鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

常夏の国にて<33>

マレーシア・クアラルンプール滞在記(2013年3月13日〜6月4日)<33>
2013年4月14日「過去と未来を見つめつつ」



 本日は日曜日、礼拝をささげる日である。本日の礼拝をささげることにより、五回の礼拝説教となる。残る五回の礼拝説教でボランティア牧師としての務めが終わることになる。3月から6月まで、本来12回の礼拝説教であるが、KLJCFの顧問でもあるフィリップ・コー牧師が月一度説教をすることになっているので、10回の説教でよろしいことになっている。コー牧師が担当する時、私達はどこに行っても良いと言われている。たとえばタイであろうが、ベトナムであろうが、自由に出国して、見聞を広めてくださいと言われている。そのため、5月19日はシンガポールのJCFの礼拝に出席する予定を立てたが、最終的には行かないことにしている。このことについてはいずれ記すことになるだろう。
 礼拝に赴くにあたり、いつものように池上美香さんが迎えに来てくださる。誠にありがたいことである。本日の週報には日本の満開の桜の写真が表紙に印刷されていた。先日、諸江修さんが一週間の予定で日本に行き、群馬で咲いている桜を写真に収めてきたと言われる。写真の説明があるとよろしいと思うのであるが。本日は列王記上17章17-24節、コロサイの信徒への手紙3章1-11節、マタイによる福音書12章38-42節の聖書を示されており、「新しい人に導かれる」と題して御言葉を取り次いだのであった。礼拝が終わり、皆さんとご挨拶をする中で、「今日は、私のためにお話しをされている、と思いつつ説教を聞かせていただきました。ありがとうございました」と言われる。過分なお言葉に説教者として感謝している。
 さて、今日は礼拝に引き続きKLJCF年次総会が開催される。本来、教会総会は教会員が集い、教会の歩みを確認し、新しい方向を祈りつつ決めるものである。しかし、ここではKLJCFの教会員としては位置づけていない。とにかく、いつも出席している人が年次総会を構成するものなのである。従って、洗礼を受けておられない方も大切な構成員と言うことになる。日本基督教団の場合、教会総会の議長はその教会の牧師がなることになっているが、こちらでは集った人達が議長を選び、書記を選ぶことになっている。もっとも議場で提案しても、なかなか決まらないことが考えられるので、役員会で選んでおき、最初の座長が議場に提案して承認してもらうのである。その座長が司会をして開会礼拝をするのである。



KLJCFの年次総会。議長と書記が選任され、議長席に着く。



教会の歩み報告、今後の歩み計画、会計報告と予算が諮られる。



 総会内容は基本的には日本基督教団の教会の内容と同じである。2012年度の諸報告を承認し、2013年度の活動計画を決めると言うものである。2012年度の報告としては、活動報告と記録、教会学校報告、婦人会報告、バイブルカフェー報告、聖書の会報告、賛美報告、ホームページ報告、2012年度会計決算報告である。教会学校報告は、私達が赴任する前から休会となっている。仕事で来られていた幾組かのご家族が帰国されたので、子供達がいなくなっているのである。4月になって帰国された家族が戻ってきたりしているので、子供達も礼拝に出席するようになっている。とりあえず5月と7月の第一日曜日に教会学校を開いてみよう、と言うことになっている。教会学校と言っても、土地の子供達ではなく教会に出席する皆さんの子供たちなのである。こちらのマレーシアにおいては、マレーシア人に対する伝道は禁止されているのである。ホームページの報告が行われたが、KLJCFの歩みを写真入りで紹介していた。しかし、帰国された方の中には、ご自分と共に家族が写真で紹介されていることを心配される方がある。これらのホームページを見て、子供達がいじめに遭うのではないか、と言うことである。だから係りの人は、今までは写真を持ってKLJCF を紹介していたが、一切削除したと報告されていた。楽しい教会生活なのに残念である。
 2013年度の審議において、結局役員さんは2012年度の役員さんが引き続き担うことになった。なかなか役員さんになる方がいない。負わされた恵みの十字架として、職務を続けてくださるようである。4人の役員さんであるが、神様のお導きと祝福が豊かにあるようお祈りしたい。閉会のお祈りはボランティア牧師がささげたのであった。