鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

常夏の国にて<41>

マレーシア・クアラルンプール滞在記(2013年3月13日〜6月4日)<41>
2013年4月22日「出国者が多くなる」



 5月、6月の婦人会の予定表を、担当の西村信子さんからいただく。それによると、婦人会は毎週火曜日に開かれているが、5月21日、28日、6月4日、11日は休会であると言うことである。理由はマレーシア・クアラルンプールからの出国者が比較的多いので、婦人会出席者が少ないからなのである。毎年のことであるが、やはり5月、6月頃になると日本に帰国される方が多くなると言われる。帰国については、既に4月から始まっているのである。塚元さんは4月21日から5月中旬まで日本に帰国されるそうだ。だから昨日の礼拝は旅立ったあとだった。昨日の礼拝が終わり、有志の夕食会に参加された岩田さんご夫妻は今週4月26日には一時帰国されることになっており、5月18日に戻られると言われる。5月になると西村信子さんが9日から6月5日まで、坪井さんご夫妻は5月13日から7月3日まで、日本に帰国されたり、アメリカにいるお子さんのところにもお寄りのことである。私達は6月4日にボランティア牧師の任を終え帰国することになっている。そうであるので、必ずしも6月4日がお別れではなく、5月の中旬にはお別れの皆さんがおられるのである。
 皆さんも私達と最後までお交わりができないでお別れすることについては、とても残念であると言ってくださる。しかし、わずかな期間の出会いであったが、この出会いをとても喜んでくださっているのである。そして、皆さんは一時帰国を楽しみにされておられるようである。やはり日本は「ふるさと」なのであり、マレーシアがよい所で、住むことを喜んでいるとしても、一時帰国は喜びであると言う他はない。以前にも触れているが、KLJCFの一員として、共に信仰を喜びつつ歩んでいる皆さんは、いろいろな状況でクアラルンプールにお住まいなのである。まず、お仕事で派遣されている人々がおられる。駐在員の皆さんと称している。その人たちは数年間の派遣期間が終わると帰国される。お仕事でもご自分で事業を起こされておられる方がいる。クアラルンプールに会社を持ち、現地の人々を社員として運営しているのである。焼き鳥屋さんを運営している教会の人もおられる。日本人が運営する料理屋さんも結構あるし、中にはクリスチャンの方もおられるのである。教会の方の中にはホテルに勤務されておられる人がいる。15年近くもマレーシアのホテルに勤務されているのである。日本にいるときは北海道の倶知安教会に出席されておられたと言われる。その倶知安教会の牧師とは親しい友人であることから、そのホテル勤務の方とはお話が弾んだのであった。



4月7日礼拝後、有志による食事会。



礼拝、諸集会と共にお交わりが深まる時である。



 このようにお仕事でマレーシアにおられる皆さんと、マレーシアに住むことが目的の人がおられる。その人たちを退職者の皆さん称している。この人たちをMM2Hの皆さんとも称している。マレーシア・マイ・セカンドホームの略である。ある条件に達すれば10年の滞在ビザが発給され、更新されるという。プログラム(MM2H)の主な取得条件は、50歳以上の申請者は、金融資産で最低RM350,000(約950万円)相当の資産と月収入でRM10,000(約27万円)ある事を示す。収入が少ない場合は、より多くの金融資産が必要。仮許可後、マレーシア国内銀行にRM150,000(約400万円)の定期預金をする。月額の公的年金収入がRM10,000(約27万円)以上あれば預金は原則不要。定期預金は、1年後に不動産購入、教育、医療目的でRM50,000(約130万円)まで解約可能。50歳未満の申請もあるが同じようである。こうして退職者の皆さんは資金を利用して滞在ビザを取得するのである。MM2Hの解約時には定期預金は全額返金されることになっている。
昔は、マレーシア在住の皆さんは仕事のためであったが、セカンドホームとして滞在する人が多くなっているのである。KLJCFの皆さんはいろいろな教会、教派の皆さんが共に集まり礼拝をささげている。従って、信仰告白は「使徒信条」だけである。どの教派も共通だからで、「主の祈り」も共通なので唱和している。基本的には信仰は同じなのだ。違いを比べるのではなく、共通点を出し合って、喜びつつ礼拝をささげたいのである。