心が与えられ、洗礼式を執行した時の喜びこそ大きいのである。隠退教師となったとき、もはや洗礼式執行という喜びはないものと思っていたが、神様がお恵みを与えて下さったと示されている。
 今まで書いた説教やブログ等を冊子にすることを心がけている。今年は、昨年9月から二ヶ月間、スペイン・バルセロナに在住の羊子のもとで過ごしたが、その滞在記を「受難の門を見つめつつ」と題して冊子にしている。連れ合いのスミさんの誕生日祝いとして発行したのである。マレーシア滞在記として「常夏の国にて」も大方準備ができているのであるが、今年の発行は難しかった。来年の春には発行できるであろう。さらに大塚平安教会時代の最後の一年間の説教集も発行しようと思っている。
 2013年を振り返ったが、まだまだ沢山のお恵みがある。何よりも病気になることもなく、風邪すら引かないで過ごした一年であったこと、感謝にたえない。



マレーシア・クアラルンプール日本語キリスト者集会に三ヶ月間赴き、
74歳の誕生日を牧師館で連れ合いのスミさんと共にお祝いする。