鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

「隠退牧師の徒然記」<159>

隠退牧師の徒然記(2013年2月1日〜)<159>
2013年3月12日「ボランティア牧師として」



聖書の言葉
神の御心によって召されてキリスト・イエス使徒となったパウロと、兄弟ソステネから、コリントにある神の教会へ、すなわち、至るところでわたしたちの主イエス・キリストの名を呼び求めているすべての人と共に、キリスト・イエスによって聖なる者とされた人々、召されて聖なる者とされた人々へ。イエス・キリストは、この人たちとわたしたちの主であります。
(コリントの信徒への手紙<一>1章1〜2節)




 マレーシア・クワラルンプール日本語キリスト者集会のボランティア牧師として、三ヶ月間赴くことになった。3月13日に出発し、6月4日に帰国する。クワラルンプールのキリスト者集会は、1983年に「クリスチャンの集会」として始まっているので、もはや30年の歩みとなっている。その始まりよりフィリップ・許(コー)牧師が指導者として集会に関わっている。そして、2002年からは日本の神学校を卒業した加藤尚宏牧師が関わるようになり、2005年からは正式に主任牧師になる。このような教会としての歩みであったが、2012年3月で加藤牧師が退任する。その後、この集会の牧師として赴任する人がなく、しばらくは暫定的にボランティア牧師に依頼するようになるのである。日本基督教団の推薦を受けた、多くの場合、隠退牧師が三ヶ月の職務を担う。三ヶ月はパスポートで滞在できる期間である。従って一年間に四人の牧者が交替でボランティア牧師を担っている。私が3月から赴任するのは五人目の牧者として赴くことになる。因みに今までの牧者は、相浦和生先生(隠退教師)が2012年3月下旬から7月下旬まで、松谷好明先生(教務教師、聖学院)が2012年7月下旬から9月下旬まで、  藤本治祥先生(隠退教師、米国在住)が2012年9月下旬から12月上旬まで、山崎往夫先生(隠退教師)が2012年12月中旬から2013年3月上旬までであった。そして、その後五番目の牧者として私が2013年3月13日から6月4日まで赴くことになる。
 この度、赴くことになったのでマレーシアという国を見つめることになったのであるが、今までほとんど気にもかけなかった国である。むしろヨーロッパの国々については、歴史を興味深く読んでいる。しかし、同じアジアの国でありながら、今までアジア圏の世界に目を向けなかったことは、反省しなければならない。これを機にアジア圏の視野を広げることに努めよう。マレーシア行きが決まり、急いで本屋さんでマレーシアの案内書を買い求める。簡単な会話の本も求めておいたが、話すまでには至らないであろう。横浜市立大学のエックステンション講座の会員になっているので、いろいろな案内がある。たまたま「マレーシアを知る」(歩き方・住まい方)の講座があり、早速連れ合いのスミさんと共に受講したのである。去る2月5日と12日であった。現地の教会の活動については、既にボランティアをされた先生達が報告書を書いているので、参考になっている。生活状況まで報告してくれているので、随分と参考になっている。
 既に出発が明日に迫っている。今日は荷物を旅行カバンに詰め込み、重量をチェックする。航空券は現地の教会が手配してくれた。エアアジア航空である。荷物は一人40キロで申し込んでくれているので、かなり持つことができる。あれもこれもと詰め込むと、やはり重量を超えてしまう。どれを諦めるか、思案しているうちにも日が暮れてくる。明日の出発は午後11時55分であり、夕刻に羽田空港に向かう予定である。まだそれまで十分に時間がある。フライトは14日の午前6時40分には着くので、ひと眠りすれば着いてしまうのである。スペイン・バルセロナに行った時は、必ずどこかで乗継をしなければならなかった。それを思うと楽なフライトであると思う。世界宣教委員会の加藤誠幹事が、隠退牧師として保養の意味で過ごしてくださいと勧めてくださったが、あまり気持ちを強く持たないで、言われる通り、リラックスして牧会を務めることにしよう。