鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

常夏の国にて<13>

マレーシア・クアラルンプール滞在記(2013年3月13日〜6月4日)<13>
2013年3月25日「二週間ぶりのお風呂」



 マレーシアのクアラルンプールに来ているのである、と言う思いがあるが、それではクアラルンプールのどの辺にいるのか分からないのである。しかし、それでは心もとない。これからは自分で市街地に行ったり、礼拝をささげているミッションホールに行ったりするのである。住んでいる場所くらいは確認しておく必要がある。クアラルンプール市街地に対して、地図上では下の方になるが、郊外と言うことになるのだろう。郊外にはコンドミニアムのように高層建築が立ち並んでいる他はそんなに高い建て物はない。コンドミニアムは牧師館がある建て物ばかりではなく、あちらこちらに建てられており、教会の皆さんもそれぞれのコンドミニアムに住んでいるのである。とにかくクアラルンプールの建て物は高層が多い。
その市街地を訪れる。教会員の諸江さんが私達家族をクアラルンプールの市街地にお連れくださったのである。夕刻4時30分頃、お迎えに来てくださり市街地に向かう。市街地に入ると車の多さに驚く。どこも渋滞である。それでもようやく目的地のJW MARRIOTTホテルに着く。そのホテルの5階にSTAR HILL SPAがあり、私たちの疲れを癒すためにご案内くださったのである。スペイン・バルセロナで過ごしたときにも、羊子がメトロポリタン・スパに連れて行ってくれたが、水着なので男女一緒である。ここクアラルンプールは日本のように男女別々である。久しぶりにお風呂に入り、サウナで汗を流す。お風呂は3月13日に出発したので、12日に入って以来である。二週間ぶりである。もっとも毎日シャワーを浴びているので汚れはない。しかし、肩までお湯に浸かっては疲れを癒しているので、シャワーでは癒されない思いである。一日が終わり、就寝前にはお風呂に入ることがどんなにか保養であるかを示されるのである。
こうして癒された後は美味しい食事をいただく。ホテルから車に乗ること10分程度あるが、渋滞しているからそんなに時間を要したが、5分もあれば行かれる場所である。日本大使館が近いという場所にインド料理のBombay Palaceと言うレストランがある。そこへお連れくださった。おそらく私自身、インド料理は初めてであると思う。機会もなく、積極的に食べようとは思っていなかった。いわゆるカレー風に、まずお皿にご飯を盛り、いろいろなルーと共にいただくのである。ビールやワインと共にいただくことで、いっそう美味しくなる。癒しと力をいただいたひとときであった。午後10時前には帰宅する。



クアラルンプール市内にあるスパのあるホテルで。



羊子と共にインドレストランでご馳走をいただく。



帰宅してメールを開くと、いくつかの受信があった。一つはハンブルグの井野葉由美先生であった。「鈴木伸治先生。メールをありがとうございます。常夏(?)のクアラルンプールで、受難週を迎えておられるのですね。こちら、北ドイツは、今年は寒い3月で、ここ数日お天気は良いですが、日中でも気温が0度近辺です。引退された後も、主のために働いておられる姿に、本当に頭が下がり、尊敬いたします。主が必要な力を存分に与えて下さいますように。奥様の体調も守られますように。ハンブルグ日本語福音キリスト教会・井野 葉由美」。今までスペイン・バルセロナの聖書を読む会の中心になっている下山由紀子さんが月報を発行し、各国の皆さんに配信している。その月報に私達がマレーシア・クアラルンプール日本語キリスト者集会のボランティア牧師として務めることを紹介してくださる。それを読んだ井野葉由美先生が下山さんに、私たちのためにお祈りしてくださっていることを伝える。そのメールを下山さんが転送してくださり、直接井野先生にお礼のメールを送ったのである。それに対するメールが紹介した内容である。バルセロナ日本語で聖書を読む会の月報はヨーロッパに限らずアメリカ、日本のキリスト者の皆さんにも配信されている。日本において私たちのためにお祈りくださっている皆さんを感謝しているが、世界中の皆さんが私たちの働きをお祈りしてくださっていると思うと、まさに力が与えられる。体力的な支援、霊的なお祈り、いろいろなお支えを示される一日であった。