鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<204>

隠退牧師の徒然記(2013年7月20日〜)<204>
2013年11月12日「演奏で踊りだし」


聖書の言葉
国々にふれて言え、主こそ王と。世界は固く据えられ、決して揺らぐことはない。主は諸国の民を公平に裁かれる。天よ、喜び祝え、地よ、喜び踊れ。海とそこに満ちるものよ、とどろけ。野とそこにあるすべてのものよ、喜び勇め。森の木々よ、共に喜び歌え。主を迎えて。
詩編96編10-13節)



11月9日は横須賀上町教会でチャリティー・ピアノコンサートが開かれた。同教会では毎月第二日曜日に説教、聖餐式を担当させていただいている。同教会は2010年10月から代務者を置いての歩みとなる。9月までは専任の牧師が勤めていたが、他の教会に転任となり、専任の牧師が決まるまで代務者を置いての歩みとなる。代務者は本務となる教会があるため、説教は月に一度くらいしかできない。それで無任所教師や他の教会の伝道師・副牧師が説教を担当することになる。その頃、私は無任所教師であり、第一日曜日の説教を担当するようになったのである。横須賀上町教会に牧者が就任するのは2012年4月からである。それまで毎月一度は説教を担当していた。新しく牧者が就任したので、私の月一回の礼拝担当は終わりとなるのであるが、その後も月一回の説教と聖餐式を担当することになる。就任した牧者は伝道師であり、まだ聖礼典(洗礼式、聖餐式)を執行できないからである。こうして現在も横須賀上町教会に関わり、皆さんと共に礼拝をささげるお恵みを与えられている。
スペイン・バルセロナでピアノの演奏活動をしている娘の羊子が、11月3日に青山教会でピアノの演奏をすることで帰国することになったので、帰国中に横須賀上町教会でもピアノのコンサートを開くことになったのである。同教会は国の登録有形文化財(建造物)に指定されているので、建物を維持管理するために、町の有志が建物応援団を組織して、修繕費を得るためにいろいろなイベントを企画している。最近ではウクレレの演奏会を開催している。今回のピアノコンサートも礼拝堂修理、東日本大震災被害教会支援としてチャリティーコンサートとしたのである。従って、コンサートの主催者は横須賀上町教会と共に建物応援団であった。
午後2時からの開催であり、翌日の週報の報告によると大人35名、子供7名、計42名が来場されている。このような本格的なピアノコンサートを聴く機会が少ないので、皆さんにとって羊子の演奏には感激されたようである。喜ばしいことである。青山教会での演奏、ドレーパー記念幼稚園のコンサートでも、羊子のピアノ演奏の、その指使いにはただ驚くばかりとの感想をいただく。そしてピアノの演奏を生で聴く喜びをお話し下さるのであった。今年の3月からマレーシア・クアラルンプール日本語キリスト者集会の牧師をしているときにも羊子のピアノコンサートが開催された。その時に親と共に来場していた子供達、そしてこの度のそれぞれのコンサートに来場していた子供たちは、ファリャの「火祭りの踊り」の時にはピアノに合わせて踊りだしたのである。子供達もピアノの演奏に深く入り込んだのであった。翌日の10日は三崎教会でコンサートを開くことになっている。ドレーパー記念幼稚園での演奏会、横須賀上町教会でのコンサート、そして三崎教会でのコンサートの曲目は同じであるので、ここに紹介しておく。

第一部
希望/鈴木羊子、
幻想曲「さくら さくら」/平井康三郎
かごめ変奏曲/小山清茂
紀行幻想曲第1集より プレリュート�・1 Japan/田内栄
風の谷のナウシカ寄りFantasia /久石譲
ロング バケーションよりMinami-Piano Piece of Sena/日向大介
第二部
イベリアよりエル・プエルト(港)/イサーク・アルベニス
演奏会用アレグロエンリケ・グラナドス
歌と踊り第6番/フェデリコ・モンポウ
イヴェットのためのソナチネより第3楽章/ハビエル・モンサルバッチェ
恋は魔術師より火祭りの踊り/マヌエル・デ・ファリャ


以上の演奏後、拍手が鳴りやまないので、アンコールとして、「三角帽子より粉屋の踊り/ファリャ」を演奏する。親としてそれぞれのコンサートには共に行くことで、羊子のピアノ演奏を堪能させられる。もっとも私の車には羊子のCDをセットしてあるので、エンジンをかけると共にピアノ演奏が聴こえてくる。もはや身体にしみ込んでいるのであるが、やはり生で聴く演奏はすばらしいと思っている。皆さんに喜んでいただいたこと、羊子には感謝している。



横須賀上町教会におけるピアノコンサート



礼拝堂で演奏する。