鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

常夏の国にて<32>

マレーシア・クアラルンプール滞在記(2013年3月13日〜6月4日)<32>
2013年4月13日「教会の歩みを祈りつつ」



 今日は役員会が開かれた。3月16日の役員会に出席しているので、今日は二回目の役員会出席となる。前回は初めてなので、諸江さんがお迎えに来てくださったが、諸江さんが牧師館に私達を迎えに来てくださるには、わざわざ遠い道のりを来てくださることになる。だから、これからはなるべく牧師は自分で交通手段を考えなければならないのである。交通手段と言ってもタクシーを利用することである。それで、前日に例のFooさんに連絡しておく。役員会は午後2時45分から始まるので、30分もあればゴスペルホールにはつくだろうからと、午後2時には来てもらうことにしたのである。Fooさんは牧師館のメモ用紙に、タクシーをたのむ場合は、この人がよいですよとお勧めのメモがある。それで羊子がスペインにも戻る時、フライトは夜中の午前2時あったが、前日の午後10時に来ていただき、KL国際空港に送ってもらったのである。約1時間はかかるがRM80で請け負ってくれたのであった。羊子が飛行場に向かう時、翌日は婦人会があるので、会場であるラジ洋子さんの家まで予約したのであった。そんなことがあるので、今回の役員会出席にあたり予約しておいた。今日の朝、11時頃になってFooさんから電話があり、予定があって来られないので、友達が代わりを務めると言うのである。タクシーのナンバーを聞いておく。
 さて午後2頃になったので下に降りて待つ。2時を過ぎても来ないので、道路を覗いたりしていると、すぐ側で今まで止まっていたタクシーが動き出す。見ると予約のタクシーのナンバーであった。Fooさんの友達であることを確認して、教会の略図と住所を示す。何やら話しかけてくるが、よくわからない。英語であると思うが、地名や道路名をおりこんで聞いてくるので通じないのである。初めて行く場所のようである。そのうち、ゴスペルホールの電話番号が書いてあったので、そこに電話してくれる。すると先方は日本人と思える人が応じているのである。役員会でそちらに向かいたいと言うと、タクシーの運転手に説明してくれたのであった。道路は渋滞もあり、到着したのは午後3時少し前であった。私達が役員会の会場であるゴスペルホールのピースルームの部屋に行くと、まだ諸江さんが来ていない。やはり渋滞に巻き込まれているようであったが、ほどなくして到着する。少し遅れたが役員会の開催である。



PJゴスペルホール。左側に役員会が開かれたピースルームがある。



PJゴスペールホール内部。
ここでチャペルコンサートが開かれ、羊子がピアノの演奏をする。


 役員会の開催前に役員による祈祷会が開かれている。その祈祷会の初めに牧師が奨励を行う。牧会手帳に記される本日の聖書の日課はマルコによる福音書2章1〜12節である。四人の人が一人の病気の人をイエス様の前に連れて行くため、イエス様がおられる家の屋根をはがして病人をイエス様の前につり下ろす聖書である。いろいろな問題を指摘する前に、イエス様への熱心な信仰をまず読みとらなければならないのである。その信仰が祝福されるのである。奨励後はそれぞれの祈りの課題を示され、お祈りしたのであった。そして、その後に役員会となる。多くの場合、日本の教会の役員会は礼拝後の開催である。だから開会祈祷をするとしても、改めて御言葉に向かうのではない。御言葉に向かった後に役員会を開催するからである。KLJCFの場合、土曜日に集まり、役員会を開催するので、まず御言葉を示され、そして教会の歩みを祈り、その上で役員会を開くのである。基本的な教会の姿勢を担っているのである。
 役員会については3月16日のブログにも記しているので、多くは記さない。一つのことは、役員さん自身の課題がある。できれば、いろいろな皆さんが役員になっていただきたいのであるが、駐在員の方は仕事で忙しいし、またいつ帰国するか分からない。不安定な存在なので役員にはなれないのである。いろいろな制約がある中で、役員を担っている皆さんには、心から感謝をささげたい。
 次回は牧師夫婦のことを考えて牧師館で開催することにした。牧師としてはありがたい。慣れないタクシーを使っても役員会開催会場に行くのは大変であるからだ。いっそすべての集会を牧師館で開催したらどうだろうか。礼拝までは困難であるが。