鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

常夏の国にて<63>

マレーシア・クアラルンプール滞在記(2013年3月13日〜6月4日)<63>
2013年5月14日「婦人会で示されたこと」



 毎週火曜日は婦人会が開催される。毎週、それぞれ内容が異なる。祈祷会が行われる。その時は牧師が短く奨励を行い、その後は祈りの課題を出し合ってお祈りするのである。牧師のメッセージを聞く会がある。この日は牧師館で開催される。学びの会は、「イエスに会った人たち」(クンツ、シェル共著、舟喜晃子訳)という小冊子を用いている。これは聖書を読む会の手引書であり、グループ聖書研究のために作られている。作業会を行っている。毎回、坪井明子さんのお宅でお仕事をしている。第五週があれば学びの会となる。このように毎週のように婦人会が開かれ、お祈りを共にし、学びを深め、お仕事をしながらお交わりを深めているのである。
 今日は火曜日であり、婦人会が開催されたが牧師のメッセージを聞く会である。この日のメッセージについては、ボランティア牧師として赴任するまで、婦人会の活動予定については伺ってなかったので、用意はなかった。赴任してからメッセージを検討して、お話するようになったのである。本日で二回目であるが、一回目は「良い羊飼い」と題して、エゼキエル書34章11-16節、ヨハネによる福音書10章7-18節によりメッセージをとりついでいる。二回目のメッセージについて検討しているとき、5月12日は「母の日」オープン・チャーチという特別礼拝になる。国際理工情報デザイン専門学校の学生さん31名をお招きしての礼拝になったのである。初めてキリスト教の礼拝に出席する皆さんが多い。そのため、なるべく分かりやすく、伝道的な説教に変えたのであった。この日のために予定されていた説教は、ぜひお話したかったのである。というのはイエス様のご復活は3月31日であり、イエス様はそれから40日間、ご復活を弟子さんたちを始め多くの人々に示されたのである。そして40日目の5月9日に昇天されたのである。昇天されてからペンテコステの5月19日までは、イエス様がおられないということ、聖霊降臨はまだであること、そのため空白の10日間ということになる。従って、婦人会のメッセージとしては5月9日から19日までの空白の10日間についての聖書の導きに向かいたいと思っていた。しかし、予定していた5月12日の説教がキャンセルになってしまったので、これこそ婦人会で示されるメッセージとしたのである。主イエス・キリストのご昇天の導きを聖書は示しているのである。イエス様のご昇天こそ、信仰の継承者としての導きを与えられるのである。


記念撮影。
日本に帰国、海外に出掛けておられる人がいるので出席者が少ない。



一品持ち寄りで、美味しいお料理をいただく。



 メッセージはプリントして、皆さんに配布する。そのプリントを読みながらメッセージを取り次ぐ。前週の婦人会は祈祷会であり、その時の奨励、また役員会の祈祷会奨励もそれぞれプリントしてあるので、ご希望の皆さんに差し上げる。婦人会は今回の開催で、6月中旬までお休みとなる。日本への帰国者、外国旅行者が多くなるからである。それで、メッセージの最後は次のように締めくくったのである。
「私達のKLJCFのボランティア牧師としてのお務めも残り少なくなってまいりました。皆さんからマレーシアの感想、クアラルンプールの感想を求められるとき、住むには永久に住みたいところであるとか、常夏の国で身体の調節の必要が無く、健康管理がそのまま導かれているとか、いくつかの感想を述べています。しかし、ここでKLJCFそのものの感想を求められるとすれば、イエス様のご昇天に与り、信仰の継承が与えられている皆さんであると示されていることです。イエス様のご昇天に与っている皆さんが、成熟した人へと導かれており、このマレーシアという外国の地で、神様のご栄光を現されておられることは、成熟したクリスチャンとしての証をされていると示されたのであります。主イエス・キリストの十字架の贖いは、マレーシア、クワラルンプールに行き届いています。イエス様のご昇天に与り、マレーシアにおける信仰の継承者として、皆さんの上に主イエス・キリストの祝福が豊かにありますようお祈りしています。」
 この祝福のお祈りは、日本に帰国しても、変わりなく続けられるであろう。