鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

「受難の門を見つめつつ」・バルセロナ滞在記<42>

「受難の門を見つめつつ」・バルセロナ滞在記(2012年9月10日〜11月6日) <42>
2012年10月24日「散髪屋さん」



 毎日、そんなに長い時間ではないが散歩をしている。羊子と共に散歩することがあるが、スミさんと二人で散歩することが多い。スミさんと散歩するときは、せいぜいサグラダ・ファミリアを一周して、八百屋さんを覗いたり、カプラボと言うスーパーによってくる程度で、まあ多くても2000歩程度ある。そぞろ歩きの散歩をしていると、散髪屋さんが結構あるのを知る。日本であれば店の前に赤白青のサインポールが立ち、螺旋状に回転しているので床屋さんがあることがすぐ分かる。しかし、バルセロナでは床屋さんはサインポールのようなものは置いていない。床屋さんばかりではなく、店の前まで行かないと何の店なのか分からない。ほとんど看板を出している店はないのである。そういう意味では何かの店を探すのは大変でもある。とにかく店の前まで行かなければ分からないと言うわけである。その床屋さんの店の前に大きく「5ユーロ」と書いてある。日本的に言えば500円と言うことであるが、随分と安いと思う。もっとも羊子が言うには、髪の毛を切る程度であるという。日本でも安いところは千円程度のところがある。髪の毛を切るばかりではなく、シャンプーをしたり、顔の髭剃りもしてくれる。しかし、印象としては、そんなに丁寧ではないと言う思いである。



八百屋さん。滞在中、散歩に出てはこの店に寄っていた。
店の人は中国人で、スミさんは何かとコミュニケーションを取ろうとしていた。



いろいろな商店。店の前まで行かないと、何の店か分からない。



 綾瀬市にいる頃は、近くの床屋さんに行っていたが4500円であった。少し高いかなと思っていたが、かなり以前からこの床屋さんにしているので、他の床屋さんに行こうとは思わなかった。自宅からすぐ近く、「うおしち」と言うスーパーの近くにあった。1979年に大塚平安教会に就任しているが、最初からその床屋さんに行っており、他の床屋さんに行った覚えがない。その頃は夫婦で床屋さんをしていたが、その夫婦が隠退するに当たり、その店で働いていた若い人が後を継ぐ。その人にもずっとお世話になっていたのである。横浜の六浦に住むようになって、二年半を経過するが、五つの床屋さんに行っている。一、二回行くが、どうも希望通りの床屋さんではなく、いろいろな床屋さんに行くことになったのである。しかし、最近二度ほど行っている床屋さんに、これからも行くことにしている。そこの床屋さんは、かなり高齢で80歳近いかと思われる。しかし、なかなか丁寧に仕上げてくれる。最初に行ったとき、どのようにしてもらいたいか説明したのであるが、次のときは説明しなくても希望通りにしてくれる。ほとんどお話しはしない。それまでの床屋さんの中には女性であり、いろいろとお話するのである。あるいはいつ行ってもお客さんが待っており、散髪時間も長く、2時間近く要している。今、行くようになっている床屋さんは、いつ行ってもお客さんはいないので、すぐに取りかかってくれるのである。六浦付近の床屋さんは3500円から3900円で、綾瀬より安いと思う。バルセロナに来る前に床屋さんに行ってから、一ヶ月半を経ている。だいたい一ヶ月に一度は床屋さんに行っている。だから、随分と髪の毛が伸びているので、5ユーロだから切ってもらったらとスミさんに勧められている。経験するのも良いかなと思うが、やはり帰国してから、あの床屋さんに行こうと思っている。今までも二ヶ月間も床屋さんに行かなかったこともあるからである。もちろん、こちらの散髪屋さんがみんな5ユーロと言うのではない。そういう安い店もあるが、安さを売り物にしない床屋さんもある。美容院ももちろんある。一般の床屋さんがどのくらいの料金なのか知りたいものである。
 こちらでもリラクゼーションで足のマッサージをしてくれるところがある。羊子が時々ジムに行ってはリフレッシュしてくるが、どこの国でも健康志向は変わらず、そのような場所があるものである。健康管理、身だしなみ、どこの国でも取り組みは同じであろう。それにしてもこちらの人たちのお腹の大きい人が多いことには、ちょっと驚いている。たくさん食べるからである。レストランにしても招待されていただく食事にしても、これでもかこれでもかと出される。こちらの人たちは結構食べてしまうのである。食べた分がお腹のふくらみになっているようだ。みんながみんなそのようであるとは言わないが。



土産物屋さんを覗くと、店先にサグラダ・ファミリアの完成模型が飾られていた。