鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

「受難の門を見つめつつ」・バルセロナ滞在記<27>

「受難の門を見つめつつ」・バルセロナ滞在記(2012年9月10日〜11月6日) <27>
2012年10月6日「バルセロナ日本語で聖書を読む会の礼拝(2)」



今日は土曜日であるが、バルセロナ日本語で聖書を読む会の礼拝が羊子の家で開かれた。前回は9月22日で、やはり羊子の家で開催している。私たち夫婦が滞在しているからである。私たちが滞在中は、私が説教を担当することになっており、前回は「マリアの賛歌」の聖書をもとにしてメッセージを取り次ぐ。今回は「洗礼者ヨハネの誕生」についての聖書からメッセージを取り次ぐ。聖書については、バルセロナ日本語で聖書を読む会は、最近になってルカによる福音書を順次学んでいるので、「マリア賛歌」と「ヨハネの誕生」の聖書によりメッセージを取りついでいただきたいとの要請を受ける。どちらもイエス様の直接の教えには言及されないので、説教として展開するには困難を覚える。しかし、自分の都合を言うわけには行かないので、日本にいるときに準備しておいたのである。




バルセロナ日本語で聖書を読む会の礼拝。
羊子の家で開かれ、説教を担当する。



ヨハネが生まれたとき、親族の人々は、父の名前の「ザカリア」と名付けようとした、しかし母親のエリサベトも口が利けなくなっているザカリアも、その名は「ヨハネ」であると人々に示したのである。天使からエリサベトから子どもが生まれることを告げられたザカリアは、高齢であるエリサベトから子どもが生まれるとは思わなかった。そのため、「時が来れば実現する神様のお言葉」を信じなかったので口が利けなくなるのである。ザカリアが子どもの名は「ヨハネ」と石版に書いたとき、口が利けるようになる。「ヨハネ」とは「神は恵み深い」と言う意味である。神様によって命名されているのである。マリアさんから子どもが生まれることを示されたとき、「イエス」と名付けるよう言われている。「イエス」とは「神様は救い」と言う意味なのである。名前と存在の意味が、神様の御心であるなら、私たちも親がつけた名前であるとしても、存在の意味があるということである。同姓同名があるとしても、存在は私だけである。「あなたはペトロ」とイエス様は名を呼び、存在の意味を示している。「あなたは○○である」とイエス様は呼ばれ、この世に生きる存在として導いてくださっているのである。以上のようなメッセージを取り次いだのであった。



バルセロナ在住の皆さんには珍しい「焼きそば」をテーブルに。
やはり日本的な食事が喜ばれる。


 9月は幼児を含めてであるが17名が集ったが、今回は11名の皆さんがお集まりになった。いつも出席されている方のお友達も出席された。バルセロナに来てから間もないのであるが、このような集会が開かれているので、喜んで出席されたのであった。もちろんクリスチャンであるからだ。彼女はパスポートで許される三ヶ月間滞在されるという。母上がペルー人であるので、スペイン語はお話できるのである。かつてスペインは南米に植民地を持ち、ペルーもその一つであった。説教が終わり、報告のとき、会の中心になっている下山由紀子さんが、ブルーリボンについての状況をお話し、こちらの集会でもブルーリボンのためにお祈りしたいと提案。祈りの証としてカードに寄せ書きすることにしたのである。ブルーリボン運動北朝鮮に拉致されている人々を救済ことである。横田めぐみさんの両親が深く関わっており、多くの人々が祈りつつ関わっている。報告の一部を記しておく。
「PCセキュリティーの設定問題のため、録音を聞くことができなくなりましたので、横田早紀江姉を囲んでの祈り会の要約はお届け出来なくなりましたが、引き続き北朝鮮拉致被害者のために心を合わせて祈り続けましょう。めぐみさんが拉致された秋になると毎年拡大祈祷会が行われます。今年はお茶ノ水クリスチャンセンターにて10月25日午後1時30分から2時間の予定で持たれます。日本にお住まいの方はぜひご参加ください。」と言うことである。
 10月6日、今日は私の54回目の洗礼記念日である。高校3年生のとき、世界聖餐日に当たる10月の第一主日であった。洗礼志願告白をしたことについては、すでに隠退牧師の徒然記135、「導きの源流を探りつつ?」、2012年8月23日のブログに記している。今回はバルセロナで記念日を迎えることになったが、キリスト者として今日まで生きることができていることを心から感謝している。



北朝鮮拉致被害者のために、
祈りの証しとしてカードにサインする。