鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

常夏の国にて<47>

マレーシア・クアラルンプール滞在記(2013年3月13日〜6月4日)<47>
2013年4月28日「共に礼拝をささげながら」



 今日は日曜日、礼拝をささげる日である。もはや、こちらの生活が慣れ、日曜日であっても、朝から教会の中にいると言うことではない。礼拝は午後4時からささげられる。当初は、午後からの礼拝に戸惑い、午前中の時間の持ち方に戸惑いを覚える。しかし、この生活もすっかり慣れ、連れ合いのスミさんは午前中プールに出掛けたりしている。スミさんを一人でプールに行かせるのも心配であるので、私は泳がないにしても、一緒に行くのである。スミさんがプールに入っている間はプールサイドで本を読んでいる。今回は立松和平著「道元禅師」上中下巻を持参している。今迄、少しずつであるが、読み進めるうちにも下巻の最終章に至っている。最初はペースが遅かったので、もしかしたら読み切れないのではないかと、読書の時間を多くする。そのためか、もはや終わりに近づいているのである。昨年9月10月にスペイン・バルセロナに行った時は、五木寛之著「親鸞」上下巻を持参し、読破した。今回も読破するので、その時には感想を記しておこう。
 昼食をいただいても、まだ教会に赴く時間ではない。説教の最終チェックをしたりしているうちに、ようやく午後3時になろうとしている。池上美香さんが牧師館のあるコンドミニアムの前まで迎えに来てくださるのである。日曜日にはいつも送迎してくださるので、誠にありがたい。礼拝は午後4時からであり、今日は車の走行量が少なかったのか、渋滞もなく、15分くらいで教会に到着する。既に坪井さんご夫妻がお出でになっており、礼拝の準備をされている。礼拝では讃美歌54年版を用いているので、その讃美歌集。また礼拝前に「いのちのことば社」のリビングプレイズを歌うので、その讃美歌集。そして交読詩編の複製版を備える。聖書は週報に印刷するので、備え付けはしていない。
 この日の司会は新井実兄で、初めての司会であると言われる。司会を担当するのは男性で、女性はしていない。受付及び献金感謝は女性が担当しているようである。こちらの事情なので、言うつもりはないが、男性も女性も皆さんが奉仕を担当したら良いと思っている。司会とか讃美歌指導は役員さんということでもない。いつも礼拝に出席されている方が担当するようである。献金感謝の祈祷も講壇に上がってささげるのも、日本ではなかった経験である。礼拝が終わると、週報に記されている「今週の聖句」を会衆一同が唱和する。これは牧師が説教に関係して決めているのである。その後、司会者により新来会者の紹介があり、週報による集会案内がある他は、報告とか消息をお知らせすることはない。その後のお茶の会の案内をする。今日は新来会者が4人もおられるが、礼拝出席者は19名である。いつも出席される方は15名しかいないのである。何かにつけて記していると思うが、4月下旬から6月上旬まで、日本に帰国したり、マレーシアから出国される方が多いのである。これは毎年の現象であるそうだ。この時期に赴任していることの定めなのである。礼拝出席人数が少なくなっているからといって、牧師の責任と思う必要はないということである。




礼拝の講壇に立つ。


 礼拝に引き続いてお茶の会が開かれる。しかし、礼拝に出席された皆さんが全員出席される訳ではない。礼拝後は帰られる方もあるのである。ここでは新来会者の自己紹介がある。今回はいつもKLJCFの礼拝に出席されている日置さんご夫婦のお兄さんご夫婦が出席される。もしかしたら一年後にはマレーシアに住むことを考えておられると言われる。もうひと組のご夫婦はクリスチャンであり、ネットで調べてご出席された。銀行関係で派遣されたと言われている。他教派であるが川崎市にある教会に出席されている。
 お茶の会が終わってからは、有志による夕食会となる。もはや午後6時になろうとしているとき、家に帰って夕食の食事の支度をするより、どこかで食事をした方が良いのである。それに皆さんで食事をすることにより、いろいろな種類の食事を頼むことが出来る。楽しい食事のひとときであり、今回は11名の皆さんが参加したのであった。



牧師館から見えるKLタワーとツインタワー。