鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

常夏の国にて<20>

マレーシア・クアラルンプール滞在記(2013年3月13日〜)<20>
2013年4月1日「早いもので」

 早いもので、羊子がスペイン・バルセロナに戻る時となった。3月22日に来馬したが、一日置いて24日には受難週礼拝の奏楽を奉仕し、その後開催されたチャペルコンサートでピアノの演奏をする。その後の一週間は、せっかくクワラルンプールにきたのであるから、見学等を重ねながら過ごす。羊子がいなければ、私達二人だけの見学はないのかもしれない。27日は国立博物館見学、28日はマラッカ観光、30日はKLタワー、ツイン・タワー、チャイナタウン等へ出かける。食事に招かれたりもする。29日は牧師館で「聖書の会」が開かれたので、羊子も出席し、奏楽を担当する。そして31日はイースター礼拝であり、礼拝後は挨拶をかねてピアノの演奏をする。こうして一週間を振り返ると、ほとんど毎日、新しい経験と出会いを与えられながら過ごしたのである。羊子と共に私達もこれから始まるKLJCFの出発セレモニーでもあった。
 羊子のフライトは4月2日午前2時である。まさに深夜の出立である。4月1日の今日は荷物整理等、帰りの支度をする。それと共に滞在中に撮影した写真を私のパソコンに入れたり、私が写した写真を羊子のパソコンに送ったりする。昼食はすぐ近くにある屋台村に行く。実は昨日のイースター礼拝の前、お昼もこの屋台村で食べたのであった。昨日は羊子がいろいろと注文したが、今日は私に注文の仕方を教えてくれる。今後は私達二人で来られるように、それぞれの屋台で、どのように注文するか教えてくれる。飲み物の注文もあったが、水なり自分で持って来た方がよさそうである。何を注文して良いか分からない場合、写真に収めておいた料理を示しながら注文すれば良いと教えてくれるのであった。連れ合いのスミさんも、案外気にいって、今後も二人で出かけてくるかも知れない。とにかくこの屋台村でいただくと、食事代が安いということである。食材を買って自分で料理するより、ここで料理を注文して食べたほうが安いということである。教会の人の中には、一日に二回も来て食事をされている方もあると言われる。




屋台村で食事をいただく。



 KL国際空港まで、当初はミッドバレーまでタクシーで行き、そこから空港まで直通の電車が出ているので、その方法で行くつもりでいた。しかし、初めてのことであり、いっそ空港までタクシーで行った方がよいようである。牧師館の電話のメモ帳に必要な電話番号が記されている。そこに日本語が分かる運転手のタクシーが記されていた。FOOさんと言う。それで羊子が電話して、空港までのタクシー代とか要する時間等を聞く。牧師館から空港まで1時間くらいかかるが、RM80で良いという。これまでも羊子はタクシーに乗ったりすると、空港までの料金を聞いたりしているので、だいたいその料金は一致している。まして牧師館の管理人の近藤さんの知り合いなので、不正な請求はないはずである。羊子はそのFOOさんにお願いし、午後10時30分頃に来てもらうことにする。こちらのタクシーは安い。初乗りはRM3であるから、日本円で81円である。空港までRM80と言うことは2160円と言うことである。日本であれば、1時間もタクシーに乗れば1万円は要するであろう。
 夕食は羊子のフライトの安全と、今後私たちのボランティア牧師としての働きが導かれるよう、食前の感謝と共にお祈りする。日本から持ってきた納豆や明太子、昆布巻きや豆の煮物等をいだきながら食事をする。本当に早いもので、まだ来馬したばかりと思えるが10日も過ぎているのである。見学や食事等楽しいことが続いたので、あっという間に過ぎてしまった。時間になったので階下に降りる。間もなくFOOさんのタクシーが迎えにやって来た。その時、明日の婦人会は、皆さんの都合が悪く、私達夫婦を送迎してくださる人がいないので、会場までFOOさんに送ってもらえるか聞く。RM20で請け合ってくれた。羊子とはハグして、スミさんはタクシーが見えなくなるまで手を振っていた。空港には12時前には着くであろう。フライトは4月2日午前2時である。バルセロナまで、無事に着きますようにと祈りつつ。