鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

「受難の門を見つめつつ」・バルセロナ滞在記<41>

「受難の門を見つめつつ」・バルセロナ滞在記(2012年9月10日〜11月6日) <41>
2012年10月22-23日「日本に思いを寄せつつ」



 日本に思いを寄せる二日間である。ホームシックではないが、日本の生活が懐かしく思われるのである。22日はプロ野球セリーグのCSシリーズ最終戦で、インターネットで観戦したのであるが、終わるまで気になりつつ過ごす。野球ばかりパソコンの画面で見ているわけにもいかず、他の作業をするのであるが、また気になって野球観戦になる。読売ジャイアンツが三敗してしまったので、もはや巨人は日本シリーズに出場できないと、残念がっていた。ところが四戦目は沢村投手ががんばったので勝利を収める。沢村投手はあまり調子が良くなかったので、負けるんじゃあないかと思っていた。五戦目は九回まで同点であり、しかし石井選手の踏ん張りでサヨナラ勝ちとなる。だんだん幸運が巨人に傾いてきたようである。こうなると六戦目は流れからして勝つと思うようになった。そして六戦目も勝ったのでセリーグCSシリーズを制したのである。日本にいればテレビの前で釘付けになっていたであろう。こうなるとバルセロナにいながら27日からの日本シリーズを観戦しながら過ごすことになるだろう。
 私は小さい頃から巨人ファンで、だからと言って夢中になって応援しているわけではないが、巨人が勝ったときはご機嫌が良いのである。テレビを見ていて、巨人が劣勢であると見ないことにしている。勝っているときだけ見ていると言うわけである。新聞は読売新聞を購読しているのは、巨人の報道はいつも大きく取り上げているからである。日本基督教団の総会書記をしているとき、山北宣久議長は大変な阪神ファンであり、会議以外の雑談では阪神の動向を述べており、巨人ファンの私には面白くないことであった。それも一つの懐かしい思い出である。
 その懐かしい日本基督教団の総会が23日から池袋のホテル・メトロポリタンで開催されている。2002年から2010年まで、教団総会書記として職務を担ったので、今回からは参加していないことの現状をしみじみと思うのであった。いろいろなことが展開された日本基督教団総会であった。ホテル・メトロポリタンについては、過日近くのジムに行き、そのジムの名称がメトロポリタンであったので、総会に思いを馳せたことについては既に記している。三役選挙、常議員選挙、他重要議案について知りたいところであるが、インターネットにすぐに公開されるわけではない。まあ、そのうち教団新報で報道されるであろうから、それまで待つことにしよう。教団新報もインターネットで読むことができるのである。
 23日の12時頃にスミさんや羊子と散歩に出たが、そのときバルセロナにあるマーケットによる。ランブラス通りにあるサン・ジョセップ市場(ボケリア)には昨年バルセロナに滞在したとき羊子に連れられていった。その規模の大きさはバルセロナの台所と言われるほどで驚いたのであった。ボケリアほどではないがサグラダ・ファミリアの近くにも市場があり、そこでもかなりの店が並んでいた。久しぶりに魚を食べることにして、鮭や黒マグロの切り身等を買い求める。店はそろそろ閉店になるところであった。開店するのは午前中だけとか。午前中とは午後2時頃である。だいたい2時から4時は昼休みと言われており、午前中は午後2時くらいまでなのである。



市場を覗いて歩くスミさんと羊子。



魚屋さん。このように並んでいると、怖くて買いたくなくなる。



夕食はクロマグロとサーモンのお刺身をいただく。



羊子が以前にいただいたという、取っておきのお酒が出される。



 市場から帰り礼拝をささげる。六浦谷間の集会バルセロナ礼拝である。今日は火曜日であるが、21日の日曜日はサンタスサンナにいたし、夜はホアキンさんの誕生会であり、礼拝はできなかった。また、月曜日も羊子の都合等もあり、火曜日にしたのである。一週間に一度、しかるべき日に礼拝がささげられれば感謝である。六浦谷間の集会は、いつもは基本的にスミさんと二人であるが、こちらにおける六浦谷間の集会バルセロナ礼拝は少なくとも羊子がいる。讃美歌もヒムプレーヤーではなく、羊子がピアノで奏楽をしてくれる。説教は「私たちの宝物」として、コリントの信徒への手紙(二)4章7節から10節の聖書から示された。讃美歌は21・432「重荷を負う者」、493「いつくしみ深い」、29「天のみ民も」で賛美する。「土の器に納めた宝」として、その宝が私の中で光輝いていることを示されたのであった。