鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

常夏の国にて<15>

マレーシア・クアラルンプール滞在記(2013年3月13日〜)<15>
2013年3月27日「国立博物館を見学」



 クアラルンプール滞在中に、ぜひ見学しておきたいと思っていたのは国立博物館である。この博物館で日本人ガイドをしているのが教会員の西村信子さんである。私たちの歓迎会のときにも、また礼拝後においても、ぜひ見学してくださいとお誘いをいただいていた。その時にはガイドをしてくださるということであった。26日に、羊子は10日あまりしか滞在しないので、できれば今週中に見学をしたいので、それで、まず歴史博物館を見学することにし、その旨を西村信子さんに連絡する。西村さんは快くご承諾くださり、早速27日に行くことになったのである。それぞれタクシーで赴き、博物館の前で待ち合わせることにする。しかし、その後お電話をいただく。同じように歴史博物館でガイドをされている増田憲治さんと愛子さん御夫婦が、私達を車でお連れくださると言われるのである。まだ、電車に乗ったり、タクシーに乗るのは不案内なので、誠にありがたいお話である。
 午前10時30分、牧師館のあるコンドミニアムの門の外に出ると、増田愛子さんが私達を出迎え、車に案内してくれた。増田さんご夫婦は羊子のチャペルコンサートに御来場くださっており、羊子のピアノ演奏に対し賛辞を贈ってくださった。KLJCFの礼拝に以前出席されていたようであるが、今は別の集会に出席されているそうである。大阪の方で生活されていたそうだが、クアラルンプールに住むこと5年と言われる。その辺りのご感想をお聞きしたりしているうちに国立博物館に着く。チケット売り場の前で西村信子さんが車椅子を用意してお待ちくださっていた。前日のお話では、車椅子はチャーターできないようなお話であったので、連れ合いのスミさんは頑張って歩くつもりでいた。西村さんがご奔走くださり、確保して下さったようである。誠にありがたいことである。入館料は一人RM5であった。国立博物館はマレーシア建築の特色が生かされた建物であった。「1963年に建てられたマレーシア随一の博物館。建物はマレーシアの伝統を取り入れた宮殿風の造りで、入口の両側にはマレーシアの文化と歴史を描いた壁画が飾られている。歴史、政治、文化、美術工芸、自然など、多岐にわたって紹介している」と「地球の歩き方」に紹介されていた。展示場はA、B、Cとあり、Aは古代の世界から展示されている、その辺りは増田憲治さんがガイドしてくださった。マレーシアは5月から9月にかけて南東モンスーンが吹き、10月から2月にかけては北東モンスーンが吹く。これらの風により、国造りが導かれてきたと言われる。マレーシアの特別動物はネズミジカだと言われる。紙幣にも印刷されている。次にBの展示場を見学。西村信子さんがガイドしてくださる。マレーシアの国としての歴史が順次展示されている。ガイドさんの説明なくしては、やはり見学だけでは理解できないことである。いくつかの国に占領されており、日本もまたその歴史を残している。



マレーシアの歴史博物館。



ご案内くださった皆さんと記念撮影。



 重々しい歴史の証言を示され、一通り見学することができた。その後、ここにあるレストランで食事をいただく。いろいろなお料理が並べられており。自分で食べたい物をお皿に盛り、会計をするのである。このような食べ方もだいぶ慣れてきた。日本にもこのような食事処が無いことはないが、バイキング方式が多いようである。食事をしてから、スミさんが再び土産物屋さんに行く。食事の前に土産物屋さんに寄っているが、スミさんとしては心残りがあるのである。それは手芸用の布地がほしいのである。土産物として布地が売られていたが、もったいないということで買わなかったのである。それが心のこりで、結局帰る時になって、意を決して求めたのであった。
 再び増田さんの車に乗せていただいて牧師館に帰宅したのであった。ご案内くださった西村信子さん、増田憲治さん、増田愛子さんには心から御礼を申し上げたい。三ヶ月のボランティア牧師として、歴史に触れることができ感謝している。