鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

常夏の国にて<46>

マレーシア・クアラルンプール滞在記(2013年3月13日〜6月4日)<46>
2013年4月27日「御言葉に向かう喜び」



 インターネットを開くと、いろいろな場に「GW」という文字がある。航空会社のツアー、GWに食べたい「名物グルメ」道の駅編とあり、思わずクリックしてしまいそうである。今日は4月27日、日本ではゴールデンウィークの始まりである。今日は土曜日でお休みの会社もあり、明日の28日は日曜日、29日は昭和の日、5月1日はメーデーでお休みの会社もある。そして5月3日は憲法記念日、4日はみどりの日、5日はこどもの日であり、日曜日である。そのため6日は振替休日となる。休みではないのは4月30日と5月2日であるが、多くの場合、これらの日もお休みにする会社がある。そうすると4月27日から5月6日まで10日間もお休みになる。長いお休みなので行楽地に出かける家族が多くあるだろう。夏のお盆休みや年末年始に帰省するので、ゴールデンウィークは行楽に出かける家族が多いということである。
私も若い頃は子供たちと共に行楽に出かけたりしていた。子ども達が成長してからは、もはや親は自分で予定を組まなければならなくなる。それで丹沢登山をしたものである。時には教会の青年と共に登っているが、案外一人の山行きが多いと思う。教区や教団の職務を担うようになると、ゴールデンウィークなんて言ってはいられなくなる。4月末から5月末にかけて日本基督教団17教区の総会が開催される。教団の三役と総幹事が手分けしてそれぞれの教区総会に問安使として出席するのである。各教区総会はゴールデンウィークに開催される場合が多いのである。4月から5月にかけてのゴールデンウィークの頃になると、忙しかった役職の時代を思いだす。ところが今年はゴールデンウィークなんて関係のない日々を送るマレーシアで過ごしている。KLJCFの皆さんはマレーシアに住んでいるので、日本の暦であるゴールデンウィークは関係ないようである。ゴールデンウィーク中の4月30日は婦人会が開かれる。5月2日はバイブルカフェーである。そして5月4日は牧会者の集いとなっている。日本のお休みに関係なく集会が導かれていることは感謝ということである。



3月31日のイースター礼拝の講壇に立つ。再掲。


日本のゴールデンウィークに思いを馳せながら、今日は土曜日、説教準備に当たる。説教については、日本にいる時から予定を組んでおり、だいたいの準備はしてある。しかし、改めて御言葉に向かう時、やはり牧会的な説教が導かれて来るのである。いろいろな集会には、まだ洗礼を受けておられない皆さんも出席されている。婦人会のメンバーの中にもお連れ合いが洗礼を受けていない方が数名おられる。また、いつもご夫婦で礼拝、集会に出席される方でも、お二人とも洗礼を受けておられない。それらのことを示されると、御言葉に向かいつつも、まだ洗礼を受けておられない皆さんを示されるのである。
前週はこちらのKLJCF顧問のフィリップ・コー牧師が説教であった。毎月、第三週の日曜日に担当される。そのため、私は説教をお休みになったわけである。随分、永い間、説教の準備をしていない思いである。日本にいるときは毎週、御言葉に向かい、説教の準備をしている。基本的には六浦谷間の集会の礼拝説教であるが、第二日曜日は横須賀上町教会の礼拝説教である。そして、時には三崎教会や他の教会で礼拝説教をしている。説教をお休みすると言うことはないのである。他の教会に招かれなければ六浦谷間の集会の礼拝があるからである。たとえば、六浦谷間の集会の礼拝に、どなたかを説教者として招くとなれば、その時は私自身の御言葉に向かうことはお休みになる。しかし、そのようなことは全くないということである。六浦谷間の集会は公の教会ではないからである。大塚平安教会在任の頃は、時には他の教会の牧師をお招きしたり、神学生が講壇に立つことがあった。そのような時は御言葉に向かうことがお休みになっていたのである。ところが、2010年10月から無任所教師になってからは、御言葉に向かう作業が休むことなく続けられてきたのである。今回、無任所教師、隠退教師になってから、初めてみ言葉に向かうことがお休みになったのである。その意味で、一度休んだ後の御言葉に向かう今日、思いも身体も集中してみ言葉に向かったのである。