鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<191>

隠退牧師の徒然記(2013年7月20日〜)<191>
2013年9月30日「虫たちもまた」


聖書の言葉
主なる神は彼の苦痛を救うため、とうごまの木に命じて芽を出させられた。とうごまの木は伸びてヨナよりも丈が高くなり、頭の上に陰をつくったので、ヨナの不満は消え、このとうごまの木を喜んだ。ところが翌日の明け方、神は虫に命じて木に登らせ、とうごまの木を食い荒らさせられたので木は枯れてしまった。
(ヨナ書4章6-7節)



 「信仰の世界を垣間見る」と言うことでイスラム教、仏教、キリスト教を15回にわたって覗いてきた。隠退牧師の徒然記から横道に入った感があり、軌道修正して、再び徒然記を記して行くことにする。徒然記なので、何も書くことがなく、日々の歩みを徒然に書くことである。
 さて、今日は日曜日であり、三崎教会の礼拝に招かれている。毎月ではないが隔月に一度くらいのお招きをいただいている。いつもは連れ合いのスミさんと共に車で出かけている。しかし、今日は私一人で行くことになった。スミさんは母であるカツさんの法事で埼玉に出掛けたのである。子供たち、星子や百合子も一緒に行くことになり、そのため私が使用している車で行くことになったのである。だから今日は電車とバスで行くことにしたのである。自宅から京急線追浜駅」まで、20分ほど歩く。ホームで電車を待っていると見覚えのある方が来られる。横須賀上町教会員の堀田さんご夫妻である。ご夫妻は追浜に住んでおられる。追浜の次は田浦駅であるが、そこに田浦教会が存在している。比較的近くに教会があるが、横須賀まで行き、そこから歩くかバスで横須賀上町教会に行っておられるのである。少人数の礼拝出席者であり、ご夫妻が出席しなければ、更に少なくなるわけである。その横須賀上町教会には、毎月第二日曜日の礼拝説教、聖餐式を担当させていただいている。2010年10月から、月に一度の割合で礼拝説教を担当させていただいているのである。しかし、2011年4月からと2012年9月からは二ヶ月ずつスペイン滞在であり、2013年3月から三ヶ月間はマレーシアに滞在したので、その間はお休みさせていただく。堀田さんご夫妻と電車の中でお話しているうちにも横須賀中央駅に着く。ご夫妻とはここでお別れする。
私は更に電車に乗り、三崎口駅まで行く。その手前の三浦海岸駅には何回か乗り降りしている。そこにマホロバと言う宿泊施設があり、教会の修養会や知人たちとも宿泊しているからである。三崎口駅まで電車に乗ったのは、おそらく初めてではないかと思う。今までは来る機会がなかった。三崎港まで行ったことがあるのは車で行ったのであり、電車ではない。京急線の終点であるので賑やかなところかと思っていた。しかし、駅前はバスロータリがある他はコンビニが一軒で、他は何の店もない寂しい所である。三崎の物産を売る露店が二軒ほどあったが。それでもここから三浦半島の観光コースが始まるのであり、油壺行き、荒崎行き、三崎港行き等のバスの発着所になっている。バスの時刻表を見ると、三崎東岡を通るバスは40分後と書いてある。三崎口駅についたのは9時頃であった。礼拝は10時30分からであり、はたして間に合うか心配になる。バスは2番の発着所からであり、2番からはいくつかの方面に行くバスの時刻が記してあった。たまたまバスの担当者が来たので、三崎東岡を通るバスが40分も待つので、そこまでバスでどのくらいの時間を要するか聞いてみる。すると20分もかからないと教えてくれる。そして2番から発車するバスはみんな三崎東岡を通ると言うのである。40分も待たなくてよいことを知る。すると間もなく2番から発車するバスがあったので、急いで乗ったのであった。バスはいつも車で通っている道を走るので、いつもは運転中なのであまり景色を見ることができないのであるが、車窓の景観を楽しみながらバスに揺られる。ほどなく目的のバス停に着き、そこから10分ほど歩いて教会に着いたのであった。礼拝開始の1時間前である。
 礼拝前に礼拝堂に蜂が侵入していると言うので、教会の皆さんが掃除機で追いかけたりしていたが、どうやら開放されている玄関から出て行ったようである。大塚平安教会時代、礼拝中にムカデが聖壇の十字架あたりを這いずっているのを見る。その時の講壇は副牧師の担当であり、会衆席に座りながらもムカデの行方を追っていた。説教者に近づいたら行動を開始するつもりでいたが、ムカデは十字架の陰で沈黙していたようである。皆さんもムカデに気がついて、説教を聞くどころではなかったかと思う。また、礼拝中にネズミが中央の通路を駆け抜けて行ったこともあった。虫たちや動物たちも礼拝に参加したいのではないか、と思ったりする。
 帰りは、バス停まで近道があることを教えてくれる。バスを降りて、いつも車で通る道を歩いて教会に行ったのであるが、その半分の距離でバス停に着く。教会の松本さんがご案内くださったのである。バス停の近くにバスロータリがあり、そこはまた発着所でもある。停まっていたバスは荒崎行きであるが、三崎口駅を回って行くので、そのバスに乗るように教えて下さる。始発なので、誰も乗っていないバスを楽しんで三崎口駅に着いたのである。もう、昼時なので、何所かで昼食をとるつもりでいた。しかし、駅前にはコンビニ程度なので、追浜で食べることにした。追浜には食事処がたくさんある。そして、追浜駅におりた時、面倒になって帰宅したのであった。午後1時を過ぎていた。
 三崎教会の礼拝出席で、電車とバスで行くことにより、思わぬ体験をした一日であった。



三崎教会は元城山城の一角にあり、城山城跡の案内がある。



桜の樹木に囲まれる三崎教会